972 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/23(土) 23:13:01 ID:???
913~その後
リリーナ「はぁ…(ため息)」
ドロシー「どうなさいましたの?リリーナ様」
リリーナ「先日ある方が仰ったの。『ヒイロが無理をしている』と」
ドロシー「あの男が?でも彼は頑丈ですから心配無用ではございませんこと?」
リリーナ「違うのです!…わたくしのせいなの。いつもヒイロにお料理を食…」
ドロシー「分かりました」
リリーナ「(早やっ!)…ドロシー、知っていたの?」
ドロシー「ええ、なんとなく」
リリーナ「どうして教えて下さらなかったの?」
ドロシー「リリーナ様は一流の仕事をしていらっしゃいます。でも完璧な人間には魅力がありません。
素顔はお料理が下手なリリーナ様で良いのではなくて?親しみがわくというものです」
リリーナ「違うの。親しみがわくどころでは無いのよショボーン」
ドロシー「ではシェフに任せれば良いのですわ!」
リリーナ「ヒイロに美味しい手料理を作って差し上げたいの!わたくしが作りたいのです(頬染め)」
ドロシー「…難しい問題ですわね。それでなにか案でも?」
リリーナ「はい。自分の舌に頼れない事が分かりましたので、味見はしません。
その代わり一流のシェフに付いて勉強し、味付けを目で覚えます。計量器を使って。」
ドロシー「良いと思いますわ。でもあまり無理をなさらずに。わたくし応援しております!
(それにしてもヒイロ…羨ましいですわ~!ギリギリ)」
ヒイロ「………。」
五飛「どうした、腑抜けたツラだな」
ヒイロ「ここ最近リリーナの手料理が出なくなった」
五飛「なに!?ラッキーではないか!…しかし何故そんなに元気が無いのだ?」
ヒイロ「分からん。胃薬も飲まなくて良くなったから問題無いはずなんだが…(この感情は何だ…?)」
(厨房)
リリーナ「ここでお肉を炒めてジュージュー…砂糖大さじ2…しょうゆ大さじ3…酒大さじ2…
『戦え、お前の信じる神の為に!』…と刹那さんも仰っていたわ。戦え、わたくし!
待っていてヒイロ、きっと美味しいご飯を作ってみせます!」
最終更新:2013年12月15日 13:07