事の発端
カテジナとクロノクルの(このスレでの)関係に対し様々な推測が流れていた。
キラ「ねぇカミーユ兄さん、このブログさ……」
カミーユ「なんだよキラ、俺は他人の日記なんて興味ないぞ」
キラ「女子高生の日記なんだけど」
カミーユ「それで?他のプロフィールとかはないのか?」
キラ(あ、ちょっと食いついた……)
キラ「親が事業やっててちょっとしたお金持ちらしい」
カミーユ「お嬢様か」
キラ「あと学校では風紀委員やってる」
カミーユ「真面目な子なんだな」
キラ「長い金色の髪」
カミーユ「清楚系……」
キラ「お父さんは中々家に帰ってこないらしい」
カミーユ「可哀相に。守ってあげたくなるな」
キラ「年上の彼氏がいる」
カミーユ「じゃ、俺部屋に戻るから」
キラ「ストップ」
カミーユ「離せよ」
キラ「取り敢えず、これ読んで」
↓
凸月凹日
今日は愛しの彼とデートv
彼ってば私よりもいつも早く待ち合わせに来てるのに、今日に限っては居なかったの
実は先に着いてたけど、迷子の子供の親を捜してあげてたんだって。もー優しいんだから!
でもでも~彼の優しさは私だけが独占したいなーなんて、私ってば悪い子☆
彼の愛車は赤いスポーツカーなの。赤は彼のお気に入りの色。
車のことはよくしらないけど、オーダーメイドなんだって
偶に私の学校にこのスポーツカーで送り迎えしてくれるんだ。他の子の彼氏には真似できないよね。えへへ、♪
この車の助手席は私専用だよね?って確認したら、彼ってばお姉さんや姪っ子さんを乗せた事もあるって言うの!
私以外の女性を助手席に乗せてるなんてショック!
家族の事、大切にする人だってのはわかってるけど~けど~やっぱりヤダよぉ……
もう私以外乗せないでってお願いしちゃった☆
彼ってば、私のお願いなら何でも聞いてくれるの♪
彼、地球は埃っぽいからマスクしてたんだけど、顔見られないのヤって私が言ったら取ってくれたし
お願いしなくても私のコトわかってくれるんだけどね♭
今日だってブティックで私の欲しいもの言わなくても買ってくれたし♪
その後はドライブして~海へいって~レストランでお食事して~
でもでも、その後凄く哀しいことがあったの……
彼にお仕事の電話が入ってきて、デートが中止になっちゃった
私より三つしか違わないけど彼はもう社会人で部下も沢山持ってる人だから、仕方ないよね……
頑張って私は笑顔で彼を送り出しました☆
でも、
こんなことばっかりだと浮気しちゃうんだからね♪
カミーユ「キラ、ディスプレイ殴っていいか?」
キラ「やめてよね!」
カミーユ「これが清楚系風紀委員お嬢様とか嘘だろ!ふざけるな!修正してやる!!」
キラ「……いや、でも、いいとこのお嬢様だとは思うよ。この文章も崩してはいるけど、ギャル文字とかじゃないし
実はこういうキャラを作ってるんじゃないかな?」
カミーユ「なんの為にだよ?」
キラ「知り合いにバレたくないとか、ネットの海には色々あるんだよ」
カミーユ「ならブログなんてするなよ!」
キラ「ノロケたかったんじゃないの? きっと普段は彼氏のことノロケられる様なキャラじゃないとか」
カミーユ「ふーん……それはそれでそそるものがあるな」
キラ「そこでちょっと考えたんだ。この文章は擬態であるって前提で、中身だけ摘出して偏見なく読んでみると……
まずプロフィールは本物だと思う。ブログの内容と矛盾がないしね。完全妄想だとどこか綻びがでるよ。
基本的に日記の内容は事実だとすると、彼女は女子高生で、お嬢様。学校では風紀委員をやっている金髪ロング。
周りからはお堅い、あるいは厳しい人だと思われているから、こういう砕けた話はできないでいる。
彼氏は三歳年上。赤が好き。姉と姪がいる。地球の埃が苦手。二十代前半で部下を持つようなエリート」
カミーユ「爆発すればいいのに」
キラ「カミーユ兄さんにだけは言われたくないと思うよ」
カミーユ「っていうかキラ、お前探偵みたいだな」
キラ「探偵の口から意外な犯人が出てくるのはよくある事だよね?」
カミーユ「うん? まあ、そういうものかもな」
キラ「実はさ、このブログの主に該当する女性がウチの学校にいるんだよね」
カミーユ「え? 本当か? 誰だ?」
キラ「カテジナさん」
カミーユ「 」
キラ「……兄さん?」
カミーユ「 」
キラ「心臓が止まっている……」
カミーユ「 」
ヒイロ「大丈夫だ、問題ない。心臓が一時停止しても人間は死なない」
ジュドー「大方、刻でもみているんじゃない?」
キャプテン「みんなが応援すれば動き出す。私のソウルドライブもそうだった」
ウッソ「それで、なんでこんな事に?」
キラ「実は……」
ヒイロ「 」
ジュドー「 」
ウッソ「 」
最終更新:2013年07月14日 10:34