564 名前：通常の名無しさんの３倍 ：2009/10/23(金) 02:15:56 ID:???
アムロ「どうしたロラン。頭を抱えて、何を悩んでいる」
ロラン「ああ、アムロ兄さん。ほら、ホルバインさんから秋鮭を一本いただいたでしょう？
その残り物を、どうしようかなって考えてて」
アムロ「なるほど。残っている部位は？」
ロラン「それが、身はほぼ使いきってしまって、頭だけが残ってるんですよ
かぶと煮にするのもいいんですけど、それだと人数分は行き渡りません
働いている人優先って言うと、文句が出たりもするでしょう？ だから……」
アムロ「なら、年少組に食べさせてやればいいじゃないか」
ロラン「それも同じことですよ。それで頭はダシに使ってみようと思ってるんですけど、
鍋にするにはまだ早いですし。ほかの手立てで、いい料理法はないかなって」
アムロ「いや、いいんじゃないか？ ここのところ、夜は涼しいしな
それに、鍋は一家団欒の象徴でもあるし、野菜もたくさん採れてヘルシーだ
ただ、ダシ取りに使うとしても、あたまひとつで、間に合うのか？」
ロラン「そうなんですよねえ。鰹ダシや昆布ダシも使いますけど、
どうせなら、シャケの旨みを生かしたいし。はあ……」
シュウト「ホルバインのおじさんに、連絡できない？」
アル 「できるよ」
シュウト「今こそ、ロラン兄ちゃんたちの役に立つときだよね！」
アル 「当然！ シャケ釣っちゃおう！」
キャプテン「ふたりが釣りに行くならば、私が護衛しよう」
ホルバイン「なんという兄弟愛。じいさんは言っていた。家族愛に勝るものはなし、とな」
ロラン 「で、この大量の鮭を、どうしろと？」
アル 「ちょっと、釣りすぎたかな。あはははは……」
シュウト「キャプテーン！」
アムロ 「ウッソ手伝え！ キャプテンが塩まみれになっている！」
キャプテン「ｷﾞｷﾞｷﾞ……爆釣、ﾊﾞｸﾁｮｳ」
ウッソ 「これ、バラしてメンテナンスしないと、完全に錆びますよ！」
ホルバイン「使う分だけ取ってくれ。あとは、ラルのおやっさんトコにでも出す」
ロラン 「そうしてください
でも、弟たちの気持ちに応えてくださって、ありがとうございました」
これから数日ほど、さらなる鮭メニューの構築に頭を悩ませるロランの姿が、目撃されたという
565 名前：通常の名無しさんの３倍 ：2009/10/23(金) 02:46:20 ID:???
鮭の頭はよく焼いて、細かく砕いてぬか漬けの味付けに使う方法もあるぞ。
あと、氷頭なますという頭の軟骨を薄切りにして酢漬けにする料理がある。
酒のつまみにいいらしい。
566 名前：通常の名無しさんの３倍 ：2009/10/23(金) 10:24:37 ID:???
アンドリュー・グラハム「鮭は決まった川を遡上してくるから、文字通り一網打尽にできるからな。
保存法や調理法は色々ある。
塩鮭も、元々は保存のためにああも塩を効かせてある」
シロー「う…」
ドモン「どうしました、シロー兄さん」
シロー「塩鮭弁当を思い出した…」
マイ「？」
アムロ「うはははは…あれは…その…すまん」
ロラン「なんなんでしょうね？ なんとなく聞き辛い空気ですけど」
リボンズ「未来の僕が料理を始めたばかりの頃の一品でね。
アルマイト製のドカベンに、
白飯と焼いただけの鮭の切り身が入ったものなのさ」
ジュドー「え？おかずは？」
リボンズ「そんなものを作ってる余裕なんてなかったよ。
その頃は君たちも一番手のかかる時期だし、
それでなくとも大人たちが大騒ぎしていたからね」
アムロ「ええい、相変わらず見てきたように！」
シロー「いや、毎日チビどもの相手をしながら、
弁当を詰めてくれてたことには感謝してるんだけどな…
さすがに、あれが毎日続くと、ね」
アムロ「いや、ほんとにすまなかった」
シーブック「へぇ～、俺たちの頃は、ずいぶん手が込んでて、
弁当は楽しみだったけど」
ロラン（コクコク）
アムロ「いや、シローなんかは事情を承知していたから黙っててくれたんだが…
マイやコウが嫌がってな。
マッケンジーのおばさんに教えてもらって、必死にレパートリーを増やしたんだ」
マイ「………私が、ですか？」
コウ「ぜんぜん覚えてない…」
アムロ「昔の話だ、昔の」
セレーネ「兄さんが若かった頃の話よね」
アムロ「だから俺はまだ２０代だと言うとろーが！」
567 名前：通常の名無しさんの３倍 ：2009/10/23(金) 10:39:04 ID:???
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シャア「10代から20代、20代から30代・・・少しずつ一年が早くなってゆくのだぞ、フフフ」
ナナイ「自虐的ですね」
最終更新：2014年04月19日 21:24
