夜も10時を過ぎ、兄弟達も自分の部屋と戻っていく。
だが、ロランは一人台所で仕事をしていた。
ロラン「よし、これで明日の朝ご飯の準備は終わり♪」
アル「何か楽しそうだね。」
アルが後ろから声を掛ける。
ロラン「まだ、起きていたんですか?」
アル「うん・・・」
ニコッリと笑いながらロランはアルの方を振り向いた。
ロラン「やっぱりボクは働いている方が性に合うみたいだね。
みんなが手伝ってくれたのは嬉しいけど、何か気疲れしちゃって。」
アル「それって貧乏性って言うんじゃないの?」
アルも笑いながらロランに話しかける。
アル「・・・ロラン兄ちゃん、これ母の日のプレゼント。」
アルの手には10枚ほどの紙の束。そこには『肩たたき券』と書かれていた。
アル「実は僕、カーネーションのお金出してないから・・・で、僕だけプレゼント渡さないのは嫌だから・・・」
ロラン「・・・ありがとう、アル。明日から疲れたら、これ使わせてもらうよ。今日はもう寝なさい。」
アル「うん。じゃあ、おやすみなさい。」
ロラン「はい、おやすみ。」
部屋に戻るアルを見送った後、ロランは一つ背伸びをした。
「さて、明日からまた何時ものように頑張りますか。」
そして次の日、いつもと同じような朝が来る。
「絶好調である!!!」
最終更新:2018年11月13日 23:28