876 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/04/13(月) 23:43:41 ID:???
カツ「それでサラったら怒って帰っちゃったんですよ、あれだからNTは!」
ファ「シロッコの悪口言ったのがダメだと思うんだけど」
カツ「だって彼女デート中なのにシロッコシロッコって……トイレが近い子じゃないんだから!」
ファ「もう、だからそういう一言がいけないのよ。カミーユも何か言ってよ……どうしたの?」
カミーユ「なんだこの感覚は……」
ファ「何を感じたの?」
カミーユ「分からない……NT……なのか?……けどなんだ……向こうの森にいる……」
森の中にて
アベル「フンッ!フンッ!」
カツ「誰このジジィ」
ファ「あの中年のおじさんがNT?」
カミーユ「いやNTじゃない……?」
カツ「奥にMSがありますよ。しかも同じのが5体」
カミーユ「あれはたしかラスヴェートとかいうMSだ……それが5体……まさかBitタイプ?」
アベル「そう。私は覚醒率5%未満のフラッシュシステム対応パイロット。アベル・バウアーだ」
ファ「きゃあああ!!」
カツ「急にこっち来た!」
カミーユ「フラッシュシステム?やっぱりあのMSはBitタイプなのか?」
アベル「ほう詳しいな若造」
カツ「普通に会話してる」
ファ「電波の扱いは割と慣れてるのよ。それでフラッシュシステムって?」
カツ「簡単に言うとMSをファンネルみたいに操る技術かな?」
ファ「そんなの使える人いるの?」
カミーユ「NTでも使える人はごく稀なんだよ。あまり普及はしてない」
カツ「あれでも確かティ……」
カミーユ(カツ)
カツ(え?言わない方がいいんですか?)
カミーユ(彼女の力はあまり公にしないほうがいい)
カツ(割と皆知ってそうなんですけど)
カミーユ(あれでも隠してるほうなんだよ)
カツ(前、ティファが
変態兄弟を追いかけてるのに巻き込まれて、Bitに正面衝突したんですけど)
カミーユ(それは事故だ)
877 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/04/13(月) 23:44:34 ID:???
アベル「どうした?何をコソコソ言っている?」
カミーユ「いえ何でもありません。では僕らはこれで…」
カツ「あなたはNTではないんでしょう?」
ファ「カツ!」
アベル「確かに私はまだ完全覚醒には至ってはいない。このままではこれは宝の持ち腐れだ。しかし!」
カミーユ(話が長くなりそうだ)
ファ(カミーユ、操縦の仕方教えてあげなさいよ。元々ここに来たのはカミーユなんだから)
カミーユ(無茶言うなよ。フラッシュシステムは対象外だよ)
ファ(この人がおじさんじゃなかったら無理して教えてあげるくせに)
カミーユ(なんの話だよ)
ファ(サラの話よ)
カツ(サラがなんだって?)
ファ(カツはおじさんの話を聞いてあげてなさい)
アベル「私は必ず覚醒してみせる!そして二階級特進!南の島での悠々自適の暮らし!フンッ!フンッ!」
カミーユ(動かせって言われてもな……確かティファは)
ガロード『もし俺とティファが結婚したら……ティファ・ラン・ガンダム……ヘヘヘ……』
カミーユ(いやお前じゃなくて)
ティファ『あなたに……力を』
カミーユ「おっさんに……力を」
アベル「フンッ!フン……ンン!?」
Bit「「「「ウィン」」」」
アベル「ぬぅおわ!動いた!?とうとう私がNTに!?」
カミーユ「おめでとうございます(やってみるもんだな)」
ファ「おめでとうございます(今のカミーユが?さすが最強NT)」
カツ「よかったねおじさん」
アベル「ああありがとう!君たちのおかげかもしれん!ぜひお礼として私の太平洋戦線の武勇伝を聞かせて上げよう」
カミーユ「ああ、せっかくなんですが僕たち用事があって。失礼させていただきますアベルさん。じゃあなカツ」
ファ「そうね、シンタとクムのお迎えの時間ね。がんばってねカツ」
カツ「え、ちょ」
アベル「遠慮するな若造!」
カツ「二人ともおおおおおおおおおおお!」
その後、森の中から謎のおっさんの物悲しい声が「フンッ!フンッ!」と響いているという
森のアベル ~完~
最終更新:2013年11月13日 18:36