風呂に入り、定着しきらなかった一部の染料を流す。その後で持ち込んだ手鏡を見て
キラ「流れてるな…。よし…と。次は…。」
全身の毛を剃り終わるとシャワーで洗い流し、湯船につかる。
キラ「これで…よし…と。10分くらいかかったかな。はぁ…。」
少し経ち、全身をくまなく洗ってから風呂を上がる。
キラ「…染まってる…な。あ、アムロ兄さん。」
アムロ「あ、キラ。丁度よかった。後どれくらいで行くんだ?」
キラ「出るのが3時半ですから。結構時間はありますよ。」
アムロ「そうか。あのOSの試動作が終わったんだが、癖が強いのかまだ微妙に扱いにくくてな。調整を手伝って欲しいのだが…」
キラ「良いですよ。化粧しながらでいいなら…」
アムロ「分かった。頼む。」
キラ「後ウッソの協力も頼んでみたらどうです?ウッソも暇のようですし。」
アムロ「実はウッソにももう頼んである。」
キラ「じゃぁ化粧道具持って1階に行きますよ。」
アムロ「頼んだ。」
キラは三階に化粧道具を取りにいく。
アムロ(デート毎に化粧…大変だな…キラも)
1階でOS修正が開始される。因みにキラは化粧しながらなので片手打ちなのだがそれでも驚異的スピードである。
ややこしい専門用語の羅列、作業が3時頃に終わり、雑談が始まる。
ウッソ「アムロ兄さん、フレイさんってどういう人なんでしょう?キラ兄さんに聞いてみても危険…としか教えてくれないんですけど」
アムロ「ウッソ、やめておけ。あの女はお前の手におえる相手とは思えない。」
ウッソ「とても優しそうな感じでしたけど…。」
キラ「最初はね。でも少し揉めたり分かれようとするとかなり厄介だよ。行きはよいよい帰りは怖いって奴。最も僕も今帰りの途中でしかないけど。」
ウッソ「そう…なんだ…。」
アムロ「フレイと付き合い始めて少し経った頃のキラはカミーユ以上に手におえなかったの、覚えてるだろ。
フレイだけは止めとけって忠告しても暴走するだけだし。転校のちょっと前にラクス嬢と交流を持ち始めた辺りから更正が始まったけど。」

ウッソ「…僕はああはなりませんよ。絶対に…。」
カズィ「でも、本当にそうなのかなぁ…。」
アムロ「誰だ!!」
ウッソ「誰?」
キラ「……あれ、誰だっけ…。いなくなってる。あ、そろそろ時間だ。服選んで行ってくるよ。」
アムロ「分かった。」
ウッソ「行ってらっしゃい。」
カミーユ「あ、フォウ…。」
フォウ「カミーユ!久しぶりね。」
カミーユ「ああ…どこ行く?」
フォウ「5時ごろまでは気分次第で散策、その後で…赤●ンガ倉庫…なんてどうかしら?こだわりのあるお店があるらしいわ。」
カミーユ「じゃ、そうしようか…。」
フォウ「ええ。」

ジュドー「ルー、焦るなよ。時間はたっぷりあるんだしさ。」
ルー「良いじゃない。急ぐにこした事はないわ。バーゲンに行くんだし。」
ジュドー「バーゲンって…大晦日バーゲンか?それだと遅いんじゃ…」
ルー「何言ってるのよ?これから安くなるのよ。貴方の好きなジャンクパーツもあるわよ。」
ジュドー「ホントか?じゃぁ早速行こうぜ。」
ルー「ジュドーは現金ね。そこがいいところなんだけど。夕食は赤●ンガ倉庫でね。」
ジュドー「きにしないの。さ、行くよ。」

ガロード「ティファ!」
ティファ「ガロード!」
ガロード「…今日は何処いこっか…?」
ティファ「私は…ガロードについていくから…。」(ガロードが考えてくれているもの…。)
ガロード「…分かった。じゃまず…。」
ティファ(口で言ってくれなくても私にはわかってる…。)

シャギア「オルバよ、そっちの首尾はどうだ?」
オルバ「問題ないよ、兄さん。」

駅付近の歩道で待つキラ。
キラ(女装)「ここで待っていれば迎えが来るって言ってたけど…後五分か…。」
偶然付近にいたフレイ。
フレイ(あれは…キラね。カガリなら直接アスランの家に行けばすむはなしだもの…面白くなりそうね…。)
キラ(女装)(フレイ!ばれないと良いけど…。後3分…)「うわっ!!」
いきなりキラの体がバランスを崩す。後から襟首を掴まれ、車に引きずり込まれたのだ。
そして車はすぐ発進する。
フレイ「…これって…誘拐?まぁ…いずれにしてもあのこの目的は妨害されたんだし、大丈夫ね。」
カイ(あれは誘拐…?追跡してみるか。)

車内では意外なことになっていた。
キラ(女装)「いたたたた……一体…何が…?」
オルバ「迎えに着ただけさ。キラ=ヤマト君で間違いないね?カガリ嬢じゃないね。」
キラ(女装)「ええ…そうですけど」
オルバ「普通に迎えようとは思っていたけど、あのままだと危険だっただろう?だからこうした訳だ。
因みに車は2回乗り換える。万が一記者につけられていたら大変だからね。」
キラ(女装)「もしかして…クラインカンパニーの…」
オルバ「そういう事さ。因みに兄はラクス嬢を迎えに行っているはずだよ。今車に乗っているはずだ。」
キラ(女装)「ありがとうございます……。」
オルバ(クラインカンパニーはブラットマン卿の所と違って重役に謙虚な者が多いからね。居心地が悪くない。ブラットマンへの復讐も…はたしてくれそうだしね。)
オルバ「そろそろ乗換え地点だから…準備をしておいてよ。」
キラ「分かりました。」

紅白会場付近…歌い終わったラクスがプロモーションの服のままで人気の少ない裏口付近に佇む。
ラクス「父はここで待っていれば問題なく抜け出せる…と言っておりましたけれど…如何なさるのでしょう…?」
デュオ「お、あんただな。ラクスさんってのは。ちょっと来てもらうぜ。あんたの親に頼まれてね。」
ラクス「ええ。分かりましたわ。」

局を脱出、近くに止まっていた車に辿り着く。因みにデュオは覆面姿。ぱっと見誘拐犯だ。
デュオ「さ、この車だ。…こっちは作業完了したぜ。」
ラクス「分かりましたわ。」
シャギア「何者かに発見されたか?」
デュオ「その辺は大丈夫。このデュオ様がやったんだからな。」
シャギア「分かった。」
デュオ「後、ラクスさん。後に服と荷物が置いてあるから、次乗り換えた後で着替えちゃってくれ。」
ラクス「分かりましたわ。それと、助かりましたわ。」
シャギア(オルバよ、こっちの任務は完了した。)
それを影で見ていたフラニー。
フラニー「これは…スクープね。しかも私しか見てない。追うわよ…。」

ラクス側が乗換え地点に辿り着いた。
シャギア「次はこのキャンピングカーだ。運転は頼んだ。こっちはカモフラージュの為に出る。」
デュオ「分かった。さ、ラクスさん。後の方の個室で着替えちゃって。運転はしておくから。」
ラクス「分かりましたわ。後、シャワーも使ってよろしいですの?」
デュオ「30分以内で何とかなるなら大丈夫だぜ。じゃ、出発するぜ。後服と一緒にジーゲル氏からの伝達内容があるらしいぜ。」
ラクス「分かりました。ありがとうございます。助かりますわ。」
紅白での熱気などでかいた汗を流し、バスタオルで体を拭き、着替えを確認しようとするとそこの一番上に伝達内容がかかれたメモがあった。
≪服はあえてマフラー、コートも入れてある。フードは外ではできる限り被っておくとよい。ピンクの髪は目立つからな。
いつも大変だろう。正月付近くらいは精一杯息抜きをするとよい。≫
ラクス「あら、父上ったら。嬉しいですわ。本当に。」
服を着て、風呂から出て座席に座る。キャンピングカーは着々と次の合流地点へ向かっていた。
片やバイクで追跡してたフラニー。
フラニー「確か…ここにはいっていってたわね。なかなかでてこない…突入してみ…ってあの車!さて、まだまだ追うわよ…。」
フラニーは見事にラクスの乗っていない方の車を追っていった。

オルバ「つきましたよ。このキーを持ってあの車の前です。では。」
キラ(女装)「分かりました。ありがとうございます。」
キラを降ろし、オルバは車で去る。
キラ(女装)「ここで待つ…か。あ、キャンピングカーが着た。」
ラクス「キラ様!相変わらず見事ですのね。」
キラ(女装)「ラクス!!…冷やかさないでよ。」
ラクス「ふふっ…。」
デュオ「アツアツな所悪いんだが、この車は放置して、そっちので送るんだとさ。キー預かってるんだろ?」
キラ(女装)「ええ…。ここに。」
デュオ「じゃぁ2人ともさっさと乗りな。移動して赤●ンガ倉庫付近に降ろすから。」
キラ(女装)「分かりました。」
ラクス「ええ…。」

そして、見事に赤●ンガ倉庫に人が集まる。



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最終更新:2017年07月06日 08:53