786 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/11(日) 11:16:14 ID:???
アムロ「しかし、ララァは不老不死のような存在なんだろう?」
ララァ『そうなるわね』
アムロ「何だか羨ましいな。不老不死は人間の憧れ、欲望のようなものだしな」
シャア「誰と話している?ララァか?」
アムロ「あぁ。聞こえないのか?」
シャア「聞こえる時とそうでない時がある……確かに不老不死はな。
漫画でもよく、不老不死にしろ!という願いが出たりするな」
ララァ『でも、永遠に意識が生き続けたらそれは拷問よ……』
アムロ「前も気になっていたんだけど、それはどういう事なんだい?」
シャア「何だ?……ふむ。永久に生きてると終わりがないのが終わりになるからだろう?」
アムロ「ロランみたいだな。確かに終わりがないのは怖いな」
ララァ『人は忘れられたらそれは死ぬ事と同意義よ』
アムロ「忘れられたら……」
シャア「ピキィィン。死ぬ……か。確かに皆が、ある人の事を思い出せないというのは…
この世に存在していたかどうかすら定かではなくなるという事だからな…」
ララァ『大佐は賢いですね……そして、永久に生き続け…
1年…10年…100年…1000年……忘れていくのよ…』
シャア「(小娘に賢い、と言われてもあまり嬉しくないものだな」
ララァ『聞こえてますよ。……無限の時間が記憶を、心を蝕んで失わせる…
大佐達がどんな顔で、どんな声で、どんな名で、どんなに愛してくださったか…
果てには本当に大佐達がいたかどうかさえ、もうわからなくなってしまう…』
アムロ「ララァ……」
ララァ『愛する人達の事を少しずつ忘れてゆくのは…拷問よ』
シャア「……私達も、ララァと同じになれば良いのではないか?」
アムロ「また突飛な事を……しかし、それも悪く…あ、いや…うーん…」
ララァ『あら?DOMEさんみたいになればOKよ?』
シャア「あぁ、前例がいたな……なぁ、アムロくん!」
アムロ「あれは俺じゃない!……しかし、ララァも辛いんだな……見た目はそうでもなさそうなのに…」
ララァ『ふふ…しかし、今はこうして二人を見ていられる……
例え遠い将来、忘れてしまったとしてもそれは変わりない事実。
私は、それでいいのよ』
787 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/01/11(日) 11:37:51 ID:???
十年は人の暮らし
百年は時代の流れ
千年は歴史の移り変わり
最終更新:2013年10月05日 15:20