シロー「エレドア、今日の仕事が終わったらみんなで食事に行かないか。コジマ警部のおごりだぞ」
エレドア「きょ、今日っすか。あいにく今日は用事が入ってるんで遠慮しとくわ」
シロー「そうか、残念だな。警部がおごるなんて滅多に無いのに」
エレドア「へへ、こっちの用事も逃せないんで。隊長たちで俺の分も楽しんできて下さいよ」
シロー「そうか、わかった(バンド活動で何かあったのかな)」

終業後にエレドアが向かったのは、自分のバンドの練習場所やライブハウスではなく、新しく出来た店だった。
カガリ「どういうことなんだケバブを出すのにチリソースを置いていないなんて!
    チリソースの無いケバブなんてコーヒーを入れないブライトみたいなものじゃないか!」
エレドア「あのー、ここの店でフィッシュセラピーが出来ると聞いてきたんだが」
店主「すみません、他のお客さんを待たせてるんで」
チリソースを出せと迫るカガリのクレームに困惑していた若い店主は助かったというような表情でやって来た。
カガリはふくれっ面でmyチリソースを出すとケバブサンドにかけて食べ始めた。
店主「お待たせしました。フィッシュセラピーでございますか」
エレドア「ああ、足の病気に利くってんだろ。…軽食屋もやってるみたいだけどさ」
店主「一応本業はフィッシュセラピーなんですけど、それだけじゃ客つかないんでケバブとトルコアイスも売ってるんですよ」
そういって店主は受付に張った証明書を指差した。「医学博士 ネオイスタンブール大学 セイット・ギュセル」と書かれていた。

エレドア「この水槽に足を入れるだけでいいんだな。この魚がドクターフィッシュ?」
セイット「ええ、トルコ原産の魚なんですよ。この魚が人間の古くなった角質層を食べるんで皮膚病の治療に効果があるんです」
エレドア「そうか(これで水足に悩まされる日々とはおさらばだ!女に足が臭いとか言われることも無いぞ!)」
果たしてエレドアが水槽に足をつけると、ドクターフィッシュという金魚ぐらいの大きさの小魚が次々と足に集まって、
エレドアの水虫だらけの足の古い皮膚を舐めるように食べだした。
エレドア「うひゃひゃ、くすぐってーよ」
エレドアはくすぐったがっていたが、そのうちにドクターフィッシュはお腹を上にして次々浮き上がってきた。
セイット「ああっ、メフメトにバヤジットにアンカラにシェヘラザードにオカンにアジズが!すぐ足を水槽から出せ!」
エレドア(魚に名前つけてたのかよ。…この方法も水虫には効かないのか)

結局エレドアは店から追い出され、以来店に入ってもセイットがフィッシュセラピーを受けさせてくれない。
仕方なく食べたトルコアイスはなぜかしょっぱい味がした…。

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最終更新:2013年11月28日 23:47