485 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/07/10(木) 19:43:12 ID:???
山間部にある小さな集落に住むお婆さんと共に住むザコがいました。
足腰の弱ったお婆さんを常に支え、助けてくれるザコをお婆さんは本当の孫のように可愛がっていました。いつもありがとう、と言うお婆さんにザコは言います。

「お礼なんかいらないザコ。お婆ちゃんが元気で幸せならザコも幸せザコ」

お金はなくとも平和で、幸せな毎日。
そんな毎日がずっと続くと、思っていたお婆さんとザコ。

しかし

そんな毎日を壊すように、お婆さん達が住む山間部を超大型の直下型地震が襲います。

「お婆ちゃん!!お婆ちゃん大丈夫ザコか!!」

崩れ落ちた家屋からお婆さんを助け、足腰の弱ったお婆さんを背負い瓦礫だらけの道を避難所へ向けて必死に進むザコ。

「お婆ちゃん、安心するザコ!お婆ちゃんはザコが守るザコ!」

避難所になっている小学校の校庭には住民を助けるためのヘリコプターが着陸して、救助隊の人達が住民達を誘導していました。

「お婆ちゃん、もう安心ザコ!」

お婆さんが担架に乗せられてヘリコプターに運ばれていきます。
お婆さんがヘリコプターの窓からザコを見ています。
早く乗りなさい、お婆さんの口がそう動いたのにザコは気付きました。
ですがザコは首を横に振りました。
ザコは知っていたのです。

人命救助のためのヘリコプターにザコが乗る余地が無いことを。

傷付いた人々を乗せ、ヘリコプターが校庭を飛び立ちます。
窓から見えるお婆さんは泣いていました。
瓦礫しか残らない集落に一人取り残されるザコのために泣いていました。

「お婆ちゃん、泣かないでほしいザコ…。ザコは、お婆ちゃんが無事ならそれで嬉しいザコ…」

ザコは精一杯の笑顔でお婆さんに手を振ります。
泣かないで、泣かないでと呟きながら…。

ちょっと乗り遅れたか…w

499 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/07/10(木) 22:31:20 ID:???
かってに485のつづきw

 数日後。
 きゅいーーーーーん……
ザコ「…ん? なんの音ザコ?」
コマンビー『ザコさーん! ザコ・ソルジャーさーん!
      いらっしゃいませんかー ザコ・ソルジャーN26485さーん!』
 山間部に拡声器で拡大された声が響く。
ザコ「おおー、あの人、空を飛んでるザコ…」
コマンビー『あ! あなたですね!』
 嬉しそうな声と共に、真紅のモビルシチズンが進路を変えた。
ザコ「こんにちはザコ」
コマンビー「はい、こんにちは。 私はコマンダー・サザビー。
      あなたのユーザーからお話を伺い、迎えに来ました」
ザコ「ユーザー?」
コマンビー「おばあちゃんですよ。 残されたあなたのことを
      とても心配しておいででした」
ザコ「おばあちゃん、無事だったザコ?」
コマンビー「ええ。 あなたのおかげです。
      さあ、おばあちゃんに元気な顔を見せにいきましょう」
ザコ「判ったザコ!」
コマンビー「さあ、しっかり捕まっててください! 飛ばしますよ!」

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最終更新:2013年09月17日 21:27