154 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/02/17(木) 00:16:22 ID:???
E
・A・レイ「イオリア、一緒に銭湯いかないかい?」
イオリア「ヤダ」
E・A・レイ「研究に夢中になるのはいいが、お風呂ぐらい入らないと」
イオリア「家の風呂でいい」
E・A・レイ「家の風呂は壊れているだろう?」
イオリア「海で洗う」
E・A・レイ「塩水だよ?」
イオリア「私が人間嫌いなのを知ってるだろう」
E・A・レイ「だからその人間嫌いを治してあげようって言ってんだろ、ハゲ」
イオリア「え?」
E・A・レイ「地球外生命体と遭遇したときに人類が未熟だと恥ずかしいとか抜かしてるヤツが
人間嫌いってどうゆうことだよ? 人類の事考える前にテメエの事考えやがれ」
イオリア「え…」
E・A・レイ「いいか、これ最後通告だからな。お前の人見知り治してやろうっていう友人の気遣い
それを受け入れられないってことは、もう僕は君を見限るしかない。君の友人辞めさせてもらうよ」
イオリア「ごめんなさい。友達辞めないでくれ、マジで」
E・A・レイ「日本には裸の付き合いという言葉があるらしいよ」
イオリア「見ず知らずの人間が裸同士で風呂にはいるなど……」
E・A・レイ「チッ、うっせーな」
イオリア「?!」
E・A・レイ風呂に入って世間話をしろとまでは言わない。
取り敢えず人が沢山いる銭湯で普通にお湯に浸かって出てくるんだ。
ハゲだから洗う時間短くて済むだろう? よかったね」
イオリア「本当に君は私の友人なのか……」
E・A・レイ「友人だからこそ、悪口も言えるんだよ」
【サテリコン】
カポーン
イオリア「……人が沢山いる。悪意が見えるようだ」
イオリア「取り敢えず身体を洗おう。私は人間嫌いだが、マナーぐらいは心得ている」
東方不敗「そこのワシの右に座るご老人」
イオリア(ビクッ!?)
東方不敗「すまんが、シャンプーを切らしてしまってな。貸してくれないか?」
イオリア(な、なぜ見ず知らずの人間にシャンプーを借りることができるのだ?
これが銭湯では普通だというのか? い、いや、もしかしてこの老人と
私は過去にどこかで会っているのか? だから私に頼み事を……)
プシュプシュ
イオリア(な、何故私の許可が出る前に私のシャンプーを使ってるのだ!?!)
東方不敗「流派東方不敗のワザを見よ!」
ワシャワシャワシャ
イオリア(馬鹿な……信じられん速度でシャンプーの泡が立っていく……)
シロッコ「……マスターアジアめ、私の目にシャンプーを飛ばすなど!!」
イオリア(逆隣のこの男のシャンプーハットが私に当たるのだが、文句を言うべきだろうか……)
オリファー「マーベット、石鹸を投げてくれないかー」
マーベット「いくわよー?」
ペシッ
イオリア「痛っ!?」
155 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/02/17(木) 00:17:48 ID:???
オリファー「これは……申し訳ない」
イオリア「い、いや、私に構わんでくれ……(知らない人との会話怖い)」
ガラガラ
イザーク「アスラン、貴様腰のタオルを取らんか!!」
ディアッカ「そうだぜ。銭湯でそりゃないだろ」
ニコル「大丈夫ですよアスラン。笑いはしません」
アスラン「そういう発想をするニコルは腹黒いと思うんだよな……」
イオリア(何……あの子供達の会話によると、銭湯ではタオルを巻いてはいけないのか?
そんな、破廉恥な行為が普通だと……やはり人類は未だ変革を経ていないのでは……)
アスラン「なあ、1人足り無くないか?」
ニコル「え? ミゲル先輩はライブで来れないって言ってたじゃないですか」
アスラン「そうじゃなくて、もう一人赤が居たような……」
ディアッカ「おいイザーク、1人で進むなよな」
イザーク「一番先に風呂に入るのは俺だ!」
ツルッ
イザーク「ぬわぁぁにぃぃ!?!」
オリファー「俺の石鹸がっ!!」
東方不敗「小僧、ワシのおさげを掴むでないわ!!」
ブンッ
イオリア(髪の毛で少年を振り飛ばした?! なんという頑丈な毛根……ウラヤマシイ)
イザーク「ぐあぁあぁーー」
ガシャーン
シロッコ「椅子の山が崩れたというのか? ええい、私の赤十字に従って回収するのだ」
イオリア(このシャンプーハットの男……自分が崩したわけではないのに、率先して片付けをしようと
これが人類の可能性、対話の未来なのかも知れん……)
シロッコ「やはりな、私の読み通りだ。ベージュとブラックの椅子の割合が9:1のこの銭湯
私が持ち込んだ、この赤い椅子でモノアイを作れば、ジ・Oの完成だ!!」
イオリア(ええー…)
トレーズ「ありふれた日常の中で芸術を作るか。エレガントな精神だな」
パーラ「はい、そこ! 銭湯に私物を置かない。それからマリーメイアの親父は銭湯にバラを入れない!」
イオリア「年頃の少女が男湯に入ってはいかん!!」
アスラン「ほら、こういうことがあるからタオルは巻いておいたほうがいいんだよ」
シロッコ「銭湯の中で起きたことを察知したというのか。
パーラ・シス、君はNTの素養があるようだ」
オリファー「眼鏡が曇って視界が……石鹸はドコだ?」
イオリア(う?! 私の足元に……。拾って手渡すのが正しい道だ。しかし、引き籠もりにとって
他人に話しかけるという行為はあまりにも難易度の高すぎるミッション……!)
156 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/02/17(木) 00:19:57 ID:???
ギンガナム「石鹸がなくて風呂に入れませんというのはなぁ! 文明に浸かりすぎた現代人のいうセリフなんだよぉ!!」
グラハム「石鹸がないならば塩で洗えばいい! これがジャパニーズスタイル!!」
ギンガナム「最高じゃないか、この武士道はぁぁ!!」
グラハム「武士道!武士道!!」
シュバルツ「貴様等、日本を間違ってるぞ」
東方不敗「エセゲルマン人が何を言うか。その覆面を剥いでから銭湯に入らぬか」
トレーズ「塩は東洋では魔を払い、場を清めるというな。相撲の試合の前に撒くとか……」
ギンガナム「スモーだとぉ!? 市民出の親衛隊がぁ、ギンガナム家の入浴を阻むというのかぁぁ!!」
ビルギット「昔な、銭湯で戦う日本人のストリートファイターがいたけど
そういうヤツって大概、同じ連打なら春麗の方が使われてたんだぜ」
アスラン「トヨタ、だったか?」
ニコル「スズキですよ」
イザーク「ホンダだ、腰抜けェ!!」
イオリア(もうワケがわからん……湯船浸かったらスグに出るか。レイとの約束は果たさなければ)
トレーズ「100を数えずに出るのはエレガントではないな」
ディアッカ「グゥレイト!数だけは多いぜ」
オリファー「女には教えたくない我慢大会だ」
イオリア「レイ、助けてくれ……」
レイ「気にするな、俺は気にしない」
シン「お前じゃないから!」
スレッガー「早い、早いよ、坊主」
ザコ「ツッコミの速さがこの銭湯で働く条件ザコ」
イオリア(……ぐったり)
E・A・レイ「おや? 風呂上がりなのに疲れているね」
イオリア「銭湯とはあれが普通なのか?」
E・A・レイ「引き籠もりにはいい治療だったろう。君は知識だけの常識で対話の方法を探っているようだけど
実体験を伴わない研究に説得力なんて存在しないと分かったかな?
研究を続けるのは結構だが、偶にはこうして外にでるといいと思うよ」
イオリア「考えておこう……」
E・A・レイ(まあ、あの銭湯は"普通"ではないけどね。
あれほどの変人があつまる特異点が及ぼす精神変化のデータのサンプルになってもらうよ、イオリア)
アムロ「やはりリボンズのオリジナルだけあって遺伝子レベルで性格が悪いようだな……
それはそれとして、そのサンプルに使ってもいい人材が1人いるんだが」
E・A・レイ「キラ・ヤマトは既に普通の精神状態じゃないからサンプルにはならないよ」
アムロ「いいさ、わかってた……」
イ オ リ ア
引き籠もり、銭湯へいくの巻。おわり
最終更新:2015年01月07日 21:14