兄貴たちの場合・1
高校の成績は優秀だし、バイオコンピュータの研究をしたいという希望もあるシーブック。
先生には大学進学を強く勧められているが、家庭の環境もあって悩んでいた。
シーブック「兄さん達はみんな大学に進学しているよな。どうやって行ったんだろう」
シーブック「シロー兄さんは警察大学だよね」
シロー「ああ、警察大学は学費は要らないからな。その代わり、進路は警察に限定されるぞ?
警察に入らない場合は学費を実費で請求されるしな。
お前のやってるバイオコンピュータの勉強は鑑識なんかで役立つかもしれないけど、お勧めはしないな」
シーブック「ドモン兄さんは体育大学」
ドモン「特待生だ。入学してすぐに休学してるし、勝手にプロの試合に出たりしたせいで、除籍されたがな」
シーブック「…ドモン兄さんじゃ参考にならないか」
シーブック「コウ兄さんは私立大学」
コウ「○×教授のところで勉強したかったからね。学費は高いけど、半分は奨学金を出してもらってるよ」
シーブック「奨学金って簡単に出るのかな」
コウ「出す側の都合によるかな。企業とかだったら、事業に関連した勉強をしている人には出したくなるだろうし」
シーブック「アムロ兄さんは公立の工業大学だよね。学資はどうしたの?」
アムロ「僕の時は学費を出してやるって人がいたんだ。ただでもらいたくはなかったから、出世払いで返したけどね。
おかげで大学で人工知能をちゃんと研究できて、ハロを世に出すことが出来た。
シーブックはバイオコンピュータの勉強をするんだったら、うちの会社で奨学金を出せるかも知れない」
シーブック「兄さんの会社もそんなことしてたの?」
アムロ「今年から奨学生の枠を一気に増やしたんだ。クライン氏の会社と組むようになっただろ、キラの今の彼女?のお父さんとさ。
あの人は社会事業に力入れてるから、奨学金の話も組む条件に出してきたのさ
僕の身内だからかえって出にくいかもしれないけど、駄目モトで申し込んでみれば?」
シーブック「でも兄さんの会社に入る約束をしなきゃいけないんだろ?」
アムロ「その辺は、こっちもビジネスだからなぁ…」
最終更新:2017年05月20日 20:49