781 名前:喫茶店M&Sのホットケーキ350円 :2012/05/16(水) 00:28:41.90 ID:???
モニク「聞いたぞマイ!今日は午後から取引先と打合せだそうだな?
    実はこの前、その取引先の近くの美味しいお店を紹介してもらってな
    どうだろうか?エルヴィンと行く前に下見としてランチでも一緒に・・・」
ワシヤ「マイなら早めに出ましたよ。あ、下見なら俺が一緒に」
モニク「



取引先に行く途中にある喫茶店M&S
此処は刹那の知り合いが多数働いてることもあり、よく使わせてもらっている
打合せまでまだ時間があるため、ココで食事でもと思い立ち寄らせてもらうことにした
店の前の立て看板には『新メニュー 焼きそばヴァゴーン 520円』の文字
気になるメニューだが、既に今日注文するメニューは決まっていた

シーリン「いらっしゃいませ。ご注文は何になさいますか?」
マイ「ホットケーキ。あとブレンドコーヒーもお願いします」
パンケーキとホットケーキは違う
ゆるい生地で薄い焼き上がりの物がパンケーキであり、ホットケーキとは別物だ
その点、この店のホットケーキは、本来の意味でのホットケーキだ

シーリン「お待たせしました。ホットケーキとブレンドコーヒーになります
     レシートは此方に置いておきますね」
マイ「・・・いただきます」
厚みが12mm程あるホットケーキが二枚重ね。絶妙な焼き加減により両面は狐色で
丸い外観と、その中央に載せられたバターが熱で溶け始めている
いかにも食欲を誘う香ばしい香りと共に、ホットケーキと共に出された多めのメイプルシロップ
ナイフをその狐色の身に差し込めば、程よい弾力が手に伝わる
まずは何もつけず、一切れ口に運ぶ
ほのかな甘味と、ふんわりとした感触が口いっぱいに広がり、コレだけでも十分完成されている
しかし、この店のホットケーキの真の姿はこの先にある

マイ「・・・このコーヒーは正解だったな」
メイプルをケーキにかける前に一口飲んだコーヒーが、その苦味で味覚をリセットしてくれる
新たな甘味を受け入れる準備が出来、いよいよメイプルを手に持てば
ホットケーキの外観がメイプルによって全てコーティングされるほど、大胆に垂らしていく
狐色の外観が、メイプルの琥珀色に染まり、生地にメイプルが染み込んでいく
焼きたてのホットケーキにバターの塩気と、メイプルの甘味
これらを兼ね備えたホットケーキに勝てるものなどあるだろうか?
ザッハートルテやオペラと言ったケーキでも、この味には敵うまい

マイ「・・・・うん、この甘味だ。ホットケーキの味って女の子だよな」
思わず意味不明な言葉が漏れるほどの甘さ、そして『甘(うま)さ』
空腹だった僕のお腹は、数分と立たないうちに甘美な味のホットケーキで満たされ
完食した皿を眺めながら、ブラックのままのコーヒーで一息つく
今度、アルやシュウト、刹那も連れてきてあげよう
あまりこの幸福を独り占めしては、後が怖い

マイ「お勘定をお願いします」
マリナ「ありがとうございました。ホットケーキとコーヒーで
    570円になります」
マイ「これでお願いします」
マリナ「丁度ですね。ありがとうございました。またいらしてください」
マイ「ええ、次は刹那も連れて来ます」
店を出れば、またあの立看板が視界に入る
ホットケーキがあれほど美味いのだから、これも美味いに違いない
次は絶対に食べよう。大盛りで

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2015年07月24日 23:44