リリーナ「くしゅんっ」
ヒイロ「!、リリーナ風邪か…?」
リリーナ「えぇ、少し夜更かしをしてしまったのがいけなかったかしら」
ヒイロ「あまり、無理をするな。これを飲んで保健室で寝ているといい」つ風邪薬
リリーナ「ありがとうヒイロ。これ、お弁当。今日も作ってきたんですけど…、風邪のせいか味がよくわからなくなってしまって…味付けが上手くいっているか…」
ヒイロ「風邪で辛いなら無理をしなくても良いのに…」
リリーナ「美味しくなかったら処分して構いませんから。…ではヒイロ、私は保健室に行きますね」
ヒイロ「あぁ…」

ヒイロ「……」
デュオ「よぉヒイロ、どうしたんだ?こんな寒空の屋上に一人で座って。リリーナは一緒じゃないのか?」
ヒイロ「リリーナは風邪をひいていたから保健室で休息をとらせた。俺は…この弁当を処理しなくてはいけない」
デュオ「…なるほど…頑張れよ。じゃな」
ガシッ
ヒイロ「支援を要請する…!」
デュオ「断るっ!!俺は激戦区の購買で勝ち取ったカレーパンを美味しく食べるんだ!」
ヒイロ「一緒に食べろとは言わん…、ただ…もし、俺が途中で力尽きたとき、俺とコレを…処理してくれ…頼む…」
デュオ「…ホントに愛されてるなぁ…リリーナお嬢様は…。よし、骨は拾ってやる。思う存分食らいつけ」
ヒイロ「感謝する…!」
デュオ「頑張れよ」
ヒイロ「あぁ。任務、遂行する。…パクッ…モグモグ…、?、…パクッ…モグモグモグモグ…、???」
デュオ「ん?どうした?何か、いつもと様子が違うじゃないか?」
ヒイロ「…どういうことだ…?普通に美味い…」
デュオ「はぁ!?お前…ついに味覚がイカれたか?」
ヒイロ「いやそんなはずは…、今朝のロラン兄さんの朝食の味はちゃんとわかった。リリーナの料理の腕が上がったのか…?」
デュオ「どれ…。…モグモグ…、ホントに普通に美味いぞ!?どういうことだよ!?何か変なところとかなかったか?」
ヒイロ「変…、風邪…。味がよくわからなくなってしまって、味付けが上手くいっているかわからないと言っていた!!」
デュオ「それだ!!きっと超味覚音痴が相殺されたんだ!裏の裏は表ってことだな!良かったじゃねぇか!」
ヒイロ「こんなに美味いリリーナの料理を食べられる日が来るとは思わなかった…くっ」
デュオ「あぁ、泣け!お前は今泣いても良いんだ!!思う存分に泣け!!」
ヒイロ「うああぁぁぁぁぁぁ!!」

カトル「あれって、風邪が治ったら元に戻るっていうことじゃないんですかね?」
トロワ「今は泣かせてやれ」

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最終更新:2013年09月27日 20:30