950 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/08/29(日) 20:31:48 ID:???
プルツー「……大体、うちのクラスの
白雪姫はどうなってるんだ。
どんなシナリオなら小人が52人とか木の役が17人も必要なんだ?」
マリーダ「多少無理をしてでも生徒全員に役を割り振る必要があるからでは?」
プルツー「それにしたってこれは異常だろ……」
プル 「先生が書いてきた台本あるけど、見る?」
プルツー「見る。場合によっては先生をリコールしないと」
プル 「じゃあ読むよ。えーと、昔々……」
昔々あるところに、白雪姫というとても美しい王女がいました。
彼女の継母である王妃は自分が世界で一番美しいと思っていましたが、
魔法の鏡が空気を読まずに白雪姫が一番美しいと言ったばかりに
お城を追われる羽目に陥ってしまいました。
王妃は元コマンドーのジョン・メイトリクス大佐に白雪姫の抹殺を命じ
プルツー「ストぉーップ!」
プル 「え、なに? まだ読んでる途中だよ」
プルツー「なんでアーノルド・シュワルツネッガーが出てくるんだ!
グリム童話に出てきていい存在だと思ってるのか!?」
プル 「確実に白雪姫を仕留めようという王妃の意地悪っぷりが光るね」
マリーダ「あとには死体しか残りませんね」
プルツー「学芸会で第三次世界大戦を起こす気か!?」
プル 「まあまあ、じゃあ続きを読むからね」
白雪姫を不憫に思ったメイトリクス大佐は、彼女を森の中に置き去りにして
引き上げました。
それから、白雪姫は森の中で七人の小人に出会いました。
小人達は家を追い出された白雪姫を、「ご飯を作り、寝床をしつらえて、
洗濯をして、お掃除をして、定期的に罵倒して踏んづける」いう条件付きで
プルツー「最後の条件おかしくないか!?」
プル 「多分、これが噂に聞くまぞひずむってやつだね」
マリーダ「姉さん達のクラスにはバナージもビックリのMしかいないんですね」
951 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/08/29(日) 20:32:41 ID:???
白雪姫生存の事実が露見し王妃は再び白雪姫暗殺に動き出しました。
王妃は毒リンゴを作り、リンゴ売りに化けて白雪姫に食べさせました。
白雪姫はリンゴの毒によって息絶え、小人達がそれを発見しました。
小人達は復讐に燃え、お城にカチコミを
プルツー「いつの間にかグリム童話が任侠映画になったんだけど!?」
プル 「ここで七人の小人のうち五人が帰らぬ人となって、
復讐からは何も生まれないんだというメッセージが」
プルツー「だから学芸会でやる内容じゃないだろこれ!」
マリーダ「因みに例の王子様無双はこのシーンですね」
たまたま居合わせた隣国の王子様に返り討ちにされた小人の生き残りは
森に戻って白雪姫の死と復讐を果たせなかったことへの悲しみに暮れ、
白雪姫をガラスの棺に入れました。
そこに小人を追ってきた王子様がやってきました。
王子様は白雪姫に一目惚れし、死体でも構わないからと彼女を貰いうけました。
実は王子様は倒錯的な性的嗜好で有名な死体愛好家で
プル 「プルツー、どこ行くの? ここからクライマックスなのに」
プルツー「クライマックスで突然キチガイ呼ばわりとかやってられるか!
担任とクラスの連中を殺して」
マリーダ「姉さん落ち着いてください、殿中です」
プルツー「は、離せぇっ! 不愉快な奴らはみんな殺してやる!」
マリーダ「よしよし」
プルツー「ナデナデするな! 私はそんなので誤魔化されないぞ!」
王子様のキスで白雪姫は奇跡的に蘇生し、二人は結婚しました。
白雪姫暗殺を企んだ証拠を掴んでいた王子様は、結婚披露宴で王妃を弾劾し
お城から追い出してしまいました。
こうして二人は誰にも邪魔されることなく、末永く幸せに暮らしたそうです。
めでたしめでたし。
プルツー「めでたくなぁいっ! こんな劇、誰がやるもんか!」
プル 「よしよし」
マリーダ「よしよし」
プルツー「だからナデナデするなって言ってるだろぉっ!」
最終更新:2014年10月21日 20:06