キラ「はぁ……なんで皆ボカロの良さを分かってくれないんだろう……」
マ「この壷は……いい、ものだ。チリーン。そう思わないかね、少年?」
キラ「は、はぁ(何だ、この人…小汚い壷だなぁ…」
マ「君の心を読んでやろう…小汚い壷だな…そう思っているな」
キラ「いえ…そんな……」
マ「遠慮しなくともよい」
キラ「実はそう…思ってしまいました」
マ「だが、私には素晴らしい壷なのだ。北宋物…だったかな」
キラ「北宋の!?授業で習った事がある……」
マ「だが、他人から見ればただの壷だ。しかし、この壷を素晴らしいと思う人間もいる。
君のその…ぼぉかろいどもそうだろう?にこにこどぉがとか言ったか…」
キラ「は、はい」
マ「自分の好きな物は徹底する事だ…他人に呆れられようとな。
そして、無理強いしない範囲で他人にもその良さを知らせれば良い」
キラ「そう…ですね。自分は自分…人の価値観なんて関係ない……」
マ「私もそれが高じて、私財を博物館に寄託する事になったのだよ。これは名刺だ」
キラ「あ…知ってる所だ」
マ「良ければ見に来てくれたまえ。私が一生懸命に集めた、名品を見せてやろう。では、な。チリーン」
スタスタスタ
キラ「趣味を徹底……よし、頑張るか。ラクスの歌をより皆に分かって貰えるようにするためにも…」
最終更新:2013年11月27日 22:20