463 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/09/30(火) 05:54:58 ID:???
このスレのコウとシーマの関係が大好きな妹(0083未見)が本編の0083を観たいというので
友達から借りてきてやったところ、シーマがゼロ距離で吹っ飛ばされる場面で硬直していた。
527 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/10/02(木) 10:28:03 ID:???
463氏の妹君に捧ぐw
キース「先生! …って、居ないじゃん!」
コウ「カークス先輩の付き添いだろ…いいよ、テーピングくらい、自分で出来る…」
キースに肩を借りていたコウは、椅子の上に倒れ込むように座り込んだ。
因縁の
ジオン体育大学ラグビー部との試合は、
台風の接近もあってしとつく雨の中での試合となった。
左右のウィングを勤める二人はそれだけ受けるタックルも多く、
ユニフォームの色がわからなくなるくらいにドロだらけである。
コウ「後は一人でできるから…キースは戻ってくれ」
キース「けど…」
コウ「早く! もう少しで勝てるんだ!」
キース「…判った。 いいか、見てないからって無茶するなよ!」
念を押し、何度も振り返ってキースが言う。
コウは足音が遠ざかったのを確認すると、大きく息を吐いた。
右足の痛みは、油断すると気を失いそうな程大きくなっている。
コウ「骨まで逝ってなきゃいいけど…」
蒼白な顔色は、雨に濡れたせいばかりでもない。
コウ「えっと、たしかこの辺に…」
勝手知ったる、と、薬品棚の奥を探るコウ。
シーマ「コイツをお探しかい?」
コウ「!!」ガタン
シーマ「まったく…こんな薬を、鍵もかけずに置いとくかねぇ…」
コウ「シーマさん…なんで…」
シーマ「ここのヤブ医者とは古い馴染みでね。
あんたが無茶をやらかしそうな気がして、先回りさせてもらったのさ」
コウ「…そいつを、返してください」
シーマ「残念ながら、あんたのでも無いよ。
……どうしても試合に戻りたいなら、おとなしくお座り」
コウ「やっと…やっとジ体大に…ガトーに勝てるんで……え?」
シーマ「つっ立ったまんまじゃ、足にテープが巻けないだろうって言ってんだよ。
とっとと座る!」
コウ「はいっ!」ガシャン
その衝撃でぶり返した痛みに悶絶するコウ。と、その様子を見て深々とため息をつくシーマ。
シーマ「何でだろうねぇ…正直、殴り倒してでも止めなきゃって思うんだけど。
でも、ここで止めたら、あたしの前に居る、コウ・ウラキって男は、死んじまう。
二度と立てなくなっちまう。 …そう言う相手なんだろ?」
コウ「…はい」
シーマ「海兵仕込みは荒っぽいからね。 せいぜい泣き叫んでおくれ」
コウ「よろしく、お願いします!」
この日、ジ体大ラグビー部はここ3年間で初めて、国内のチームに敗北を喫した。
もっとも、大金星を挙げた連邦大学ラグビー部はあわせて12人が病院に担ぎ込まれたため、
しばらくはろくな活動が出来なくなったそうである。
おわり
最終更新:2013年09月21日 22:32