ことの起こりはアルがコウの
ガンプラを勝手に改造したことから始まる。
あまりアルに怒らないコウも珍しく怒って、大喧嘩になってしまった。
コウ「くそー、アルの奴、俺の
ガンプラを変なふうに改造しやがって。
こうなりゃ、アルが謝るまで、別の部屋で泊まってやる」
1日目
コウ「なあ、ヒイロ、一日だけ部屋を変えてくれないか?」
ヒイロ「構わない。ただ、初心者にとっては死ぬほど痛いぞ」
コウ「初心者?死ぬほど痛い?」
ヒイロ「俺も慣れるまでにかなりの時間がかかった」
コウ「え、それってどういう…」
ヒイロ「……」
無言で立ち去るヒイロ。
その夜
ドモン「ぐおおおおおおお、ぐあああああ!!(いびき)」
コウ「う、うるさくて寝られない。ヒイロはこの爆音に耐えているのか?」
ドモン「むにゃむにゃ……うおおお、修行だ、修行だー!」
ドモンは寝ぼけて、ベッド際に置いてあるダンベルを放り投げる。
ダンベルはコウに直撃した。
コウ「ぐはっ…!」
翌朝
ロラン「コウ兄さん、どうしたんですか?そのあざは?」
コウ「ちょっとな…」
ドモン「普段の鍛錬を怠っているから、こうなるんだ。
来い!俺が稽古してやる!!」
コウ「え?ちょっとまっ……うああああっ!!」
ドモンに引きずられていくコウ。
その後、5時間にわたる修行のすえに
ようやく解放されたとか、されていないとか。
二日目
コウ「なあ、ウッソ、一日だけ部屋をかえてくれないか?」
ウッソ「僕の部屋は散らかってますよ(盗撮のことがばれるわけにはいかない)」
コウ「そう言わずにさー」
ウッソ「わ、わかりました。でも、あんまり部屋をいじくりまわさないでくださいよ。特にパソコンはデリケートなので、絶対に触らないでください」
コウ「わかったよ」
ウッソ「(急いで盗撮関連のものを片付けなきゃ。あと、キラ兄さんに監視を頼もう)」
その夜
コウ「さて、寝るか、おやすみ、キラ」
キラ「おやすみなさい(良かった。何事もおこらなかった)」
コウ「ん?何だ、これ?」
コウは枕の下からウッソが盗撮したきわどい写真を発見する。
コウ「ウ、ウ、ウ、ウ、ウッソ?!あどけない顔して、こんな物を持っているのか?!ウッソに先を越された・・・・・ぐふぅ!!(鼻血)」
キラ「コウ兄さん!(ウッソ、盗撮した写真を隠しそびれたんだな)」
勢い良く飛び出す大量の鼻血がパソコンおよび電気機器にふりかかる。キラとウッソのパソコンがシャア専用パソコンと化す。
キラ「うわっ、パソコンが血まみれ!!」
それ以来、コウはキラとウッソの部屋への厳しい立ち入り規制をくらうのであった。
三日目
コウ「カミーユ、一日だけでいいから部屋をかえてくれないか?」
カミーユ「どうしたんですか?」
コウ「えっと・・・ちょっとした気分転換に」
カミーユ「いいですけど騒がしいですよ」
コウ「騒がしい?(まさか、ロランもドモン兄さんみたいに凄まじいのか?!)」
その夜
ロラン「それじゃ、お休みなさい」
コウ「おやすみー」
ロラン、就寝
コウ「よかったー。別に騒がしくないよな。よし、俺もそろそろ寝るか」
ガラガラ
窓から変態仮面たち登場
グエン「ロランの寝姿を写真に!」
シャア「ロランタン、(*´Д`)ハァハァ」
コウ「何やってんだよ、あんたたち!(こ、これがカミーユの言っていたことか)」
グエン「見てのとおりだよ。ローラの寝顔を愛でにきたのだ」
コウ「この変態め」
ハリー「君は可憐なものを素直に可憐と思える心をもたないのか?」
シャア「
ロラン君が薄いパジャマをまとい、無防備に眠っているのだぞ」
変態仮面たち「この姿に萌えない男は男ではない」
コウ(そういえば、ロランの寝顔をまじまじ見るなんて初めてかも)
すやすや寝息をたてるロラン。変態たちの思惑に気付かず、幸せそうに眠っている。
コウ「うっ・・・た、確かに可愛いけど(どぎまぎ)」
変態仮面たち「私たちの同志になれ」
コウ「そんなこと言われても・・・(滝汗)」
ばたん!
カミーユ「やっぱり今日も来たか!こんな大人、修正してやる!!」
変態仮面たち「ぎゃあああああーっ」
コウ「(今日も、ってことは何回も来てるってことか?!カミーユも大変だ)」
ロラン「・・・んんっ、どうしたんですか?カミーユはアルの部屋で寝てるはずじゃ」
コウ「は、ははは。何でもないよな、カミーユ?」
カミーユ「ええ(やっぱりコウ兄さんだと変態仮面には力不足だな)」
ロラン「そうですか。僕はまた寝ます。二人ともあまり夜更かししないでくださいね」
コウ・カミーユ「おやすみー」
四日目
コウ「よし、次はガロードとジュドーをあたってみよう」
睡眠不足のため、ふらふらなコウはガロードとジュドーの部屋のドアを開ける。
もわっ
開けると同時に形容しがたい異臭が。
コウ「・・・ここは止めておこう」
身の危険を感じたコウ。このままだと寝不足で倒れてしまうと、そのまま自分の部屋へ戻る。
結局、自分の部屋が一番安全であることを身をもって知ったコウであった。
コウ「アル、怒ってごめんな。俺も大人気なかった。やっぱりアルと同じ部屋が一番だよ」
アル「ううん、僕も兄さんの
ガンプラを勝手に触ってごめんね。今度、一緒に模型屋に行こうよ」
コウ「お、いいな。最近、模型屋に行ってなかったしな」
こうして、コウとアルは無事に仲直りできたのであった。
432 名前:部屋とりかえばや物語・番外編投稿日:2005/07/20(水) 11:41:47 ID:???
後日
シンの部屋
シン「コウ兄さんがほかの兄弟の部屋に泊まり続けてるらしいな。よし、いつでもコウ兄さんが来てもいいように掃除でもするか。あいあいあいあいあいたいのに~♪」
鼻歌まじりに掃除しはじめるシン。
シンの部屋の前
買ってきたプラモを抱えたコウとアルが立ち止まる。
コウ「あれ?こんなドア、うちにあったっけ?」
アル「物置部屋か何かじゃないのかな?そんなことより、早くプラモデル作ろうよ」
コウ「そうだな。よーし、アルの前で久しぶりにいい所を見せてやるぞ」
影の薄いコウにすら忘れ去られている、さらに影の薄いシンであった。
終わる
補足
シローとシーブックはネタが思い浮かばず、書けませんでした。
迷いましたが、シンを登場させてみました。シンの扱いが気に入らなければ、無視してください。
御粗末さまでした。
link_anchor plugin error : 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
ガンダム一家 ガンダム家 中編 日常 部屋
最終更新:2019年01月21日 23:34