マイ「もみの木か……風情があるなぁ」
モニク「マイ!き、来てくれたんだな……」
マイ「あ、大尉。何か御用ですか?」
モニク「あぁ……じ、実はな……」
木陰から
エルヴィン「姉さん、頑張って」
ホルバイン「爺さんが言っていた…恋は勢いだ、とな…」
カスペン「ホールケーキを買ってきた。食べようではないか」
エルヴィン「あ、ありがとうございます」
マイ「はい、何でしょうか?ニコニコ」
モニク「う……か、可憐だ……いかん、いかん…今日は…今日という今日こそは……」
マイ「(何ぶつぶつ言ってるのかな)」
モニク「南無!マイ!じ、実は…私はお前の事が……す……す……」
マイ「はい?」
エルヴィン『そこだよ、姉さん!一気に言うんだよ!』
ホルバイン『イヤッフゥーーー!!』
カスペン『二人とも落ち着きたまえ…少年、苺をあげよう』
ホルバイン『俺のもやろう』
エルヴィン『あ、ありがとうございます……美味しいな』
モニク「す…す……す………」
マイ「(顔が真っ赤だ……大丈夫だろうか…)」
エル&ホル&カス『『『ゴクリ………』』』
モニク「す……酢ダコーーーーー!!!!」
エル&ホル&カス『『『何じゃそりゃーーー!!!!ビシビシビシッ』』』
マイ「あ、はい、タコならホルバインさんに頂いたのがありますよ」
モニク「(しまったぁ!!!な、何を言ってるんだ、私はぁぁ!!)」
マイ「絶叫するほどタコが食べたかったんですか。ふふ、大尉は可愛いですね」
モニク「(あぁ…こんな変な事を……終わった、私のクリスマスは終わったよ)」
エルヴィン『あちゃー…これは慰めてあげないと』
ホルバイン『波は凪…ここまでか』
カスペン『いや……それは早計だな』
マイ「もし、よろしければタコを持って家にお伺いしても構いませんか?」
モニク「!?」
ホルバイン『……波が変わったぞ!?』
マイ「クリスマスは家族もバラバラですし…大尉さえ良ければ、ですが」
モニク「おぅ!か、か、構わん!構わないぞ!是非に!!」
マイ「では、後ほどお邪魔しますね」
モニク「あぁ……ばいばい………奇跡……だ……ポロポロ」
エルヴィン『奇跡だ……今日は家には帰れないな』
カスペン『私の家に来るといい。ケーキを用意しよう』
エルヴィン『ありがとうございます!』
ホルバイン『ふ…爺さんが言っていた……海は気まぐれだ、とな…』
サイコフレームの心の光はモニクにも奇跡をもたらしたようです。
おしまい。
最終更新:2013年09月29日 21:50