331 名前:いつでもいっしょ。1/10 :2011/05/19(木) 23:47:19.72 ID:???
投下します!
ガロード「おーいデュオ!俺、先に帰るわー」
デュオ「あれ?今日はやけに早いじゃんか。なんかあるのか?」
ガロード「ああ、あんま遅くなるとロラン兄がうるさいからさぁ」
デュオ「仕方ないな、このジャンクは俺が片付けてやるよ。そのかわり
今度メシ奢ってくれよ!」
ガロード「分かった、じゃあな!」
………………
ガロード「ただいま~」ガチャ
ロラン「あ、ガロード!」
ガロード「(ビクッ)ロラン兄!?きょ、今日は早く帰ったから!
なんも危ないこともしてないし!」
ロラン「違います、お客さんですよ。ガロードに」
ガロード「俺に??」
………………
オルバ「やあ、ガロード・ラン。待っていたよ」
ガロード「うわ出たな
変態兄弟!何しに来やがった!?
……あれ?いつも一緒の変態兄弟(兄)がいないな」
オルバ「戸愚呂(兄)みたいな言い方はやめてくれ。君も相変わらずだね。
実は君に相談したいことがあってね……」
ガロード「相談?俺に?」
ドモン「どうせフロスト兄弟の悩みだ」モグモグ
シン「たいしたことないんだろ……おい人の飯を取るな」モグモグ
キラ「あ、お構いなく」モグモグ
ガロード「……みんな聞いてるけどいいのか」
オルバ「構わないよ。むしろ聞いてほしい」
ガロード「まあ聞くだけなら(どうせシャギアのことだろ)」
オルバ「兄さんのことなんだけど……」
ガロード「やっぱり……」
332 名前:いつでもいっしょ。2/10 :2011/05/19(木) 23:49:21.64 ID:???
オルバ「実は喧嘩してしまってね、昨日から会話をしてない」
「「……………」」
ガロード「えっ?」
カミーユ「」ポト
ジュドー「ちょっと聞こえなかった」
シン「ごめんもう一回」
オルバ「兄さんと喧嘩した」
「「……………」」
ガロード「ええぇぇえぇえーッ!!?」
コウ「ウソだろ?」
キラ「やめてよね」
ドモン「」
オルバ「昨日、兄さんがスーパーへ買い物をしに行ったんだ」
………………
シャギア(オルバよ。今買い物の途中だ。何か欲しいものはあるか)
オルバ(そういえばお菓子を切らしていたのを忘れていたよ、兄さん)
シャギア(どんな菓子を買って行けば良いのだ、オルバよ)
オルバ(そんなの聞かずとも分かっているくせに……兄さん)
シャギア(フッ……そうだったな、お前が好きなのはチョコレート系の
菓子だったな、オルバよ)
オルバ(頼んだよ、兄さん)
………………
ガロード「……………」
オルバ「そしたら兄さん、何を買ってきたと思う?」
333 名前:いつでもいっしょ。3/10 :2011/05/19(木) 23:51:10.03 ID:???
シャギア「今帰った」
オルバ「おかえり兄さん。例の物は買ってきた?」
シャギア「ああ、お前の分はその袋の中だ」
オルバ「ありがとう、兄さん。じゃあ早速」ガサゴソ
オルバ「……うわああぁぁあ!」
シャギア「オルバよ、一体どうしたというのだ」
オルバ「『きのこの山』!!!」
………………
オルバ「そう……兄さんは……
僕の大好物である『たけのこの里』じゃあなく……
こともあろうに『きのこの山』を買って来たんだ!
しかも10パック詰めのお徳用をだ!!」
ガロード「さてご飯にするか」
オルバ「待つんだガロード・ラン!君には僕の気持ちが分かるか!?
僕は……僕は、兄さんを信じていたのに……ッ!!」
ガロード「えっと……悪いけど俺、きのこ派だから……」
オルバ「君も兄さんと同じことを言うのか!ならば僕は世界を滅ぼす!!」
ガロード「そんな勝手な理由で、世界を滅ぼされてたまるか!!
みんなぁ……こいつ何とかしてくれよ」
キラ「このご飯おいしいね。」
ヒイロ「やっぱり味噌汁は醤油味にかぎるな。」
シロー「明日は晴れるらしい。
デビルガンダム日和だそうだ。」
ガロード「オイ!話をそらすな!」
334 名前:いつでもいっしょ。4/10 :2011/05/19(木) 23:52:46.79 ID:???
オルバ「ずっと兄さんと一緒にいたけどもう我慢ならない。
僕達兄弟の自慢であるツインズシンクロも使っていない」
ガロード「……それで?」
オルバ「兄さんは間違っている。きのこの山など低俗な者が食べるお菓子だ。
それを兄さんに分からせる。君に手伝ってほしいんだ」
ガロード「はあ!?」
アムロ「ガロード、そんな下らんことに付き合わなくても良いぞ。
お前も帰れ」
オルバ「そういえば昨日、面白い写真が手に入ってね。
ラー・カイラムの幹部と女性の逢引きを撮影したものなんだけど」
アムロ「よしガロード。オルバ君を手伝ってやりなさい。全力で。」
ガロード「ええっ!?マジで!?」
キラ「アムロ兄さん昨日は仕事で出張じゃn」
アムロ「オルバ君。キラも手伝ってくれるそうだ」
キラ「なんでーっ!?」
オルバ「と言うわけでよろしく頼むよガロード・ラン」
ガロード「うぅ……」
335 名前:いつでもいっしょ。5/10 :2011/05/19(木) 23:54:31.42 ID:???
……翌日……
ガロード「はぁ……なんで俺があの兄弟の為に
こんなことを……」
キラ「やめてよね、僕はとんだとばっちりだよ」
シン「……なんで俺がいるんだよ」
ガロード「シン兄、今日サテリコン非番でしょ?パーラから聞いた」
シン「あいつめ……今日はステラ&マユと出かける予定だったのに」
キラ「あ、あそこがフロスト兄弟の事務所だね」
シン「おい!無視すんな!」
………………
ガロード「シャギアん所にお前は一緒に行かないのかよ」
オルバ「僕は君達の家で待つよ。兄さんに僕の言いたい事を伝えて来てくれ」
ガロード「ふざけんな!」
オルバ「上手く話をつけてくれたら、君のお姫様のとっておきの写真を」
っ〔とびきり笑顔のプロマイド〕
ガロード「よっしゃ行ってくる」
オルバ「頼んだよ」
………………
ガロード「安請け負いしちまったかなぁ」
シン「ガロードおま……」
キラ「ごめんください」ピンポーン
ガロード「いないのかな」ピンポーン
シャギア『ガロード・ランか。開いている。入って来たまえ』
シン「いるのかよ」
337 名前:いつでもいっしょ。6/10 :2011/05/19(木) 23:57:26.90 ID:???
支援ありがとう!
シャギア「……オルバに変わって私を説得しに来たのか。下らんことを」
ガロード「俺だってホントはこんな事に関わりたくないぜ」
キラ「だってアムロ兄さんのプライベート流出ゲフンゲフン」
シン「余計なことを言うな!」
ガロード「……そういうわけだからオルバと仲直りしてやれよ」
シャギア「断る」
ガロード「なんでだよ!?」
シャギア「それはきのこの山こそ選ばれた者が食する神聖なものだからだ」
シン「(ダメだこの双子)」
キラ「じゃあ、
どうすればいいんですか?」
シャギア「そうだな……オルバが間違っていると頭を下げに来れば
考えてやらんこともないがな」
………………
ガロード「……だってさ」
オルバ「僕は兄さんに謝るつもりはないよ。正しいのは僕だからね」
シン「それじゃあいつまで立っても解決しないぞ」
キラ「普段仲が良いだけに一度亀裂が入ると深そうだ」
ドモン「お前達、何をゴチャゴチャと……男なら拳で決着をつけるべきだ!」
オルバ「僕は君みたいに単純じゃないのさ」
ドモン「なんだと!?」
ガロード「ま……まあまあ」
シン「でもドモン兄さんの言う通りかも知れない」
キラ「さて僕は部屋に」
ドモン「待て」ガシッ
シン「あんたも最後まで見届けろ」ガシッ
キラ「最初から僕は関係ないのにー!」
338 名前:いつでもいっしょ。7/10 :2011/05/19(木) 23:59:11.04 ID:???
カミーユ「……で、フロスト兄弟対決・変態頂上決定戦か」
ガロード「他に方法ないと思う……あいつらお互いを分かりきってるからな」
シン「俺達でセッティングするって言ったら渋々承知したよ」
ジュドー「さあ普段滅多に見られないフロスト兄弟の戦いだよ!」
ビーチャ「どっちに賭ける?」
デュオ「なんだガロード、いないと思ったら何してんだ?」
ガロード「実はかくかくしかじかで」
デュオ「へぇ……あの兄弟が喧嘩ね。世界の終わりじゃないか?」
ガロード「オイオイ縁起でもないこと言うなよ……」
………………
オルバ(inアシュタロン)「兄さん、今までずっと一緒だったけど……」
シャギア(inヴァサーゴ)「我々兄弟がこうして戦うことになるとはな」
オルバ「でもこうなった以上手加減はしないよ、兄さん」
シャギア「フッ……弟が兄に勝てるとでも思っているのか?オルバよ」
ストーカー「それでは両者とも用意は良いでしょうか!?」
ガロード「うわ!あのオッサンどこから」
キラ「そこはツッコんじゃいけないよ」
シン「……もう慣れた」
339 名前:いつでもいっしょ。8/10 :2011/05/20(金) 00:01:59.81 ID:???
ストーカー「それでは
ガンダムファイト!レディ……ゴォォォ!!」
シャギア「はあぁッ!」ガンッ!
オルバ「くっ!これで!」バキッ!
デュオ「なんでいきなりMSで殴り合いなんだよ?」
カミーユ「ビームは?メガソニック砲があるじゃないか」
ドモン「ビーム系、狙撃武装を兄弟の機体から外しておいた。
拳と拳のぶつかり合いこそ健全なガンダムファイトだ!」
ガロード「ここは安全だけどメガソニック砲なんか使ったら町まで
被害が及ぶしね」
シャギア「たけのこの里など!」ドガガガガ
オルバ「きのこの山なんて!」ズガガガガ
ガロード「凄い戦いなんだけど……」
シン「会話のせいでショボく見えるな……」
オルバ「だいたい、兄さんはいつも僕に命令してきたね!
僕も黙って従った。それが正しいと思ったからだ!」ドガッ!
シャギア「くっ!それで良いのだオルバよ。弟を正しい方向へと導くのは
兄としての義務だ!」ズンッ!
オルバ「だけどずっと疑問に思っていた!このまま兄さんの言う通りに
しているだけで良いのかと!」
シャギア「……………」
340 名前:いつでもいっしょ。9/10 :2011/05/20(金) 00:04:16.43 ID:???
オルバ「昨日兄さんがきのこの山を買って来たのを見て僕は……
僕は決めたんだ!もう二度と兄さんの言うことは聞かないと!」ガシュッ!
シャギア「ぐあっ!!」
ガロード「アシュタロンのシザースがヴァサーゴの頭を挟んだ!」
ドモン「ガンダムファイト第一条!頭部を破壊された者は失格となる!」
オルバ「これから僕は、自分のことは自分で決めるんだ。兄さん……
これで、おしまいだね!」ミシミシミシ…
シャギア「ふ……フッフッフ……」
オルバ「兄さん?なぜ笑う!何がおかしい!?」
シャギア「よくやった……いや、よく言ったぞオルバよ……」
オルバ「!?どういう意味だ兄さん!?」
ガロード「なんか……シャギアの様子が
おかしいぞ」
シン「抵抗もしないなんて!?」
シャギア「オルバよ……私は嬉しいぞ……お前は今日、兄である私を
超えるのだ……」
オルバ「兄さん……まさか!?」
シャギア「その通りだ、オルバよ」
341 名前:いつでもいっしょ。10/10 :2011/05/20(金) 00:07:09.81 ID:???
シャギア「オルバよ……お前は昔から、私の後を着いてきたな。
『兄さん、兄さん』と……」
オルバ「……………」
シャギア「私は心配だったのだ……お前が私の言うことばかり聞いていると
お前の成長が妨げられてしまうのではないか、とな……」
オルバ「じゃあ兄さん、昨日は……?」
シャギア「そうだ。お前がたけのこ派だと言うことは昔から知っている。
私はわざときのこの山を買って来たのだ。
お前の怒りを買うためにな。そしてその怒りが今日、ここで
私を超えたのだ」
オルバ「そんな……!じゃあそんなことも知らずに僕は、僕は……!」
シャギア「泣くなオルバよ……」
オルバ「兄さぁぁんッ!」
カミーユ「あれ……いつの間にか良い話に」
ドモン「うむ、美しい兄弟愛だ」
シン「イイハナシダナー」
キラ「さて帰ろっと」
ガロード「ちょっとでも心配した俺がバカだったorz」
………………
オルバ「ありがとうガロード・ラン」モグモグ
シャギア「君には感謝しているよ」モグモグ
ガロード「何もしてねえし。てか当然のように人ん家で朝飯食うな!!」
シン「ガロードもツッコミが板についてきたなー」
ガロード「くそーっ!やっぱし変態兄弟に関わるとロクなことにならねぇ!」
シャギア「さて帰るぞ、オルバよ」
オルバ「そうだね、兄さん」
…おしまい…
342 名前:いつでもいっしょ。おまけ :2011/05/20(金) 00:09:03.75 ID:???
アムロ「ちっ違うんだチェーン、あの日は出張で」
アムロ「待ってくれベルトーチカ!君には……」
ガロード「そういえば忘れてた」
キラ「あの写真はどうしたの」
オルバ「ああ、あれなら何も言われなかったから」
シャギア「週刊誌に提供したが」
シン「一番の被害者はアムロ兄さんか……」
ドモン「いやあれは自業自得と言う奴だ」
最終更新:2015年03月13日 22:31