329 名前:冬物語・情熱編(前)1/4 :2009/01/21(水) 16:47:02 ID:???
グリパパ「ぽっぽー♪」グリポ「ぽっぽー♪」←除雪用オプション装着ラッセル仕様
 ごごご~~~~…

マーガレット「まあすごい」
レオナルド「おお~、道路の雪があっという間に…」
マーガレット「でも、良かったのですか? あんなにすごい機械をタダでお借りして」
アムロ「幹線道路が使えないと困るのはこちらも同じですし、
    都市部での運用データが欲しかった所ですから」
マーガレット「本当に、御社にはいろいろとお世話になりますわ」
アムロ「いえ、自分の住む町ですからね…」

グリパパ「ぐーりぽっぽぐーりぽっぽぐーりぽっぽーー♪」
グリポ「ぽっぽー♪」
 ごごごごご~~~~



カミーユ「メイリン!」
メイリン「あ、カミーユさ…きゃっ!」
カミーユ「メイリン、お願いだ! 頼む! この通り!」
メイリン「ちょ、近いです! わ、私にはアスランという心に誓った人が…」
ルー「落ち着け」ガスッ!
カミーユ「………」ダクダク
メイリン(びくびく)
ルー「落ち着いた?」
カミーユ「ああ、ごめん」ムクリ
ルー「ん」
メイリン「い、いえ… あの、それで、いったい」
ファ「あれ、よ」
メイリン「あれ? お姉ちゃん… あ! ああ」ポム
 ファの示す先には、連邦大学付属高校(通称『連邦高』、中等部併設)の
 校庭を闊歩する姉、ルナマリア・ホークの姿があった。
 それだけなら別段珍しくない…というか、高校生が高校に居るのは当たり前。


330 名前:冬物語・情熱編(前)2/4 :2009/01/21(水) 16:48:22 ID:???
 だが。
カミーユ「見てるこっちが寒くなるっ」
 さすがにロングコートはまとっているが、前をはだけたままで、暖かそうなニットの下、
 ピンクの極ミニ・プリーツスカートからにょっきり伸びる美脚は健在である。
 しかもストッキングやソックスは無く、
 ショートブーツまで剥き出しの100%天然生足であった。
 それはそれは、寒々しい光景と言えよう。
メイリン「あははー… あー、一応、ウチじゃ言ってるんですけどねぇ。
     せめてニーソでも履けって」
ファ「冷えるから何か履きなさいって言っても聞かないし…」
 斯く言うファもハーフコートから長くスラリとした美脚が伸びているが、
 こちらは黒のオーバーニーがしっかりガードしている。
 (さらに毛糸のぱんつ着用済み。)

アリー「判ってねぇなぁ、ああ?」
メイリン「きゃっ!」
カミーユ「うわっ!」
ルー「…なにが?」
アリー「この寒空、超ミニで素足を晒して視線を集める。
    いや乙女だね女だね、これぞ心意気ってモンだろが」
メイリン「心意気、ですか?」
アリー「女ってのは男に見られることで磨かれるんだ。
    嬢ちゃんたちも、もちっと色気のある格好しないといいオンナになれねぇぜ?」
メイリン「悪かったですね、地味で」
 こちらはロングブーツに厚手のストッキング、膝丈のスカートで、
 トップはスタジャンのもこもこ具合からしても、いろいろと着込んでいるのだろう。
 (もちろんK装備着用。)
 実に平均的な乙女の装いと言える。
ルー「寒いのキライ」
 と不機嫌そうにつぶやく彼女はダウンのジャケットにニットの帽子とマフラー、
 アンダーは厚手のジーンズにスニーカーというよく言えばアクティブな装いである。
 ぶっちゃけ色気は無いが。


331 名前:冬物語・情熱編(前)3/4 :2009/01/21(水) 16:50:02 ID:???
???「ふっふっふ、判ってないのはどっちかしら?」モゴモゴ
アリー「なにっ!」
ファ「…っていうか…誰?」
 その声の主はダウンのロングコートで全身を包み、マフラーを鼻先まで上げた上に
 ニット帽とサングラスの完全防備。
 人物はおろか性別すら判断が難しいもこもこ具合である。
トニヤ「あたしよあたし!」
 サングラスとマフラーをずらして顔を晒すが、寒風にあわてて戻す。
カミーユ「トニヤ?」
アリー「ぬあああっ! あの色っぽい嬢ちゃんか!」
 タイトスカートもタンクトップもミニサイズ、
 ヘソ出しモモ見せがデフォルトだった夏場の姿は欠片も無い。
メイリン「うーわー…」
 健康的なお色気という意味では、ルナマリアと校内での二大巨頭を成していた者の、
 その変わり果てた姿に思わず声が出るメイリン。
アリー「ひでぇ…」
カミーユ「そこまで言うことじゃないでしょう」
ファ「トニヤも寒いの苦手だもんね(苦笑」
トニヤ「こんな寒い日に外でくっちゃべってるあんたたちの気が知れないわよ」モゴモゴ

アリー「んで? 俺が何を判ってねぇってんだ?
    自慢じゃねぇがこのアリー・アル・サーシェス、女の尻を追っかけて35年!
    …語るとうるせぇぜ?」
ファ「(ほんとに自慢にならないわよね…)」
カミーユ「(大尉とどっちがマシだろう…)」
トニヤ「ふっ… だから判ってないって言うのよ」モゴモゴ
 なぜかえらそうにふんぞり返るマシュマ○マン。
トニヤ「アレを見なさい!」モゴッ!
びしっ!


332 名前:冬物語・情熱編(前)4/4 :2009/01/21(水) 16:53:47 ID:???
 ミトンに包まれているために今ひとつしまらない指でトニヤが指したのは―
カミーユ「フェルト?」
ファ「…と、あの人…ピーリスさん、だっけ?」
 少しばかり離れた所で、穏やか和やかに立ち話をしている二人の乙女。
メイリン「フェルトさんって、14歳でしたっけ?
     …なんだかずいぶん、その…大人しいと言うか…」
 ブラウンレザーのジャンパーにジーンズと、ヒールが高めのブーツ。
 少女だけが許されるふわふわフリフリした所がまったく無い。
ルー「まー、あの子のテーマは『大人っぽさ』だからねー」
カミーユ「ああ…子ども扱いが嫌なんだな…」
トニヤ「そ。 どっかのニブチンのせい」モゴモゴ

ロックオン「へぷしっ!」
アレルヤ「風邪かい? ロックオン」
ティエリア「自己管理がなってない証拠だな」
ロックオン「へいへい、なんとでも言ってくれ」
クリス「ちょっと! 手が止まってるわよ!
    下ろさなきゃいけない雪はまだいっぱいあるんだからね!」
ロックオン「おっと」
アレルヤ「くわばらくわばら」
 ざくっ!

アリー「んで? あの嬢ちゃんがどうしたって?」
トニヤ「ジャンパーのファスナーがお腹のところで止まってるでしょう」
アリー「あ? それが…って、まさか!」
メイリン「…」ピクッ!
トニヤ「そう! 苦しくって、 上 ま で 閉 め ら れ な い の よ!」
ΩΩΩ< ナ ン ダ ッ テ ー

アリー「そ、そこまで…なんつーけしからん…」
トニヤ「まぁ、大きければ大きいなりの苦労ってもんがあるんだけどね…
    肩は凝るしバカなやろーは寄って来るしやーらしい目で見られるしかーいい服は似合わないし。
    ワンピなんてもーむりね。Aラインなんか着ようものならあっという間にマタニティよ。
    ええ!電車に乗ってたらお婆ちゃんに席譲られちゃったわよ!『元気な赤ちゃん産んでちょうだいね』ニッコリって、
    あたしはンな歳じゃねー!!だいたい世の男どもg(ry」ガオーーン!!
 金色の獅子、吼える。


333 名前:冬物語・情熱編 :2009/01/21(水) 16:55:35 ID:???
なんか、勢いに任せて書いてたら、長い上にカオスなことに…
今夜中にはケリが付くと思うので、ご容赦を。

いちおう、つづく。

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最終更新:2013年10月08日 19:36