351 名前:さよならマリーダ先生 :2010/08/16(月) 00:34:03 ID:???

キーンコーンカーンコーン


先生  「というわけで、今日でマリーダくんの実習期間も終わりだ。
     正直、PTAに訴えられんか不安な二週間だった」
バナージ「先生、俺は今すぐにでも出るとこに出たいです」
キラ  「マリーダ先生の体臭を思うさまクンカクンカしたくせに
     厚かましいにもほどがあるよ、バナージ」
バナージ「いや、そういう思春期丸出しの行動取ってないから。
     俺を匂いフェチみたいに言ってるけど、そんな……」
キラ  「で、マリーダ先生はどんな匂いがした?」
バナージ「こう、ふわっとした感じの甘い匂いが……
     って痛い痛い痛いやめてオードリーアームロックだけは!」
オードリー「あら、これはジオン式CQCの初歩の初歩なのだけど。
      ガトー少佐はここから吸引力の変わらないただひとつの……」
バナージ「初歩だけでお腹いっぱいだから! 上級編とかいらないから!」
キラ  「やっぱりバナージとオードリーをからかうと面白いね」
シン  「アンタって人は……」
刹那  「だが、これでマリーダ先生ともお別れか」
キラ  「何だかんだで、退屈しない二週間だったからね。
     教師志望とは思えないし、色々問題ある実習態度だったけど」
刹那  「特にバナージには体罰スレスレの対応をしていたからな。
     よく問題にならなかったな」
キラ  「そこはホラ、愛の鞭ってやつじゃない?
     愛が愛を重すぎるって理解を拒んでたみたいだけどね」

352 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/08/16(月) 00:34:44 ID:???
先生  「ではマリーダくん、生徒達に何か一言」
マリーダ「はい、教諭。
     ……まず、二週間の間このクラスにいて、楽しかった。
     お前達にうまくものを教えられたかはわからないが、
     お前達に教えられたことはたくさんあった」

キラ  「反面教師も含めて、こっちも色々なことを教わったよ」

マリーダ「私はこの学校には戻ってこないだろうし、そのつもりもない」

シン  「……いやにキッパリ言うもんだな」
刹那  「また実習先に赴任できることの方が珍しいからな」

マリーダ「しかし、意味のない出会いだったとも思わない。
     このクラスで教育実習を行えてよかった。
     お前達もそう思ってくれているなら幸いだ……以上」

バナージ「マリーダさん……」
オードリー「マリーダ……」



こうして、マリーダさんは俺達の学校を去って行った。
この二週間の間、オードリーとマリーダさんに関節を極められた回数も、
マリーダさんの体臭を嗅ごうとして床に引き倒された痴れ者の数も、
マリーダさんの靴箱に手紙を置いてスルーされた女子生徒の数も、
両手の指で数えるには少し多すぎた。
千切れそうな肘も、驚くほど冷たい瞳の光も、失恋の痛みも。
あくまでも目的は俺とオードリーの監視だったとはいえ、
マリーダさんが残していったものは、とても多かった……。

353 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/08/16(月) 00:35:28 ID:???
バナージ「……それで終われば、綺麗に終わったんだけどなぁ」
マリーダ「どうした、バナージ? 早く問15を解け」
バナージ「……なんでマリーダさんが俺の家庭教師になるんですか!」
マリーダ「引き続きお前の監視を命じられた」
バナージ「セレーネ姉さんがやけにニヤニヤしてると思ったら、
     こういうことかよ……」
マリーダ「お前の知り合いだと言って紹介してもらったからな」
バナージ「だいたい、どうして俺のところに来るんです!
     オードリーのことはいいんですか!?」
マリーダ「この間のことを報告したら、お前の性癖が問題視された。
     女性の体臭で興奮するような変態の存在は看過できないと」
バナージ「だから俺はそういうんじゃないんですって!」
マリーダ「ついでに、ここ数カ月の成績の推移も調べさせてもらった。
     定期考査の科目平均点が下降気味だったし、
     姫様と付き合う人間は馬鹿では許されない。
     その辺りも込みで、お前のところに送り込まれたというわけだ」
バナージ「どうしてこうなった……」



……そんなわけで、とりあえず今期の学校生活の目標が出来ました。
オードリーに釣り合うくらい成績を上げることと、
俺に叩きつけられた匂いフェチの汚名を返上することです……。

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最終更新:2014年09月27日 21:02