464 名前:下らんネタ投下。「泣かせてみせましょう、あの人を。1/4」投稿日:04/10/04 21:30:14 ID:???
462氏の続き投入するまでお楽しみ下さい。ちと長いけど・・・。
下らんネタ投下。「泣かせてみせましょう、あの人を。1/4」
なーんにもない日曜の午後。
悪ガキどもが集まっていましたとさ。
ガロード「暇だ」
ジュドー「同じく」
ウッソ「何にもすることないね」
他の兄弟たちは、みんなそれぞれの事情でお出かけ中。
そんな会話を何回か繰り返したその時。
ジュドー「そういえばさ。ヒイロ兄が泣いたところってみたことねェ」
ウッソ「いきなり何を言い出すの?」
ガロード「そういえば・・・。本編でも泣くシーンはないよな」
悪ガキ2人の意見が合ったが百年目。
ニヤリと笑う兄たちの傍で、ハラハラし始める哀れな弟。
ウッソ「やややめたほうが良いと思うよ。命がかかる事は・・・」
こういう場合、弟というのは先立つ兄達を見ているので、先見があります。
が、たいてい無視されます。
ジュドー「よっしゃ。泣かせてみようぜ!」
ガロード「乗った!面白そう!」
ウッソ「エエェェ(゚Д゚;)ェェエエ!!」
このように。
ガロード「行くぜ!ジュドー、ウッソ」
ジュドー「おう!」
ウッソ「いやだぁぁぁぁ!!(TДT)」
そして、巻き込まれる運命にあるのが弟という立場。
弟の意向や希望は一切無視。是、兄弟間の定理。
つづく
465 名前:下らんネタ投下。「泣かせてみせましょう、あの人を。2/4」投稿日:04/10/04 21:30:43 ID:???
~作戦会議~
ジュドー「泣かせる方法はいくつかあるけど・・・」
ガロード「相手はヒイロ兄ちゃんだ。正攻法は全く効かないと言うか、かわされるよな」
ウッソ「・・・プラスチック爆弾とか、銃弾とか、ナイフとかが飛んでくると思うよ・・・」
ジュドー「ここはやっぱり、悲しい話を聞かせるとか?」
ガロード「良いかも。あれでいて結構付き合い良いから。何か知ってる?」
ジュドー「とっておきのがあるぜ!もう聞く人みな必ず泣くってやつが!」
ウッソ「ヒイロ兄さんが泣く前に、僕らが先に泣いて心配かけると思うよ・・・」
ジュドー「じゃ、ベタに玉ねぎ攻撃で!」
ガロード「それより、催涙ガスの方が効果的じゃないの?」
ウッソ「周りの僕らも巻き込まれるじゃないか!!」
ジュドー「ウッソは何かないのかよ」
ウッソ「ええ!!・・・そ、そうだなぁ。泣けば良いんだよね?」
ガロード「ああ。とりあえず、泣いてもらえば良いよ」
ウッソ「笑い茸って知ってるでしょ?あれの泣くバージョンがあるんだ。それを食べてもらうのは?」
ジュドー&ガロード「お、それ良い!」
何故そんなアヤシイ食物を知っているのかね、ウッソ。それより、実在しないだろ。という突っ込みはナシ。
弟とは上の兄弟から求められたら、いじらしい兄達への敬慕故、乏しい知識の中からなんとかひねり出し、
彼らを「おお!」と言わせたい気持ちが使命のようにある。是、兄弟間の定説。
ジュドー「オレらが出したものなんて、食べてくれるか?」
ガロード「ウッソには甘いから、お前なら平気だろ」
ウッソ「ええ!僕がやるの!?」
ジュドー「だから、オレとガロードだとヒイロ兄は絶対警戒するんだって」
ウッソ「日頃の行いが悪いからだよ!」
ガロード「うるさいよ。とにかく、お前に決定な」
ウッソ「エエェェ。・゚・(ノД`)・゚・。ェェエエ!!」
そして、汚れ役は全て弟。是、兄弟間のお約束。
つづく
466 名前:下らんネタ投下。「泣かせてみせましょう、あの人を。3/4」投稿日:04/10/04 21:31:15 ID:???
~作戦実行~
ジュドー「シャクティも変なもん栽培してるな」
ウッソ「色々品種改良してたら出来ちゃったんだって」
ガロード「・・・品種改良で出来るものなのか、フツー」
ロラン不在を良いことに、笑い茸の泣くバージョンを食べやすいようにバターで炒めました。
香りだけは、旨そうです。
ヒイロ「ただいま・・・。何をしている」
弟3人「わー!!!」
いきなり標的のご登場。
ウッソ「お、お帰り。ヒイロ兄さん。シャクティが茸分けてくれたんだ」
ジュドー「そ、それで腹も減ったし食べてみようって」
ガロード「そうそう。イ、イタズラはしてないよ」
それは、これからする訳ですが。
ヒイロはロランが居ない事に気がつき、目をつぶるかと立ち去ろうとしました。
弟達の動揺ぶりが、かなり胡散臭いですがw
ジュドー「あああああ!!ヒイロ兄も食べてよ!」
ガロード「そうだよ、腹減ってるでしょ?」
ヒイロ「・・・お前達、何を企んでいる?」
ガロード「な、なななな何も!」
ウッソ「(・・・・どもってるよ、ガロード兄さん・・・)とにかく、食べてみて。ね?」
ヒイロはちょっとため息をついて、ガロードからお箸を受け取りました。
ヒイロ「で、なんと言う品種だ?」
ウッソ「シャクティが品種改良して出来たものなんだって。だから、ないよ」
ヒイロ「そうか」
弟達の期待や謝罪の念を一身に受け、兄・ヒイロはパクリと一口食べました。
つづく
467 名前:下らんネタ投下。「泣かせてみせましょう、あの人を。4/4」投稿日:04/10/04 21:32:09 ID:???
ゆっくり租借して嚥下した、兄・ヒイロ。
その様を弟達は、いろんな意味でドキドキしながら見守ります。
ヒイロ「味が薄い。塩コショウはしたのか?」
ウッソ「あ、忘れた」
ジュドー「それだけ?」
ヒイロ「何かあるのか?」
ガロード「なななな何でもないよ!」
ヒイロ「・・・?オレはこれから出かける。ロランには、遅くなるから夕飯はいらないと言っておいてくれ」
ウッソ「うん、分かった。いってらっしゃ~い。気をつけてね」
ヒイロ「ああ」
兄・ヒイロ、涼やかに退場。
何の変化もなく静まり返る、その場に残された弟達。
手元の皿の上にある、茸数切れに視線が集中。
ジュドー「効かないじゃん」
ウッソ「熱処理の時間が長かったのが悪かったのかなぁ?」
ガロード「なーんだ、失敗か。
せっかくだから食べちゃおうぜ」
ジュドー「そうだな」
という事で、残った茸は弟達のお腹に納まりましたとさ。
~その後~
アムロ「・・・・で、泣いているのか。お前達・・・」
ジュドー「う、止まら、ないんだ・・・。。・゚・(ノД`)・゚・。ウェェン」
ガロード「も、2時間は、なきっぱなし。。・゚・(ノД`)・゚・。ウェェン」
ウッソ「だから止めようって言ったのにぃぃぃ。。・゚・(ノД`)・゚・。」
シロー「ばかだなぁ。ヒイロに薬物は効かないぞ。劇薬ですら効くか怪しいってのに」
アムロ「それにあいつは、自分の心拍数とか脳波とか自在に操るんだ。涙なんて止めるのは簡単だろ」
ジュドー「ヒイロ兄、人間じゃねぇよ・・・!」
シロー「何を今更」
アムロ「解毒剤もないし、効果が切れるまで待つしかないな。水分は取るようにしろよ」
3人「はーい。。・゚・(ノД`)・゚・。うぇぇぇ」
ロラン「ただいまー。・・・って、何泣いているんですか、3人とも!!」
次々に帰ってくる兄弟達は、まず3人に驚き、その経緯に呆れ、9男・ヒイロの身体能力に納得し。
いつ泣き止むのかとハラハラしたり、ご飯は食べられるのかとワクワクしたりと、それなりに大変でした。
ちなみにその約1時間後には泣き止んで、3人とも泣き疲れて眠ってしまいましたとさ。
この事は、ヒイロには内緒です。報復はないでしょうが(・・・・多分)、言わぬが花と申します。
オワリ
ちなみに、兄弟間の云々はエセなので、気にしないで下さい。
最終更新:2018年12月17日 21:04