真新しいキッチンで不適な笑みを浮かべてるのは、白ずくめの制服を来たシロッコだった。
シロッコ「ホテル(ホテル・エレガント)でも修行した。使いやすいキッチンにキッチュな
フロアも作った。後、この店に足りないのは……ウェイトレスさんだな」

カミーユ「ヘンケン店長~。もう(仕事を)上がらせてくださいよ~」
サラ「ヘンケン店長……ああ、カミーユ・ビダンが……」
ヘンケン「壊れた振りしてもダメだ。忙しいんだから、もうひと踏ん張りしてくれ」
客でにぎわうマクダニエルの自動ドアが、また開いた。
サラ「いらっしゃいま……」
シロッコ「サラ! 私の店に来るんだ。ここはお前に相応しい場所ではない」
サラ「シロッコ……さま」
止めようとするカミーユを振り払い、シロッコに駆け寄るサラ。
シロッコ「サラ、私は店を持ったのだ。木星料理専門店ジュピトリスだ。来てくれるな?」
サラ「はい、シロッコ様」
カミーユ「!! 引き抜きだって!?」
ヘンケン「!! 木星料理だって!?」
カミーユ「そこに反応するのかよ!」
カミーユ「サラ! 行っちゃいけない! アイツは君を利用しようとしているんだ!」
サラ「ごめんなさい、カミーユ。こうするしかないの」

シロッコとサラは、森の熊さんを輪唱しながらマクダニエルを出て行こうとする。
カミーユ「お前は生きてちゃいけない人間なんだ! シロッコ!」
シロッコ「!! 体が動かん! なぜだ、なぜ動かんシロッコ!」
カミーユの右ストレートがシロッコのみぞおちに直撃!
シロッコ「それならば! カミーユ、貴様も一緒に連れて行く!」

シロッコ「サラ、エウロパ・スープとイオ・サラダ、4番テーブルに持っていってくれ。カミーユはその皿を早く洗うんだ!」
カミーユ「シロッコ店長~。もう(仕事を)上がらせてくださいよ~。ねぇってば~」



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最終更新:2017年06月22日 15:21