キラ「どうしてあなたはいつも僕の食事ばっかり食べてしまうんですか!何か僕に恨みでもあるんですか!?」
ギンガナム「とはいっても仕方ないのだよ。小生が入る所からは君の席が一番近いし、小生が来るときにはいつも君はいない」
キラ「くっ…」
ギンガナム「朝食が食べたいのなら小生よりも先に自分の席を確保するのだな、これなら小生も文句は言わん。ではさようなら」


翌日午前6時(朝食は基本的に7時頃から)
キラ「よし、兄さんが朝食を作る前に起きたぞ、これなら…」
ギンガナム「(茶を啜りながら)おはようキラ君、今日はいやに早いじゃないか。学校で日直の仕事でもあるのかね?」
キラ「くそっ…」


翌日午前5時
キラ「ふあぁ…ねむ……でもこれだけ早く起きればいくらあの人でも…」
ギンガナム「(読んでいた新聞から顔を上げて)おはようキラ君。今日も早いねぇ。しかしまだまだ遅い。よって朝御飯は小生が頂こう(新聞に目を落とす)…ふむ、ラーカイラム社の新開発モバイル「HARO」、女性層を中心に人気、か…」
キラ「そんな…」


ジュドー「それで今日はココ(居間)で徹夜するっての?珍しいねえ、キラ兄がそこまでムキになるなんて」
ロラン「ええ。あの人に負けたくないんだそうです。僕は嫌なんですよ。徹夜されて部屋の電気をつけられると電気代がかさむんですから…」
キラ(あそこまでコケにされたんだ……やられたまま泣き寝入りするなんて…嫌だ……)

午前3時半
ゲンガナム「やあおはようドモン君。今日も稽古に精が出るねぇ」
ドモン「ギンガナム……お前いい加減にメシを食いに来るのをやめないのか?」
ゲンガナム「まあ良いではないか、ではお邪魔させてもらうよ」

キラ「来ましたね…今日は…僕の勝ちです……」
ゲンガナム「そのようだな。君の勝ちだ、おめでとう」
キラ「…それだけですか?悔しくないんですか?兄さんの朝食が食べられなくて」
ギンガナム「別に。小生が勝手に食べていた君の朝食を君が取り返したのだからな、当然の事だろう。それにこれは小生が朝食を食べる事もあるが後君の為でもあるのだよ」
キラ「僕のため?」
ギンガナム「そうだ。気の弱く回りに流されやすい君が小生に張り合い、勝つ事ができた。これは誇るべき事だ、気を強く持ちたまえ。なんといってもこのギム=ギンガナムに勝つ事が出来たのだからな!」
キラ「……!」
ギンガナム「では小生はこれにて失礼。他の所で朝食を取る事にするので君は腹一杯朝食を食べたまえ。さようならキラ君!」
キラ「ギンガナムさん…」

カロッゾ「ふむ、珍しいな。君が朝からパンを食べるというのは」
ギンガナム「小生とて人の子、朝食にパンが食べたくなるような日もあるのだよ。ほう、このパンはなかなかいけるではないか」
カロッゾ「ふはははは、うまかろう!」


そんなわけでキラとギンガナムの戦いは終わった。しかしギンガナムの目的はキラを鍛える事ではなくて只単にロランの朝食を食べる事なため別にこの日を境にギンガナムが来なくなったと言うわけでもなく、翌日の朝食でもまたキラの泣き声が響くのである。




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最終更新:2017年06月12日 08:53