342 名前:5月31日のクレオパトラ1/2 :2009/05/31(日) 00:26:35 ID:???
休みの朝、早く目覚めたセレーネは結局ベッドから出るのが面倒で再び眠りに落ちた。そして夢を見た。
夢というのは非現実的なものを見せるが、この夢の中ではセレーネは鎖で縛り付けられ、
モヒカン頭のアムロとロランが「ふざけた時代へようこそー!」「汚物は消毒だ~!!」と叫びながら
火をつけて回っているという、まさに世紀末な光景が展開していた。
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ガラッ.|┃ ∠- ̄ ̄ `- 、 \ ヽ7|=‐-、 v--=‐- ,ゞヾ゛゛ 〉 三 れ 三
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セレーネの部屋を開けたアムロとロランは「これはひどい」と言うしかなかった。
読み散らかした数え切れない本に書き散らした無数のメモ(きれいな字でよく整理されているが、専門家でないと内容は理解できない)、
脱いだままでしわを伸ばしていない服や洗っていないティーセット、開封していない新しい夏服の山、
その他ゴミなどが散らばっているというカオスだった。
そんな部屋のベッドの隅でセレーネが毛布にくるまって寝息を立てている。
ロラン「この前掃除したばかりなのに…それに「
衣替えの季節よねー」ってクリスさんたちと夏物の服を買いに行ってたから、
自分で衣替えで衣装の整理をするのかと思ったら、放ったまま…期待しただけ無駄だった」
アムロ「やらないんならこっちがやるしかないだろう。本とメモは無くさないように片付けて…散らかしてるくせにこればかりは無いと気づいてうるさいからな。
春物はクローゼットの中のも出して全部洗濯、夏物はたたんで空のクローゼットにしまう…シンプルな作戦じゃないな」
ロラン「セレーネ姉さんは?」
アムロ「掃除中は邪魔だからそのまま毛布といっしょに簀巻きにして放り出すか」
セレーネ(…目が覚めてきた…モヒカンのうちの兄弟とか世紀末とか私が縛られてるとか夢よね…夢…。
夢から覚めたのなら体は動いて…動かない?!縛られてる?!)
アムロ「Welcome to this crazy room♪」
ロラン「このふざけたお部屋へようこそ♪」
アムロ「キミはTough Boy, Tough Boy♪」
ロラン「どっちをむいてもゴミだらけ♪しまっちゃわなくちゃ始まらないからTough Boy, Tough Boy♪」
アムロ「時はーまさに5月末ー♪」
セレーネ「ちょ、待ちなさい、なんで私が毛布ごと縛られて運ばれてるの?!」
アムロ「衣替えと掃除をする間、セレーネには少し休んでもらうのさ」
セレーネ「エゴだわ、それは!」
ロラン「その間にゴミは選別だー!ですよ」
セレーネ「何よその変なノリは!」
マイ「いい格好ですね、姉さん」
セレーネ「何笑ってるのよ」
マイ「古代エジプトの女王クレオパトラは、ローマの英雄カエサルに直接支援を求めるために、
贈り物のじゅうたんにくるまったそんな格好で忍んで行ったそうですよw」
アムロ「そういえば、ヒストリーチャンネルでそんな話やってたな。贈り物はエジプトと「私」と言ってカエサルを釣ろうとしたと…!」
アムロ・ロラン「SO☆RE☆DA!」
セレーネ「今2人で嫌なアイコンタクトした!嫌なアイコンタクトした!」
マイ(掃除が終わったら、スウェン君のところへ持って行こうぜ!…という意味だと思われる。これを「ミッション・クレオパトラ」と命名する。)
343 名前:5月31日のクレオパトラ2/2 :2009/05/31(日) 00:28:48 ID:???
残念ながらこの「ミッション・クレオパトラ」は実行に移されなかった。
モニクも誘わず家で報告書を書いているマイやコウやジュドーを巻き込んでも人手が足りず、
ヒイロはリリーナの料理の被験者になる任務と秤にかけてそっちへ逃げたので、時間がたってしまったからだ。
そして簀巻きにされたままのセレーネは…
ステラ「うえーい」
遊びに来たステラに転がされていた。おまけにセレーネのいる反対側にプルが入っていっしょに転がって、
プルツーはあきれていた。
シン「何やってンだあンたらはぁぁ!!姉さん、今助けるから…!……あ」
セレーネ「…見たわね」
ステラ「おぉぉー。シン、ラッキースケベ」
プル「ラッキースケベー!」
プルツー「かわいそうだが、ラッキースケベだな」
シン「どこがラッキーだぁぁ!寝巻きぐらい着て寝てくださいよ姉さんorz」
セレーネの下着姿を見られるのは人によってはラッキーかもしれないが、家族のシンにはどうでも良かった。
シン「こんなところステラに見られるなんて…むしろこっちの方がショックだ!」
余談だが、翌日のステラ曰く、「セレーネの着ていた下着の話を聞いた時のスウェンの顔がすごく面白かった!」、らしい。
最終更新:2013年12月24日 22:20