捜査で外回りのシローとテリー・サンダースJrは、腹ごしらえのために牛丼屋に入った。
ゼクス「いらっしゃいませ。2名様そちらのカウンターへどうぞ」
パーマン6号ことゼクスが、仮面で隠れていない顔の下半分でさわやかな営業スマイルを浮かべて言った。
シロー「ネギダク大盛り、ギョクと味噌汁つけて」
テリー「俺もそれで」
奇妙な牛丼屋だった。出入りする客が変態仮面ことクルーゼやマスクをしたクロノクル。
昔のシャアのコスプレをしたケツアゴのデブに、赤黒黄色のまだらのマスクの男。
顔を隠している客ばかりだ。
フルフェイスのヘルメットで来た青年もいた。青年はギュネイで、牛丼に紅ショウガを小山のように積んで食べていた。
客層はいわゆる仮面愛好家とは限らないらしかった。
テリー「どうなってるんですかね、この店」
シロー「見ろ、あの客を」
シローは向かいのカウンターで牛丼を食べている中年の紳士を目で示した。
テリー「…黒髪と黒いひげを蓄えた堂々たる紳士ですね。こんな店では場違いな気がします」
シロー「
エギーユ・デラーズ氏に似てると思わないか?」
料金を払って出た後から、シローはあの店は「かぶり物愛好家の溜まり場か」と言い出した。
も、この変な牛丼屋の疑問は残った。しばらく歩いていると、
牛丼屋の店員の格好をした数人が割り引きクーポン券を配っていた。
牛丼屋店員「ただいま吉○家ではかぶり物でご来店の方に限り150円割引をさせていただいていまーす」
テリー「かぶり物…?」
シロー「これで謎が解けた。俺の前に座った客はやっぱりデラーズ カツラをかぶっていたんだ!}
吉○家(ゼクスの職場)
評価:★★ by シロー&テリー
最終更新:2018年10月30日 15:07