626 名前:彼氏の事情1/3 :2009/04/10(金) 19:17:14 ID:???
沙慈「う~~~~ん…」
シーブック「ん? どうした、沙慈。 何読んでるんだよ… 教習所のパンフ?」
沙慈「あ、シーブック… そうだ! ちょうどいい所に!」
シーブック「な、何だよ」タジ
沙慈「あのさ、僕、MSの免許取りたいんだけど…シーブックはどうしたの?」
シーブック「どうって… 普通に国家試験受けて、とったけど」
沙慈「教習所は?」
シーブック「へ? …ああ! いや、ウチはほら、MSだけはいっぱいあるから…
      えーっと、俺はアムロ兄さんの会社の実験場貸してもらって」
沙慈「そっか…」
シーブック「シロー兄さんがスパルタでさ。
      オートバランサー切ってランニングとかやらされたよw」
沙慈「う~~ん…」
シーブック「あ… 悪いな、あんまり参考にならなくて」
沙慈「ううん。 …はぁ」タメイキ
シーブック「…ちょっといいか? ふぅん、実技免除の教習所って、けっこう高いんだなぁ…」
ルナマリア「そーなのよぉ! おまけに何だかんだって実費がかかるし、
      仮免通らないと講習料ばっかり取られるし! 大変だったんだから!」
シーブック「うわっ! い、居たのか、ルナマリア…」
沙慈「え…この上、まだ掛かるの?」
ルナマリア「うん。 このパンフのは、最低限の料金ね。
      大体、この半分くらいは追加で取られるわよ」
シーブック「なんとぉ!」
沙慈「うわ~… お年玉の貯金くらいじゃ足りないなぁ…」
ルナマリア「やっぱり、大人が働きながらってのが多いみたいよ?
      シーブックんチみたいなのは、ちょっと特殊すぎよね」
シーブック「あはは… ウチの兄弟は自転車に乗る前に、プチモビ乗ってるからなぁ…」
ルナマリア「ウッソって、13だっけ? 普通あの年で一種は持ってないわよねぇ」
シーブック「ま、その辺がスベシャルな所以だけどね」
沙慈「う~ん、MS使う現場でバイト…かなぁ…」
シーブック「あ、そう言えば…」


627 名前:彼氏の事情2/3 :2009/04/10(金) 19:18:25 ID:???
エルヴィン「え? MSの免許? そりゃ、僕も欲しいけどね」
シーブック「飛行時間は稼げてるんだろ?」
エルヴィン「オッゴでね。 うん、一応、一種でも受けられるけど…
      MSにはまだ触らせてもらってないな。 姉さんが危ないから駄目だって」
沙慈「あ…」
シーブック「ヅダ、か」
エルヴィン「普通に乗る分には、問題ないんだけどねぇ…」
シーブック「まぁ、イメージが、な…」
沙慈「ま、しかたないよ。 『姉さん』ってそう言うもんだし」
エルヴィン「あ~、やっぱり沙慈の所もそうなんだ」
沙慈「………」
エルヴィン「………」
二人「「友よ!」」ガシッ!
シーブック「―――なんとなく、疎外感が……」

セレーネ「むっ!」
モリセイワ「どうかしたのかね?」
セレーネ「なんだかどこかで、失礼なことを言われている気が…」
セガワ「にゅーたいぷの勘と言うやつかね?」
セレーネ「いえ、これは、乙女の勘ですわ!」
ノストラビッチ「はっはっは、乙女と言う歳でぶしっ!」

エルヴィン「カスペン部長がゲルググを貸してくれるって話もあるんだけど、
      アレはカッリカリにチューンしてあって、普通の人には乗れないから」
シーブック「じゃあ、やっぱりエルヴィンももう少ししてから?」
エルヴィン「だね。 来年は受験生だしねぇ…」
シーブック「あああ~~、そうだなぁ…」
沙慈「あはは…憂鬱な話だねぇ…」
シーブック「まったくだ」


628 名前:彼氏の事情3/3 :2009/04/10(金) 19:19:49 ID:???
沙慈「う…ここも、要ライセンス、か… だから、そのライセンスが必要なんだってば…」ピッピッ
刹那「何をやっている、沙慈・クロスロード?」
沙慈「あ、刹那… えっと、ちょっと、バイトをね…」
刹那「? マクダニエルではいけないのか?」
沙慈「うん。 実は…」カクカクシカジカ
刹那「ふむ…」
沙慈「あ、ごめん。 刹那には関係ない話だよね」
刹那「いや… MSではないが、俺も一人、パイロットを探していた」
沙慈「え?」
刹那「秘密厳守の上に、決して楽なバイトとは言えないが…どうする?」
沙慈「えっと…パイロット資格が取れる?」
刹那「確約はできない。 だが…そのための便宜を図ってもらうよう俺からも頼んでみる。
   どうする? それで良ければ、上司に掛け合ってみるが」
沙慈「……うん。 お願いします」
刹那「助かる。 詳しいことは上と話をしてから、メールを送る」
沙慈「ありがとう、刹那」


イアン「ほう? この坊主が例の?」
沙慈「さ、沙慈・クロスロードです! よろしくお願いします!」
ティエリア「……大丈夫なのか、刹那・F・セイエイ」
刹那「専門訓練こそ受けていないが、身体能力には問題ない。
   口も堅いし…何より忍耐力は超一級品だ」
沙慈「…そこなんだ。 ははは、ルイス、ありがとう(涙」
ロックオン「いいんじゃないか? 実質、オーライザーのパイロットに必要なのは、
      操縦技術よりもオペレーターの能力だろ?
      コンピューターには強いみたいだし」
沙慈「ええ、まぁ…」
ティエリア「だが、まるっきり素人だ。 その分君の負担が大きくなるのは判っているのか?」
刹那「承知している。 能力より、信頼できる相手かどうかと言う事が、俺には重要だ」
アレルヤ「文字通り、背中を預けるんだもんね」
沙慈「刹那…」
クリス「む~~ん…年下かぁ… ルックスは合格なんだけどなぁ…」
刹那「言っておくが、恋人がいるぞ」
クリス「あ、そ…」カクッ


刹那「ダブルオー、刹那・F・セイエイ、出る!」
沙慈「オーライザー、沙慈・クロスロード、発進します!」



629 名前:彼氏の事情 :2009/04/10(金) 19:21:36 ID:???
おわり。

個人的な整合を取るネタな部分が大なので、
気に入らない職人さんは華麗にスルーな方向でお願いします。

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最終更新:2013年11月10日 23:02