646 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/12/23(金) 19:07:37.49 ID:???
マリナ「今日もご苦労様。先に帰るけど戸締りお願いね」
ネーナ「は~い!ふぅ、やっと終わった…しんどかったね」
ギリ「今日は特に疲れたな。こんな日にまでメイド喫茶が繁盛してるようじゃ世も末だよ」
ネーナ「まあね…ついでにあたしのクリスマスもバイトだけで終わるんだけど…泣いていい?」
ギリ「その事は考えない様にしてたのにやめてくれ。ほら、これでも食べてろ」
ネーナ「おおっ!ケーキ!」
ギリ「たまたま余ってただけだからな?わざわざ取っておいてやったわけじゃないからな?」
ネーナ「いや、何も言ってないんだけど………ねえギリ?」
ギリ「ん?」
ネーナ「はい、あ~ん」
ギリ「むぐっ!」
ネーナ「どう?おいしい?」
ギリ「モグモグゴクン……そりゃ僕が作ったんだから当然だろ」
ネーナ「それもそっか。そうだ!せっかくだしこれ飲んでみない?」
ギリ「お前それシャンパン…なんでそんな物持ってるんだよ」
ネーナ「残してあったの集めてみたらこんなにたまった」
ギリ「なるほど。でもそれお酒だろ…」
ネーナ「お正月の甘酒みたいなもんでしょ?捨てるのもったいないし、少しくらいなら大丈夫だよ。雰囲気雰囲気!」
ギリ「そうか…じゃ、じゃあ少しだけ」
ネーナ「よし!かんぱ~い!」



ギリ「ぅ…ん…どこだここ?………あぁ…店の休憩室か…なんでこんなところで寝………どわぁッッ!?」
ネーナ「ん………あと10分だけ………むにゃむにゃ」
ギリ(なんでこいつと一緒に寝てるんだ?!よし…落ち着け僕…落ち着いて昨日の事を思い出せ…)
ギリ(………駄目だ、ケーキ食べてたところまでしか思い出せない)
ギリ(肝心なのはその先だろ…つまり一緒に寝てたって事はええと…そういう事なのか…?)
ギリ(いや、何かあったとして…それを覚えてないっていうのが最低だ…)
ネーナ「んん…おはよう…何ブツブツ言ってるの…?」
ギリ「あぁ…おはよう…じゃなくてだな!その…昨日の事、何か覚えてるか?」
ネーナ「え?確かケーキ食べてシャンパン飲んでお喋りしてたじゃない」
ギリ「それは僕も覚えてる。その後は…?」
ネーナ「えっと…そしたらあたしもあんたもフラフラになっちゃって…そのままここで寝たんだよ」
ギリ「それだけ?」
ネーナ「う~ん…たぶんね!」
ギリ「そうか…それならいいんだ」
ネーナ「何が?」
ギリ「なんでもない。それよりこの部屋、片付けないとまずいな」
ネーナ「だね。こんなに散らってるの見られたら怒られちゃうよ」
マリナ「あれ?もう誰か来てるの?」(ガチャ)
ギリ「あっ!」
ネーナ「いや!これはっ…!」
マリナ「あらおはよう……と言いたいところだけど、取り合えず説明してもらう必要がありそうね」

マリナ「そう…つまり慣れないお酒を飲んで、酔っ払って寝ちゃったのね」
ギリ「そんなところで…」
マリナ「まぁクリスマスだし、気持ちはわからなくもないけど、あまり羽目を外しすぎちゃ駄目よ。
    2人ともまだ未成年なんだからね」
ギリ・ネーナ「「ごめんなさい」」
マリナ「はい、わかればいいわ。じゃあ私も手伝うからこの部屋片付けちゃいましょう」



ルナマリア「あれ?大掃除って今日でしたっけ?」
マリナ「いいえ、昨日この部屋でネーナちゃんとギリ君がお楽しみだったらしいの。その後片付けを手伝ってるのよ」
ルナマリア「へぇぇぇ~…そういえば昨日は2人で遅番だっけ…なるほどナルホド…(ニヤニヤ)」
ネーナ「なんか誤解されそうな説明してない?」
ギリ「あのアホ毛の顔は間違いなく誤解してるよな…」

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最終更新:2015年05月10日 23:01