アムロ「…コウ、醤油取ってくれ」
コウ「…はい、兄さん」
「うむ、この卵焼きはなかなかの味であるな!適度に利かせた砂糖の甘味がなんともいえない!」
シロー「アル、急須貸してくれないか」
アル「はい、シロー兄さん」
「この浅漬けも実に美味い!スーパーで売っているような出来合いの物とはまさしく雲泥の差!」
コウ「シロー兄さん、お茶いれ終わったら急須貸してください。僕も飲みたいんで」
「しかしいつ食べてもここの朝食には飽きが
来ないな!さすがローラ君の作った御飯!」
鈍い音が居間に響き渡った。カミーユが箸を持った手を卓袱台に叩きつけたのだ。
カミーユ「いつもそうだ、いつもそうだ、いつもそうだ!あなたは何やっているんですギム=ギンガナム!他人の家で当然のように朝食を食べて!」
ギンガナム「いけなかったかね少年?」
カミーユ「当たり前だ!あなたにも自分の家があるでしょう!なのになんだって…」
アムロ「やめろカミーユ、その男には何を言っても通じない。放っておくのが一番だ」
ギンガナム「話がわかるねぇお兄さん。さすが一家の纏め役、人間が出来ていらっしゃる」
アムロ「勘違いはしないでくれ、俺は別にカミーユが間違っていると言っている訳じゃない。どうみても正しいのはカミーユの方だ」
ギンガナム「しかし朝食の度に食卓には空席が出来ている。そこに小生が入って埋めてやるのをなじられるのは筋違いだと思うのだが?」
カミーユ「だったらなんでいつもキラの御飯ばかり食べる!朝っぱらからあいつの泣き声を聞かされるのは憂鬱なんだよ!」
ギンガナム「それに関しては小生よりも早起きしないお寝坊さんなキラ君にも責任があると思うのだがねえ、小生は。それはそれとしてローラ君、食べ足りないのでもう一杯御飯のおかわりを頂こうか!」
カミーユ「いいかげんにしろぉ!」
卓袱台を飛び越えるようにしてカミーユがギンガナムに飛び掛る。
カミーユ「ヒイロ、お前も手伝え!今日という今日はこいつを叩き出してやる!」
ヒイロ「…任務了解!」
大騒ぎになる食卓をよそに、食事を終えたアムロは受話器を取ってダイヤルを回し、受話器の向こうにいる相手に話し掛けた
アムロ「ああグエン卿。いい加減そちらでも朝食に御飯を取り入れて頂けないだろうか。こっちだってたまには静かな朝食を取りたいんだ」
キラ「
うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
コウ「…お茶……」
最終更新:2018年10月23日 10:07