景気はペースダウンして、若者達の就職活動は冬の時代を迎えていた。
青年「うう、50社目も不採用だったニィ」
田舎から出てきたこの青年には誇るべき学歴も職歴もなかった。
生まれて初めて出てきた都会の風は、南国育ちの彼にはひたすら冷たかった。
そんなある日、都会に知り合いなど居ない彼のボロアパートに珍客が現れた。
青年「スウィートウォーター Inc. 社長秘書 キグナン・ラムザ?」
珍客が差し出した名刺にはそう書かれていた。
キグナン「はい、実は私の上司が貴方に興味をお持ちになられて。貴方をスカウトしたいとのことなのです」
キグナンの話は青年にとって実に有利な取引だと思えた。青年はキグナンの上司の社長との面談に応じることを決めた。

青年はキグナンに連れられ、「スウィートウォーター Inc.」本社を訪ねた。
キグナン曰く「社長は御多忙」なので、社長との面会は終業時間を過ぎてからだった。
シャア「よく来てくれた。まあ楽にしたまえ、アフランシ・シャア」
そしてアフランシは、シャア・アズナブルが自分に瓜二つの顔をしていることに気づいた。
シャア「実物を見ると、本当にそっくりだと実感できる。単なるハトコだと思えんな」
アフランシ「ハトコ?初めて聞いたニィ」
シャア「君は自分のことをよく知った方が良い。君は私の実家のダイクン家の血縁なのだよ」
アフランシ「……知らなかったニィ」
シャア「さて、君をここに呼んだのは他でもない。君にしか頼めない仕事があるのだ…」

キグナン「アフランシ君、君はしゃべらなくて良い。南国訛りが強すぎるからな」
アフランシ「…わかったニィ」
キグナン「だから黙ってるんだよ」

シャア・アズナブルに二人目の個人秘書として雇われたアフランシ・シャア。
シャアが仕事場を抜け出した時には、こうしてアフランシが影武者を務めているのだった…。

(とりあえず終わり)

「ガイアギア」で主演したアフランシ・シャアはシャア・アズナブルの記憶を移植されたクローンだけど、
ここではハトコということにしました。



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最終更新:2018年11月05日 11:07