44 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/24(日) 12:43:14 ID:???
シーマ「やれやれ…見ちゃいられないねぇ」
カガリ「シーマ!…さんか。何か用か?」
シーマ「料理下手な女は男の心を繋ぎとめられないよ?」
カガリ「私が料理下手だと!?」
シーマ「何だい。自分じゃ上手いつもりでいたのかい」
カガリ「皆の舌がおかしいんだ!皆、私の料理の良さを分かってくれないだけだ!!」
シーマ「(トーシロにアリガチな間違いだねぇ)……嬢ちゃん、時には例え自分が正しくてもそれを曲げなきゃいけない時があるんだよ」
カガリ「曲げ……る……?」
シーマ「そう。あんたは料理が上手いと思ってる。だけど、好きな男は『まずい、辛すぎる』と言うんだろう?」
カガリ「好き、だなんて…その……ゴニョゴニョ。でも、確かにその通りだ」
シーマ「まァ、男を自分好みに調教してやるという手もある…だけど、たいていは自分を曲げた方が楽なのさ。
どうだい?ちょっとチリソース以外の料理や味付けを学んでみないかい?」
カガリ「う…だが、私は…チリソースを…」
シーマ「色々な料理を知れば、チリソースを用いた料理にも活かせる…視野を広く持つんだね」
カガリ「そうか……ならば……うん。お願いする」
シーマ「フフフ…ミッチリ鍛えてあげるからねぇ」
64 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/24(日) 19:08:38 ID:???
人それぞれの考え方がある訳なんですがね。
シーマ「だから、嬢ちゃんもチリソースを無理に人に薦めちゃいけないよ?」
カガリ「しかし…チリソースはいい、ものだ。だから人にも薦めたいのだが……」
シーマ「自分の価値観と人の価値観は違うって事さね。まぁ『私色に染め上げる』なんて奴もいるがね」
カガリ「ならば、私も!アイツを私色に……」
シーマ「北風と太陽……って知ってるかい?」
カガリ「あぁ。旧世紀の中世だか近世だかの童話だろ」
シーマ「それと同じさ。チリソースを使った、美味い料理を食べさせ続けてみな。
しぜ~んと嬢ちゃん好みの、チリソース好きな男になるよ…フフ」
カガリ「成る程!その為にも美味い料理を作れるようにならないといけないのだな!」
シーマ「そういう事さ。野菜嫌いのボウヤに、好きな食べ物にコッソリ野菜を混ぜて食べさせるのと一緒さね。
知らず知らずのうちに野菜好きになってゆく…ってな寸法さ」
コウ「ぶぇっくしょ!」
キース「うわ、汚ね!凄いくしゃみだな、オイ」
コウ「ごめん、ごめん。ん~…何か噂でもされてるのかなぁ……」
最終更新:2013年12月16日 20:51