おはようからお休みまでのクロスボーン・バンガード

 ガロード「尊敬する人?一介のジャンク屋から一代で財閥ブッホ・コンツェルンを築いたシャルンホルスト・ブッホだな」
ジュドー「ジャンク屋の星だよな」
シーブック「で?」
ジュドー「オーノー信じられねー!ロナ家の元祖がその人なのに、そんなことも知らない兄がバイトしてるなんて」
シーブック「だって元祖はブッホで、名前違うじゃないか」
ガロード「買ったんだよ、ロナって名前を」
シーブック「何故に?」
ガロード「そりゃ、「名前売るよ!」ってのがいたから、「名前買うよ!」って言ったんだろ…おとなのじじょーはわかりませーん」

カロッゾ「いかにも、私の義父のマイッツァー殿がそのブッホ・コンツェルンの二代目総帥だが。君はいったい何を知りたいのだね」
シーブック「ブッホコンツェルンのことより、どうして事業と関係ないパン屋とかをやっているかを知りたいんです。そもそも何故朝パン主義なのかと」
カロッゾ「君は古代ローマの「パンとサーカス」という言葉を知っているかね」
シーブック「いいえ。工業科なんで歴史の授業は取ってないもんで」
カロッゾ「古代ローマの貴族は民衆の支持を集めるため、パンとサーカスを与えることを保証したのだ。食と娯楽のことだな。
       それが「働いたら負けかなと思ってる」堕落した民衆を生み出してローマの崩壊につながったとも言われるが、それはさておき」
シーブック「崩壊したら良くないじゃないですか」
カロッゾ「君の意見は聞いておらん。そこで貴族主義を提唱したシャルンホルストは考えた。貴族たる者はパンとサーカスを与えねばならぬとな」
シーブック「だってパンとサーカスでローマ崩壊…」
カロッゾ「ただ食いさせるのではない。それではローマの二の舞だ。
       我々は最高の品質のパンを朝から良心的な値段で提供して買ってもらおうというのだ。働かざる者は食うべからずだがな」
シーブック「それで朝パン主義…じゃ、夜は夜サーカス主義w?」
カロッゾ「別にサーカスには限らず娯楽なら何でもだ。君にはその役も期待しているのだよ?」
シーブック「え?」
カロッゾ「怪盗キンケドゥは市民にも人気だぞ」
シーブック「あれを娯楽って言うんですね…。でもそれが貴族の仕事なら、あのザビーネがプリキュアの振り付けまで研究してノリノリでやるワケだ」

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最終更新:2013年09月22日 22:06