361 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/10/03(日) 01:43:13 ID:???
ずっと三人で暮らす夢を見た。
何の代償もなく、ただひとつの欠損も綻びもない。ただ、一緒にいるだけ。
私はテーブルの上に並べられたお菓子をひとつひとつ口に運んでは舌鼓を打つ。
プルツーはそんな私の顔を見ながら相槌を打ち返し、柔らかく微笑んでいる。
窓から斜めに差し込む陽光が、傍らに立つマリーダをまるで聖母のように照らす。
大好きな妹達と一緒に、いっぱい笑いながら、無限に楽しい時間を過ごす。
それは多分、幸福と同義だった。
夢から覚める。
見慣れた天井を見つめながら、身体の中に滞留するざらついた悪寒に身震いした。
あんなに楽しい夢を見たのに、どうしてこんなに哀しいんだろう。
どうして現実は、あの夢のように完璧な世界ではありえないんだろう。
どうして私達は、いつか離れて行ってしまうんだろう。
哀しみはやがて絶望を呼び、ただ、声にならない声を上げて泣いた。
心は救いを求めて朝を待ったけれど、夜はまだ、世界の隅々にまで満ちていた。
プル 「それからだったかなぁ……『妹魂』への参加を決意したのは」
プルツー「要するに姉さんの甘えん坊が高じる余りに、ってことか」
マリーダ「ああいう手合いは姉さんの情操教育によくありませんから、今すぐ脱退を……」
プル 「ダメ! プルツーやマリーダに誰ともフラグが立たないようにするんだから」
プルツー「こういう時に限って妙な行動力を発揮する……」
最終更新:2014年11月30日 18:48