247 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/10/21(火) 12:49:14 ID:???
クズネタだ~
キラ「と言うことで○音ミ○に『ヅッダヅダにしてやんよ』を…」
シン「あんた勉強もしないでなにやってんだよ!!!」
キラ「え~、だって学校の勉強なんて~」
シン「へいへい、流石屁理屈はキラ様のお家芸ですな」
づっだづ~だにし~てやんよ~…
キラ「何も起きないね」
シン「何も起きないな」
ばたん
お菓子を運びに来たロラン「二人とも勉強は頑張って………………………」
キラ「ろ、ロラン兄さん、こ、これには理由が……」
とても×6優しい目をしたロラン「…………………そう…キラの好きにして良いよ、じゃ」
キラ「ご、誤解だぁ!!これは情報系の授業課題で別に勉強をさぼって…」
シン「落ち着け兄者(ネタ的な意味で)!!墓穴掘ってるぞ!!」
ロラン「キラ……君がどんなにクズでヘタレでジャミルになっても、兄さんは味方だよ」
ばたん
キラ「………ぅう゛ぁあああ(つAT)あぁああぁう゛ぁぁあ………」
シン「兄弟間の信頼関係は空中分解したな」
翌日:キラの部屋の前にロランとアムロからの手紙と
シャ○ン・ア○プル(本体)がおかれていた……
シン「……………何で?」
キラ「僕、ヴァーチャルアイドルマニアって見られているらしい…」
シン「だからって話飛びすぎだろ」
キラ「どうせなら……ラ○カ・リーが良かった……」
シン「あんたはいったい何なんだ!!!」
キラの日記オリヴァー・マイ風味
まさか、あの現場を、ラクスが見ているとは思わなかった………
249 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/10/21(火) 13:12:19 ID:???
本日、15:30
忘れた書類を取りに一時帰宅したところ、寂しげな
ラクス・クライン嬢と遭遇せり。
事情を尋ねたところ愚弟キラがヴァーチャル・アイドルに夢中になっているところを
目撃したとのこと。
「わたくしは仮想空間の女性よりも存在感がないのでしょうか……」
ラクス嬢は自信喪失しているように見受けられた。
真に遺憾である。
個人の趣味に口出しをするつもりはないが、キラのヒッキーからの脱却を切望する。
オリヴァー・マイ
264 名前:アッガイと歌姫 1 :2008/10/21(火) 21:02:50 ID:???
夕景。
土手に座り込み一人夕日を見ているラクスの肩を叩いたのは
丸っこい茶色のMS、アッガイだった。
ラクス「……あらあら?なにかご用ですか?」
アッガイは手にしていたどら焼きをラクスに差し出す。
ラクス「これをわたくしに?」
こくこくとアッガイは頷く。
やや戸惑いながらどら焼きを受け取ったラクスの頭をアッガイは背伸びを
してそっと撫でた。
ラクス「なぐさめてくださっているのですね…優しい方…」
ラクスは泣きそうになりながら、笑顔を浮かべた。
ヨーツンヘイム社の鮮魚部門「気まぐれ鮮魚店『俺の海』」の引き売りの帰り、
土手を通りかかったアッガイとホルバインはぽつんと座り込んでいたラクス
を見つけた。
ラクスに差し出したどら焼きはアッガイがリヤカー露天の手伝いをしていた時に
近所のおばちゃんから貰ったものだった。
ラクス「……アッガイさん、聞いていただけます?」
了承の意思表示に隣に寄り添い、体育すわりをしたアッガイはラクスを見上げる。
ラクス「わたくし、お付き合いをしているとても好きな人がいるんです。
でも最近忙しくてなかなか会えなくて、今日、久しぶりにその人の
ところに行ったんです」
好きな人、を思い浮かべているのかほんのりと幸せそうに微笑するラクス。
だが、その微笑が翳る。
ラクス「そうしたら、他のことに熱中していて、気づいてくださらなくて……
わたくしに、興味をなくされてしまったのでしょうか……」
ラクスは頭を振って口をついて出た自分の後ろ向きな言葉を否定する。
ラクス「キラはとても優しい、誠実な人。疑うなんていけないことです。
……でも、自信がなくなってしまって」
アッガイは何も言わず丸められたラクスの背中を撫でた。
265 名前:アッガイと歌姫 2 :2008/10/21(火) 21:03:42 ID:???
一部始終を少し距離をおいて眺めながら、ホルバインはリヤカーにもたれて
携帯電話をいじりながら缶コーヒーを飲んでいる。
その前を塾や部活動帰りの小中高生が次々に通り過ぎて行く。
ガロード「補習なんてついてないよな……今日はティファと画材屋に行く
予定だったのに」
ジュドー「しかたないでしょ、俺たちサボリすぎてたんだから」
ガロード「だからってさぁ!予告もなしに強制補習って酷いじゃんか!!」
居残りの授業を受けさせられたガロードとジュドーも同じように通り過ぎようとして、
ふと立ち止まった。
ジュドー「あれ、ホルバインさん何やってんの?」
ホルバインは何も言わず、親指と視線で土手の一方向を指す。
ガロード「え、あれラクスさんじゃん!」
ジュドー「なんであんなに寂しそうなんだよ、胸が痛い、すごく胸が痛いよ!」
ガロード「今すぐキラ兄呼んで今すぐー!!」
ジュドー「キラ兄がNTだったらキュピーンですむのに!!」
キュピーン
アムロ「ええい、不甲斐ない!キラは何をやっているんだ!!」
ブライト「落ち着けアムロ!今は会議中だぞ!!」
キュピーン
カミーユ「く、キラめ!!帰ったら修正してやる!!!」
キュピーン
シーブック「キラのヤツ…なんてことをするんだ!」
キュピーン
ウッソ「おかしいですよ、キラ兄さん!!」
キュピーン
ユウ(BD搭乗中)「……。(見損なったぞキラ君)」
キュピーン
ホルバイン「エントリィ!」
ジュドー「ちょ、NT通信に紛れ込んでこないでよ」
ホルバイン「まあ、そういうこともあらぁな」
ガロード「遊んでる場合じゃないだろ、とにかくここはケータイでキラ兄に連絡……」
ガロードが自分の携帯電話を取り出し、家にいるであろうキラを呼び出そうとしたところ
キラ「ラァクスゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
種割れしたと思わしきキラが裸足で土煙を上げながら猛ダッシュで駆けてくる。
ジュドー「なに!?キラ兄にNT通信が通じたの!?」
266 名前:アッガイと歌姫 3 :2008/10/21(火) 21:04:54 ID:???
キラはわき目も振らずラクスに駆け寄ると、涙を滂沱させながらその手をとる。
キラ「ご、ごめんよラクス……君に興味が無くなったなんて、そんなことがあるもんか…っ
あの時はヴァーチャル・アイドルの本体が珍しい装置だったから……つい…」
ラクスは呆気にとられて目を瞬かせていたが、キラの真摯な言葉に瞳を潤ませた。
ラクス「いいえ、キラ、こちらこそごめんなさい……です。あなたを疑ってしまいました」
キラ「ううん、僕こそ本当にごめん、不安にさせたりしてごめんよ……」
ラクス「キラ…」
キラ「ラクス…」
見つめあう二人にもう言葉は必要なかった。
粉砂糖のそよ風が舞う土手の上でガロードとジュドーはぽかんとしていた。
ガロード「何が何だかさっぱりなんだけど」
ジュドー「…ま、まぁ、いいんじゃない。丸く収まったみたいだし」
ホルバイン「落着したんだ。日が落ちる前に帰れよ未成年」
ホルバインは戻ってきたアッガイがリヤカーに乗り込むと、愛想も無くスタスタと歩き出した。
ジュドー「あ、うん。じゃーねー」
アッガイがリヤカーの荷台から身を乗り出して手を振った。
ラクスがアッガイに向けて語った言葉をアッガイは記録し、ホルバインの携帯電話に転送していた。
それを受け取ったホルバインは、同僚のマイに端的に事情を話し、また、ラクスの言葉を
キラの携帯電話に転送していたのだった。
他人が口を出すよりも、本人同士に真意を伝えたほうがよっぽどいい、と考えてのことだった。
結果、丸く収まりはしたが、キラがラクスを泣かせたというのは兄弟全員に知れ渡ることとなり、
キラにとって針の筵のような日々が続いたのは言うまでもない。
最終更新:2013年09月22日 21:52