風呂の後、4人は食事をとってからスキーにでる。
カガリ「流石は昼、すいてるなぁ…。」
ラクス「そうですわね…。」
キラ(女装)「そうだね…。」
アスラン「とりあえず、頂上まで行こうか。」
3人「賛成!!」
そして、上にいく4人。
キラ(女装)「随分急じゃない?」
ラクス「そうですか?前、撮影でここより急なところに行った事もありますので、あまり感覚が沸きませんわ。」
カガリ「なぁ…一応聞くけど、そのドラマって…」
ラクス「山岳救助隊関連のドラマで、私は遭難者の役でしたの。」
アスラン「とりあえず、少し降りてみるか。」
カガリ「そうだな。」
ラクス「そうですのね。」
キラ(大丈夫かなぁ…。)
3人は軽々降りるが、キラは多少手間取っていた。
キラ(スキー、慣れてないからなぁ…。)
ラクス「キラ様、応援してますわ。」
少し遅れて辿り着くキラ。
アスラン「キラ、スキー初めてなのか?」
キラ「少しはやった事あるけど、急だったから吃驚して…。」
カガリ「馬鹿!!私のかっこうしてびびってるんじゃない!!」
カガリはキラを軽く押す。キラは一直線に直滑降で下に降りていった。
キラ「うわぁぁゎぁぁゎ…。」
アスラン「なぁ…キラ、大丈夫か?」
カガリ「ここからホテルまでは直線だから大丈夫だ。」
ラクス「でも、万が一の事もありますわ。追いかけた方が…。」
アスラン「そうだね。」
3人は慌ててキラを追う。
キラは猛スピードで降りていく。
その目の前に運悪くフレイが居た。…ドガシャーン
フレイ「久々のスキーね。後でキラでも捕まえて、一緒に滑ろうかしら。」
ジェリド(この女がキラを捕まえるのを手伝えば、奴に屈辱を…。)
フレイ「さっきから私をつけてるようだけど…なんか用?」
ジェリド「あんたがキラを捕まえるのを手伝ってやろうと思っただけさ。悪い話じゃないだろ?」
フレイ「そうね。まぁいいわ。」(利用できるだけ利用して、使い捨てね。)
ジェリド「そうか。分かった。」(精々利用させてもらうぜ。)
そこで、フレイに思いっきりぶつかるキラ(女装)
キラ(こうなったら…この場はカガリの振りをしてやり通すしかない。ジェリドまでいるし、
今バレたら絶対逃げられない。ここで逃げられなかったら…地獄だ。)
フレイ「痛いわねぇ……カガリ、前見なさいよ。」
キラ(女装)「悪い…ぼおっとしてて。」(カガリの口調…カガリの口調…と)
ジェリド「案外キラの変装だったりしてな。」
キラ(女装)(バレてる?やばい…どうしよう…。まず立ち上がって…。)
「馬鹿…あんな軟弱者と一緒にするな。私は…。」
(自分で言ってて悲しくなるな…。何故か声質まで似せられるあたりは運がいいけど・・。)
フレイ「キラにここまでそっけない口調は無理よ。いくらなんでも。」
キラ(女装)(これなら…いける。)「ほんとごめんね。フレイ。」(あ、しまった。)
ジェリド「やっぱり…お前…キラだな!!」
キラ(女装)「馬鹿…だからあんな軟弱者と一緒にするなと何度言ったら…」
フレイ「キラにそんな芸無いって。あんたカガリに遊ばれてるわよ。あ…カガリ、
もういいわよ。行っても。私は大丈夫だから。」
キラ(女装)「じゃぁもう行くぞ。後で覚えてろよ。ジェリド。」
キラ、また今度は普通に滑り出す。
ジェリド「俺の気のせいか…。」
フレイ「そうよ…。大体、何でキラが自分から女装するのよ?ありえないじゃない。」
ジェリド「そうでもないぞ…あれを見ろ。」
そこには、滑り降りてくる3人の姿が。勿論ラクス、アスラン、カガリだが。
そして、アスランが問い掛ける。
アスラン「キラ、ここに来たよな。」
ジェリド「横にいるほうがキラじゃないのか?」
カガリ「あんな軟弱者と間違えるな。この馬鹿。(ジェリドをストックで殴る)キラが私の格好でとろとろ滑ってたから
喝いれてやったんだ。そしたら、あいつ、凄い速度で落ちてって…。」
ジェリド「イテッ」
フレイ「それで、キラが私にぶつかったのね。」
カガリ「悪い。私のせいだ。」
フレイ「あんたが悪いんじゃないわよ。ちょっとキラにお灸を据えてやら無いとねぇ・・。」
ジェリド「…つー事はやっぱりさっきのが…キラ?」
ラクス「そうですわ。」
アスラン「ここまでは無事に来たのか・・・。で、フレイにぶつかって一旦止まったってことは…近いな。2人とも、急ぐぞ。」
ラクス「ええ。」 カガリ「分かった。」
かなり速いスピードで滑り去る3人。呆然としているジェリドにフレイは声をかける。
フレイ「追うわよ。」
ジェリド「そうだな。」
途中で、キラと合流する3人。
カガリ「キラ…悪いな。」
キラ「気にしないでいいよ。カガリ。」
アスラン「あの2人、キラを捕まえようとしてたみたいだから、急いだ方がいいぞ。」
ラクス「そうですわね…。急ぎましょう。」
キラ「うん。」
フレイ「急ぐわよ。キラだけは遅いから、追いつけない訳が無いもの。」
ジェリド「そうだな。」
アスラン「さっきの頂上もう1回いってみるか?流石にあいつらみたいな中級者には滑れないだろ。
キラはバランス感覚いいからそのおかげで何とかなってたけど。」
キラ「そうだね。普通の所だとあの2人に追いつかれるし。」
カガリ「そうだな。邪魔されたらたまらないものな。」
ラクス「ですわね。」
フレイ「あいつら…私達を振り切る為に頂上へ行く気よ。ばかねぇ…。キラが頂上から降りれる訳無いのに。」
ジェリド「全くだな。」
そして、頂上。
キラはゆっくりながらも又降りていく。
アスラン達は、キラに助言などをしている。
アスラン「キラ、最初の方は曲がる時は大回りで行くんだ。そうしないと危険だぞ。」
カガリ「腰引けてるぞ。みっともない。」
ラクス「キラ様、がんばって~」
フレイ「結構怖いわねぇ…。それに、キラ、意外に滑れてるじゃない。」
ジェリド「直滑降で突っ込んで捕獲すれば、あいつらも追いついて来れないだろうぜ。」
フレイ「お願いね。」
ジェリド「俺が…?」
フレイ「 お 願 い ね 。」
ジェリド「分かった。」(怖いぞ、あんた。)
かたやキラ。
キラ(バランスをとって…と。)
アスラン「キラ、後…危ない!!」
カガリ「馬鹿!!何やってるんだ、キラが危ないだろ。」
ラクス「キラ様!!」
キラがちらっと後ろを向くと、ジェリドが突っ込んできた。
ジェリド「貴様があそこで素直に女装してれば…親父は裁判で負けなかったんだ!!」
キラ「何でわざわざあんな場所で恥晒さなきゃいけないんだ!!」
ジェリド「どうせいつもしてるんだろ?何が悪い!!」
キラ「人を変態趣味みたいに言うな!!」
こう言い合いつつもジェリドは近づいてくる。
ジェリド「事実そうだろう?今だって女装してるじゃないか。」
キラ「…だ…だからって…そんな勝手な理屈で仕返しさせやしない…。」
キラが切れた。スキーの方の動きも少しよくなった。
ジェリド「なんか感じが変わった…?でも!!ここであれば負けない!!」
キラに突っ込むジェリド。しかし、キラは元々ゆっくり移動してた為、ストックで動きを止める。
ジェリド「にゃにぃ?」
ジェリドは、キラの目の前を通り過ぎた。
しかもキラのスキー板の先端にスキー板が引っかかり、盛大にこけた為、勢い良く転がり落ちていった。
ジェリド「覚えてろ!!」
フレイ「役に立たないわねぇ…。でも止まっちゃったならチャンス!!」
さらにフレイも突っ込んでくる。しかし、今度はキラが滑り出し、外れる。
フレイ「キラ、覚えてらっしゃい!!」
カガリ「キラ、少し上達したんじゃないか?」
アスラン「そうだな。上手くかわしてたし。」
キラ「そうかな…。でも、ジェリド、転がり落ちていったけど大丈夫かなぁ?」
ラクス「心配ですわね…。」
カガリ「自業自得、あいつにはいい薬さ。フレイの方は上手く滑ってるみたいだしな。」
ラクス「じゃぁ続きを楽しみましょう。」
キラ「そうだね…。」
微妙に完?
最終更新:2017年06月06日 19:57