真夜中
??? 「ロラン……。ロラン……」

ロラン 「ん……。ムニャムニャ
    え。ディアナ様?」
ディアナ「シーッ、ヒイロが起きてしまいます。下に降りて、お茶の間に来てもらえますか?」
ロラン 「は、はい」
ヒイロ 「……フッ」

お茶の間

ロラン 「うわあ、いい匂い」
ディアナ「いろいろとたいへんでしたから遅くなってしまいましたが、
     アムロさんの了承を得て台所がお借りできましたので、グラタンを作ってみました。
     材料のことなどがありますから一人分しか用意できなかったので、
     いつもご家計を切り盛りしているロランにと思いまして」
ロラン 「僕なんかのために、そこまでしてくださるなんて……(感涙)」
ディアナ「年末年始ですから、風情に見合うお料理を作るべきなのでしょうけれど、
     わたくしではまだ至りませんので。
     月でご馳走したかったグラタンは、あの事件でご馳走できなかったでしょう?
     ですから……」
ロラン 「ありがとうございます。ありがとうございますっ」
ディアナ「ウフフ。そんなに慌てて食べなくても、グラタンは逃げませんよ」
ロラン 「なんて僕は、幸せ者なんだろう。美味しいです、とっても、美味しいです」
ディアナ「喜んでもらえてよかった」

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最終更新:2013年10月01日 21:32