癪だねぇ・・・・数多くの男共を手玉に取ってきたこのあたしがあんな坊やに捕まるなんて・・・
しかし男と女はの関係は、惚れた方の目負けだってのは古今東西を問わず真実だからね。
負けた者の定めとして今日もあたしはあいつにつくすのさ。
アムロ「お~い、コウ。なんかお前宛に小包が届いてるぞ」
コウ 「え、僕宛ですか?なんだろう、珍しいな・・・・」
アムロやロラン(っていうかローラ)への企業関係も付け届けはよくあるが、
ほかの兄弟への小包が届くなど珍しいことなのだ。
コウ 「中身は・・・・・・ウッ!!」
アムロ「どうした、コウ?・・・・ウッ!!こ、これは・・・・」
あの坊や喜んでくれたかねぇ?
あたしの送った「これで夜の生活はばっちり無敵!超強力精力剤セット詰め合わせ」
ああ、ああ、あたしって実は尽くされるタイプじゃなくて尽くすタイプだったのかねぇ?
コウ 「嫌がらせかな?一人身の俺に対して・・・・・」
アムロ「ところでコウ、他の兄弟の何人かが野獣のような瞳でそれを狙ってるんだがあげてもいいか?」
続く?
156 名前:シーマ様の恋(?)物語投稿日:03/02/16 14:51 ID:???
あくまでも一発ギャグなので続きを書きたい人がいたら勝手に書いてください。
ただもし書いて頂けるのなら出来ればお約束として上三行を必ず加えて欲しいかな?(w
160 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/02/16 18:11 ID:???
癪だねぇ・・・・数多くの男共を手玉に取ってきたこのあたしがあんな坊やに捕まるなんて・・・
しかし男と女の関係は、惚れた方の目負けだってのは古今東西を問わず真実だからね。
負けた者の定めとして今日もあたしはあいつに尽くすのさ。
シーブック「コウ兄さん、また小包が…」
シロー「送り主も同じ…」
コウ「……嫌がらせに違いない」
- 激しく「僕が一番上手く(略)」モードに突入+するコウ。
この前に送られてきた「超強力(以下略)」はアムロ、シロー、カミーユ、
キラ、そして何故かヒイロに仲良く五等分され、ただでさえ凹んでいた所に、
テンドロメガビーム砲零射撃を喰らったほどの止めを刺されたのだが、
再び同一人物から送られてきた謎の小包にトラウマを拡大させていた。
シロー「とりあえず、開けてみるぞ」(また、同じ物だったら♪)
シーブック「兄さん、刑事なのに警戒心無さすぎ…」(同じ物でもなぁ…)
二人「こ…これは!?」
二人の目の前には「流行り物の春物衣服」
そして、メッセージカードが添えられていた。
「これで男を磨くことだよ」と、書かれたカードに顔を見合わせる二人。
コウは喜んでいいのか悲しんでいいのか、どちらともつかぬ表情のままで。
そして、サイズがぴったりだったことにコウは薄気味悪いものを感じるのであった。
シーマ「あぁ、尽くす喜びって、良いもんだねぇ」(←浸っている)
「姉御、まるでストーカーみたいですぜ……」
シーマ「何か言ったかい?」
「いえ、な、何も」)ガクガクブルブル
ヒイロ「リリーナの護衛をするのにも、体調維持は不可欠だからな」(ゴクゴク)
165 名前:シーマ様の恋(?)物語投稿日:03/02/16 22:31 ID:???
癪だねぇ・・・・数多くの男共を手玉に取ってきたこのあたしがあんな坊やに捕まるなんて・・・
しかし男と女の関係は、惚れた方の負けだってのは古今東西を問わず真実だからね。
負けた者の定めとして今日もあたしはあいつに尽くすのさ。
ヒイロ 「コウ、お前に『また』届け物だ」
コウ 「!!!・・・今度は何だよ・・・(ゲッソリ)」
アル 「すごいよーコウ兄ちゃん、外出てごらんよーー!」
コウ(以下兄弟も)が外に出てみると、扉の前にはピッカピカのスポーツカーが停まっていた。
色は真っ赤、一般には中古のMSよりも高いと言われている車種である。
ロラン 「すごいですねぇー新車ですよ」
シロー 「お前、こないだからすごいじゃないか」
コウ 「知らないよーーー!一体誰だよ!!!」
ジュドー「いいなぁー兄貴!何処の金持ちの女に惚れられたんだよ??」
ガロード「まったく、羨ましいったらないぜ!!」
ドモン 「コウ、女に貢がせるなど、お前はけしからん奴だな!」
コウ 「だから・・・嫌がらせに決まってるって!!」
カミ-ユ「?ワイパーの所にカードが挟まってるぞ」
ウッソ 「読んでみましょう・・・・・
『私の可愛い坊や 今度この車でドライブに連れてっておくれ 』」
全員 「・・・・・・」
コウ 「うわぁぁぁぁー誰か助けてくれーーー!」
シーマ 「あぁ、尽くす喜びって、良いもんだねぇ」(←浸っている)
デトローフ「シーマ様、今度は車ですか・・・着々と計画は進んでいるようで・・・」
シーマ 「そうさ、あーー次は何を贈ろうかねぇー」
※シーマの副官 デトローフ・コッセル
189 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/02/17 03:23 ID:???
癪だねぇ・・・・数多くの男共を手玉に取ってきたこのあたしがあんな坊やに捕まるなんて・・・
しかし男と女の関係は、惚れた方の負けだってのは古今東西を問わず真実だからね。
負けた者の定めとして今日もあたしはあいつに尽くすのさ。
アムロ「おい、コウ。今度はお前宛に」
コウ 「い、嫌だァァァッ!!!」
アムロ「落ち着けって、今度は小包とかじゃなく手紙だ」
コウ 「え?手紙か・・・・・てっきりまた何かが届いたものかと」
そう言いながら手紙を開け、中身を確認すると・・・・・
コウ 「ッッッ!!!!Σ(゚д゚lll)」
アムロ「お、おい!どうしたコウ!!急に固まったりして・・・・・」
ある意味プライバシーの侵害だが兄弟の異常を黙ってみているわけにもいかないので、
アムロは完全に石になっているコウの手から手紙を奪い取り内容を見る。
アムロ「む!こ、これは・・・・・」
温泉宿・アマダ旅館の二泊三日宿泊券(当然ペアチケット)
『この前送った車でここにいかないかい?』
シーマ「あの坊やと温泉宿で二人きり・・・・・・
どんな行為も、よ・り・ど・り・み・ど・り(ニヤリ)」
デトローフ「遂にそこまでイく気ですか、シーマ様」
コウ 「段々・・・・段々追い詰められてる気がするぅぅぅぅ!!」
ジュドー「ここまで惚れ込まれてんだから応えて上げたら?」
ガロード「お前がそれを言うか?」
シロー「どうでもいいけど、アマダ旅館って何だか気になる名前だな?」
(旅館については
パラレル扱いして下さい、シャア板で泊まる場所と言えばアマダ旅館だろ?と思いましたので・・・・)
190 名前:シーマ様の恋(?)物語投稿日:03/02/17 07:06 ID:???
癪だねぇ・・・・数多くの男共を手玉に取ってきたこのあたしがあんな坊やに捕まるなんて・・・
しかし男と女の関係は、惚れた方の負けだってのは古今東西を問わず真実だからね。
負けた者の定めとして今日もあたしはあいつに尽くすのさ。
カポーン…
古ぼけた、だが、それが却って趣を醸し出している浴場。
総檜造りの「アマダ旅館」。
ここにコウは放心したまま、湯に漬かっている。
シーマ「坊や、湯加減はどうだい?」
タオルを身に纏っただけの妖艶な美女の存在。
それが初心すぎるコウをして、現実逃避という名の放心をさせている。
シーマは歳月と引き換えに得た艶気には自信があり、
それが、若さ、つまりは瑞々しさに打ち勝つことができると確信していた。
が、コウは狼になるどころか、石像と化していた。
シーマ(じれったいねぇ)
彼女はタオルを脱ぎ捨てると、コウに抱きつく。
コウ「!!……あ…あの……シーマさん?」
シーマ「あたしの物は、全部坊やの物」
コウが唾を飲み込む。
シーマ「だから、あたしを自由にしてもいいのよ」
ぷちん
コウ「シ、シーマさん!!」
シーマ「もう、がっつくんじゃないよ…時間はたっぷりとあるからね」
――陽光、いつもの寝室。
暫く、ボーっとしていたシーマは徐々に意識が鮮明になるにつれて、
シーマ「ゆ…夢なんて、やってくれるじゃないの……」
彼女はえぐえぐと泣き始めた。
その隣にはお手製「コウ抱き枕」。
それを抱きしめながら泣き続ける、熊さん柄のパジャマ姿のシーマ。
幸い、その光景は誰にも見られなかった。
208 名前:シーマ様の恋(?)物語 投稿日:03/02/18 06:32 ID:???
癪だねぇ・・・・数多くの男共を手玉に取ってきたこのあたしがあんな坊やに捕まるなんて・・・
しかし男と女の関係は、惚れた方の負けだってのは古今東西を問わず真実だからね。
負けた者の定めとして今日もあたしはあいつに尽くすのさ。
シーマはカレンダーの日付を見て溜息を吐く。
本当であれば、「坊やとドキドキ☆クアトラブルトラベル」作戦の発動日。
が、彼女はテディベアを抱きながら、ベッドの上で天井を見上げていた。
先ほど測った温度計は39℃と、冷酷な「絶対安静」と言う名の判決を下していた。
3日も会社を休むという事は、会社のオーナーである彼女にとって初めての事で、
その為、通常の三倍とまではいかないものの、オーバーワーク気味であったツケである。
病院に行ったものの、病状はまだ改善していない。
この日、数えるのが馬鹿馬鹿しい溜息を一つ増やした時、チャイムが鳴った。
「どうやって、動けと言うんだい?」
彼女の台詞を嘲笑うかのごとく、それでもチャイムは鳴り続ける。
同時に、近所迷惑も顧みず大声を伴いながら。
「シーマさん、大丈夫ですか!!」
紛れもないコウの声に、シーマは衰弱した体に鞭を打って玄関まで早足で移動する。
鍵を開けると、深刻に心配した表情のコウの姿があった。
「坊やかい…どうして、あたしの家を?」
「シャクティが教えてくれたんです」
朝、シーマから風邪を引いたとの連絡を受けた彼はシーマの見舞いに行こうとしたのだが、
彼女の家を知らずに途方に暮れていた、
それを見かねたウッソ経由でシャクティから教えてもらっていたのだ。
「そうかい…あの嬢ちゃんにお礼、しなきゃねぇ…」
「そんなことより、大丈夫ですか?」
「フフ…あたしがこの程度の風邪でくたばる訳、ないじゃないの」
この態度は強がりであったが、コウに対しては大きな心配を更に与えるだけである。
「駄目です、寝ていなくちゃ」
普段なら、とてもではない行動ができる時がある。
「キャッ」
コウはシーマをお姫様抱っこで持ち上げると、寝室の場所を聞き出し、
そのままの体勢で、ベッドまで運び、そして降ろした。
209 名前:シーマ様の恋(?)物語 投稿日:03/02/18 06:35 ID:???
(嬉しいねぇ…こうしているのも)
三十路の足音を感じていても、恋する乙女に年齢制限は存在しない。
先程のお姫様抱っこもそうであったが、
(思いを寄せる相手に)甲斐甲斐しく世話をされ悪い気分になるはずがないだろう。
だが、コウはとてもではないが、幸せな気分に浸るどころではなかった。
先程の自分の行為と、外見から想像できない可愛らしい部屋、
そして、美女と二人っきりというシチュエーションは初めての経験である。
余計な事を考えないよう、林檎を剥くのに全神経を集中させている。
彼を眺めるシーマの脳裏にちょっとした悪戯心が浮かんでいた。
「食べさせてくれないかい?」
「え?」
「病人に無理させる気かい?」
「……はい」
爪楊枝に林檎を刺し、シーマの口元まで運ぶコウ。
シャクシャクとした食感、甘酸っぱく、ほんの少し塩の味がする林檎。
おそらく、一家の料理番が見立てた林檎であろう。
彼女にとって、今まで食べた林檎の中で一番美味しく感じられた。
たとえ、それが料理番が選ばなくても。
あらかた、林檎を食べ終えさせるとコウは手持ち無沙汰のように視線をあちこちに動かす。
「ねぇ」
突然、シーマに声をかけられる、コウの体がびくんと跳ねる。
「今回は温泉諦めるけど、また、予定を立てるからね」
「は、はい……」
それだけ言うと、シーマは強烈な眠気に引きずり込まれていく。
コウはずっと彼女の脇で椅子に座ったまま。
彼女が目覚めるまで……
今回の教訓?
「禍福はあざなえる縄の如し」
その後、シャクティ宛に大量の物資が届いたらしい。
「情けは人のためならず」も教訓である。
最終更新:2018年10月26日 09:18