この頃毎日ヒイロ宛てに沢山の手紙が届いている。
しかも一目で女の子からと分かるものばかり・・
ロラン「なんだかみんなラブレターのようですね」
ドモン「けしからんな、ヒイロの奴!」
アムロ「郵便なんていつもは請求書しかこないのにな。一体どうしたんだ?」
コウ 「なんでヒイロなんだよ・・」
そこへ久しぶりに帰宅したヒイロ
ヒイロ「今帰った」
アムロ「お前がいない間にこんなに手紙が来てるぞ」
アムロが指差した先にはダンボール一杯の手紙(全て女の子からと思われる)
ドモン「どうしたというのだ、お前は?」
ヒイロ「俺もよく分からないんだが、どうもリリーナの護衛をしている時にテレビに映ったようだ」
ロラン「はあーそれを目ざとく見つけた女の子達からの・・・・」
アムロ「ラブレターという訳か・・」
ドモン「なんとも羨ましい・・いや・・」
ヒイロ「プリベンターの本部にも沢山来ていて困った」
コウ 「困っただってー?!お前贅沢すぎるぞ!!」
ジュドー「ただいまー!ヒイロ兄貴帰ってきてる?」
ガロード「やっぱ帰ってきてるぞ」
アムロ 「どうしたんだ、2人とも?」
ジュドー「何かさー俺たち学校の帰りにすごい数の女の子に囲まれてさー」
ガロード「『ヒイロ様のご兄弟でしょ?』なんて言われたんだぜぇー」
ヒイロ 「・・・」
ガロード「それでさ『これ渡して下さる?』とか凄かったんだよ。とにかく」
ジュドー「これってラブレターだろ?どうしちゃったんだよー俺あてのは1通もないし・・」
ウッソ 「おかしいですよ、ヒイロ兄さん」
ヒイロ 「いや・・それは・・」
カミ-ユ「おいおい、玄関の前に女の子が沢山来てるぞ」
シーブック「アルなんて俺たちがいなかったら家に入れなかったぞ」
アル 「みんな『ヒイロ様ー』とか言ってたけど、どうしたの?」
コウ 「アル、『コウ様』とは言ってなかった?」
アル 「なかったよ」
コウ 「⊃Д`)」
キラ 「ヒイロ、また何かやったの??」
カミ-ユ「別に変な感じはしなかったな」
家のチャイムは繰り返し鳴らされ、ドアもドンドン叩かれている。
うるさいので電話線はコウが抜いてしまった。
カミ-ユ「あーーうるさい!」
ドモン 「ところで、ヒイロお前よく無事に家に入れたな」
ヒイロ 「この程度、たいした事はない」
アムロ 「たいした事ないってな・・家は迷惑だぞ」
ジュドー「誰か行ってこいよ」
ドモン 「ならば、この俺が行ってこようではないか」
ロラン 「兄さんはやめて下さい、女の子達が危険ですから」
コウ 「僕が行こうか??」
ロラン 「コウ兄さんもいいです」
コウ 「⊃Д`)」
アムロ 「もうすぐシローが帰ってくるな、あいつなら警官だしうまく場を治めるだろう
プルプルプルプルー♪アムロの携帯が鳴った。
シロー「アムロ兄さん!家の前がすごい人だかりなんですがご近所からの苦情ですか?」
アムロ「違うんだシロー。よく見ろ!女の子ばかりじゃないか?」
シロー「そういえば・・そうですね・・一体何事です??」
アムロ「カクカクシカジカ・・)という事でおまえにこの場を治めてもらいたい、というか何とかしてくれ」
シロー「・・・分かりました。やってみましょう」
玄関前で女の子を必死になだめるシローの声が聞こえる。
場は騒然となり、泣き声まで聞こえてくる。
ドモン「すごい事になってるな・・」
アムロ「まったくお前は
罪な男だな、ヒイロ」
一同 「・・・(シーン)・・・」
ヒイロ「やはり俺が行ってくる、行かせてくれ」
ロラン「ここでヒイロが出て行ったら、シロー兄さんの苦労が水の泡でしょう!」
ヒイロ「・・了解・・」
2時間後・・
シロー「やっと、みんな帰りました」
アムロ「ご苦労だったな、シロー」
ヒイロ「世話をかけた」
シロー「あんなに沢山の女の子に泣かれると、こっちが悪い事をしてる気になりましたよ」
カミ-ユ「くっ、まだ懲りない奴が!俺が出てやる!!」
アムロ 「待てっ!カミ-ユ!!」
ヒイロも飛び出したが、カミ-ユの方が一歩早かった。
カミ-ユ「いい加減にしろっっ!!!迷惑なんだよって・・・うわぁ!!」
そこに居たのはカミ-ユのあまりの剣幕にあっけにとられたリリーナ。
ヒイロ 「リリーナ!!」
リリーナ「ひどいわ、ヒイロ!!」
リリーナは泣きながら帰ってしまった。
ヒイロ「カミ-ユ・・貴様・・殺す!!」
シロー「やめろ!ヒイロ!!!」
その日の夜、ウイングゼロがZやカミ-ユ製作のプチモビなどを破壊しつくしたのは言うまでもない。
終わり
最終更新:2018年10月23日 10:30