シャア「ある男がいる。その男はもうすぐ三十路になろうともいうのに結婚もせず、かとっいって仕事に生きてるだけではなく
複数……いや、複数には留まらないほどの、両手の指で足りるか足りないかという程の女性と付き合っている。
その男性には年上の金髪で気だてがよく、愛らしく、優しく、凛としてて、聡明で、清潔で、美しい女性が最も相応しいと思うのだが
男性は今の状況を変えるつもりはなく、女性はもう諦めたのか、待っているのか、行動を起こさない。
だが、私は両人の為にも、二人が結婚するのが良いと思っている。そこで策を借りたいのだ」
ファ「は、はぁ……でも、大尉、そう言われましても、私達まだ子供で……そういう難しい恋愛は……」
シャア「大人になるとな、人は純粋でいられなくなるものだ。しかしどこかで大人は純粋なものに惹かれる。
コトを成すのは経験だけを積んだ老人ではない。有り余るオーガニック的なモノを集めた若さなのだよ」
ソシエ「なんか説得力があるような、ないような……」
シャア「結婚適齢期がもたん時がきているのだ!それが何故わからん!!」
ルー(そっちが本音よね)
シャア「若い君たちの力を借りたいのだよ!男を奮い立たせるのが女なら、ぜひそうして欲しいものだ!」
セシリー「その女性は経済力はあるのですか?」
シャア「一生暮らしていくだけの金はあるし、稼いでいる」
セシリー「なら、独身というのも一つの形だと思います」
シャア「だが、その女性の身内の気持ちにもなってもらいたい!」
セシリー「家が女性の未来を決めるなんておかしなことなのです!」
ソシエ「そうよ!そうよ!結婚が幸せだなんて、旧時代の発想だわ!」
ルー「まーね。そういう男って、器量がないわよね」
妹蘭「何も結婚を否定することはない。好きな男性と家庭を築くことはいいことだとは思う
……なんだ、お前達!ニヤニヤこっちを見て!!私が言いたいのは、
女は家に居るべきだとか、そういうのは間違っているということであってだな……」
エリシャ「そういうのは、わかるな……」
ティファ「家事をしたくないとかじゃなくて……好きな人と一緒に歩いていきたい……
どっちが前とか後ろとかじゃなくて、隣で一緒に……」
ルイス「うう……」
アレンビー「ああ、もう、ルイスってば泣かないの……」
シャア「ぐすっ……なんて清らかな心なのだ……ぐすっ……」
キキ「いい歳したオッサンが泣かないでよ」
アムロ「シャア!
ネオジオン社の商談をダシにセイラさんと会わせるとか、そういう小細工は……」
シャア「ああ、もうやめることにしよう」
アムロ「え?」
シャア「アムロとアルテイシアは二人なりの方法でやっていけばいい」
アムロ「あ、ああ……わかればいいんだ、わかれば……」
シャア「私も、毎朝
ロラン君の家に侵入するのはやめよう。私なりのやり方でロラン君の信頼を勝ち取ってみせる」
アムロ「あ、ああ……って、どのみちロランを狙うコトには代わりないだろう!!ハンマー!!」
シャア「ふ……今はこの身を
ミンチにするハンマーですら清らかな思いで受けとめられる……これが刻か、ララア」
アムロ(セイラさんと会う口実が一つ無くなってしまったな……)
最終更新:2013年09月21日 23:10