一方キラは…
キラ「ここか…よしっ」
ビューン…ガコン!
着陸するキラのフリーダム
キラ「ここならフレイも追ってこないだろう…しかしここは凄いな…ギアナ高地…」
キラはなんとギアナ高地にいた
キラ「ドモン兄さんが行ってたようにここなら誰も
来ないだろう…もうフレイとのバレンタインはうんざりだからな…」
キラの脳裏にバレンタインの記憶が蘇る…
ラクスからのチョコを食べ、気がついたら拉致られてた3年前
チョコは無視しても寝てる間に拉致られた2年前
ずっと起きてたが、夕食を口にしたら倒れこみ、気がついたらまた拉致られてた去年…
キラ「ここなら誰もいない……!!…!!?」
???「ほぉ…こんな所に何をしに来たのだね?」
キラ「うわっ!びっくりしたっ!!」
???「ふむ…お前さんはドモンの弟のようじゃな…」
キラ「確かにドモン兄さんは僕の兄ですけど…貴方は一体…?」
マスター「その前に一体何故ここに来たのだね?」
キラ「…」
マスター「ドモンからお前さんのことはよーく聞いておる…しかし何故ここへ来た?もうじきバレンタインじゃろ?」
キラ「お願いしますっ!」
マスター「?!」
キラ「僕をかくまってください!」
マスター「…一体どうしたというのだ?」
キラ「(事情を説明…)」
マスター「ふぅむ…よかろう…で、そのコンテナは?」
キラ「生活資材です」
キラがコンテナを開けるとそこにはドモンの大工道具や食料が…
マスター「…よくもまぁ持ってきたものだね…さて小屋に入りなさい…そのフレイという女が来たら追い返してあげるから…」
キラの日記
2月11日
フレイが怖いからバレンタインが終わる16日頃までギアナ高地で隠れ住むことにした
優しそうなおじさんが僕をかくまってくれた
ドモン兄さんの知り合いみたいだけど正体は教えてくれなかった
フレイが
来ない事を祈る
2月12日…
太陽の光が小屋の窓からキラの顔に延び、キラは目が覚めのっそりと起き上がる
キラ「う…ん…」
マスター「目が覚めたかね?」
キラ「あ…」
マスター「さて朝食とするぞ」
キラ「はい…いただきます…」
マスター「…ところでキラよ、お前さんは彼女はいるのかね?」
キラ「(!!!)な…」
マスター「どうした?」
キラ「いや…その…」
マスター「漢ならハッキリせんか!」
キラ「…いません…好きな人ならいますけど…」
マスター「ほう…」
キラ「でも何故そんな事を聞いたんです?」
マスター「明後日はバレンタインじゃろ?一応聞こうと思ってな」
キラ「…」
マスター「しかしその女がお前さんの事を思っておるのか?」
キラ「(!!!!!!)…多分…そうです…」
マスター「何故本音を言わん?!」
キラ「フラれたくないですし…嫌われたくないし…彼女にどう言えばいいのか…」
マスター「…このバカモノがぁ!!」
キラ「!…」
マスター「そんな調子じゃフラれるに決まっておる!だからお前はアホなのだぁ!!」
キラ「…」
マスター「『彼女にどう言えばいいかわからない』なんぞ…そんな事は簡単じゃ!」
キラ「え…?」
マスター「お前の本音を素直に言えばいい!それだけだ!」
キラ「はい…」
マスタ「して…その女の名は?!」
キラ「…
ラクス・クライン…です…」
シュバルツ「ならば私が確かめてやろう!お前とその女との想いの強さとやらをな!」
キラ「うわっ!びっくりした!誰です?」
マスター「なーに…ワシの知り合いの…」
シュバルツ「シュバルツ・ブルーダーです、よろしく」
キラ「…はい」
マスター「さてシュバルツ、どうするというのだ?」
シュバルツ「(ゴニョゴニョ…)」
マスター「なるほどな…それならばハッキリする!」
キラ「?」
マスター「キラ…2月14日が勝負じゃ!」
キラ「???」
2月13日…
ラクスはカカオ豆を購入し自宅へ向かっていた…
ラクス「(チョコだけでも…渡さなきゃ…兄弟達に預かって貰って…)」
???「ふはははははははははははは!!」
ラクス「!…キャッ!」
シュバルツ「おっと私は怪しいものではない!」
ラクス「…何ですか?その覆面…」
シュバルツ「そんなことはどうでもいい!!
ラクス・クラインだな?」
ラクス「あ、あなたは一体?」
シュバルツ「そんなこともどうでもいい!!キラに会いたいのだろう?」
ラクス「…(コクリ)」
シュバルツ「ならばよし!だか忠告しておく!キラは今非常に危険な場所にいる」
ラクス「!!」
シュバルツ「生きて帰れるか分からない…そんなところへ行く勇気はあるか?」
ラクス「…い、行けます!キラ様の為でしたら、例え地獄でも地の果てでも行きます!」
シュバルツ「…見事!(若干男泣き)ならば聞け!2月14日朝7時!
着替えと生活用品を持ち汚れてもいい格好をしてこの場所に来るがいい!」
ラクス「わかりました」
シュバルツ「後、この事を他人には決して言わないように!」
ラクス「はい」
シュバルツ「ではさらばだ!」
一瞬にして消え去るシュバルツ
ラクス「…」
翌日…
2月14日
シュバルツ「?」
ラクス「お待たせしました…」
シュバルツ「誰だ?…あぁ、ラクスさんか」
ラクス「フフ…貴方まで騙せたとはね」
シュバルツ「確かに…私とした事が…しかし少々やりすぎたのでは?」
ラクスは密かに購入した白いパイロットスーツに身を包み、
水色のカツラを被っていた
シュバルツ「誰のつもりなんだ?」
ラクス「……です」
シュバルツ「…とにかく行くぞ!」
(誰のつもりかは想像してください)
数時間後…
???「(ちっ…キラを追って地球、そして太陽系中を捜したが…残るはここか…!誰か来る?!)」
シュバルツ「(殺気?!…気のせいか…)」
ラクス「きゃぁ…何ですの?…ここは?」
シュバルツ「ギアナ高地…だ」
ラクス「こんな所に本当にキラ様が?」
シュバルツ「私は嘘はつかんよ、それとも今から引き上げるか?」
ラクス「冗談ではありません!ここまで来たのならキラ様に会うまでは…帰りません!」
シュバルツ「よしわかった!いいな?!私の側から離れるのではないぞ!」
ラクスはシュバルツ誘導のもと、密林を進む…
???「(あの女…
ラクス・クライン…キラの彼女か…一緒にいるあの覆面…
確かシュバルツ・ブルーダー…ドモンの仲間だったか?…しかし何故ここに…
後を追ってみるか…)」
ttp://www.seisai.com/fujimoto/Photos/Angel.jpg(風景)
シュバルツ「ここだ」
ラクス「…あ、ああ…」
シュバルツ「キラはこの上にいる…行けるな?」
ラクス「…と、当然です!…」
シュバルツ「…怖くないのか?私は言ったはずだぞ?『生きて帰れるか分からない』と」
ラクス「…怖いです…でも…でもキラ様に会えるのであればこれくらい!」
シュバルツ「…よし…捕まっていろ!絶対に離すのではないぞ!」
ビューーーーーーーッ…
ラクス「きゃぁぁぁぁあぁぁぁぁっっ!!!」
シュバルツはラクスを抱えテーブルマウンテンを一気に登った
そして頂上…
ラクス「はぁ…はぁ…はぁ…」
シュバルツ「よくぞ耐えたな…」
ラクス「キラ様のためですもの…こ、このくらい…」
シュバルツ「さていよいよ最後だ…この先に小屋が1軒ある!その近くにキラがいるはずだ!」
ラクス「…はぁ…はぁ…ぁ…ついに…」
シュバルツ「足元には気をつけるのだぞ、いいな?」
ラクス「…はい」
ラクスはそろそろと足を運んだ…
マスター「そろそろ来る頃じゃぞ?」
キラ「へ?」
マスター「…」
マスター「来おったか…」
キラ「?!」
ラクス「キラ様…」(カツラを取りながら)
キラ「ラクス…こんな所に…!」
ラクス「バレンタインだというのに…家出したと聞きました…」
キラ「…」
ラクス「理由は聞きませんわ…ラクス様の事でしょう?」
キラ「…ごめんラクス!僕は今まで…!…ッ??!」
ラクスはキラの胸に顔をうずめる
ラクス「貴方に会いたかった…2度と会えないかもしれないと思った…」
キラ「…」
一瞬マスターの方に目をやるキラとラクス
マスター「…ワシは何も見ておらんし聞いておらんよ」
ラクス「はい…これ…バレンタインだから…」
キラ「…ラクス…」
ラクス「…」
キラ「ありがとう…」
ラクス「(顔真っ赤)できれば…貴方の…返事が聞きたい…です」
キラ「(ッ…)」
キラの心の中で聞こえたマスターの声「(キラ!教えたじゃろう?!)」
キラ「(そうだ…昨日教えてもらったんだ…)」
キラは大きく息を吸い込む…
キラ「ラ ク ス ! 君 が 好 き だ ! 君 が 欲 し い ! !」
ラクス「…!!」
2人の夜のバックミュージック
ttp://knumh.omzig.net/srwmidi/srw/brain_powered_in_my_dream.mid
↑バックミュージック
???「(…お、お…俺は何も見ていないし聞いていない…)」
キラの日記
2月14日
まさかこんな事になるとは思わなかった
ここはギアナ高地だというのにラクスが来た
んでもってチョコを貰った、無論返事は「YES」だ
しかしもう1つ…いやこれは日記には書けないな…
翌朝…
キラ「ん…」
ラクス「目が覚めました?」
キラ「ぁ…あれ?…まだ着替えてなかったわけ?」(ヤバイので消しました)
ラクス「ええ…そうですわ…」
キラ「向こう向いてるから早く着替えてくれよ…(ピー)」(ヤバイので消しました)
ラクス「はい…」
数分後
キィ…
外に出る2人
マスター「さて…そろそろお帰りかね?」
キラ「ええ…そうです」
ラクス「お世話になりました…」
マスター「いやいや…」
キラ「あの…最後に気になってるんですが…あなたは一体何者なんです?」
マスター「なぁに…ただのおせっかいやきの爺ですじゃ…」
キラ・ラクス「…」
マスター「さて気をつけてな…」
キラ「ラクス…狭いけど乗れる?」
ラクス「ええ…大丈夫ですわ」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
マスター「行ってしまったな…」
シュバルツ「フッ…若いのですよあの2人は…」
マスター「そうだな…」
シュバルツ「しかしキラの告白のセリフを教えるなんて見事ですね」
マスター「なーに…あの馬鹿弟子…いや、13代目キング・オブ・ハートの告白のセリフをそのまま引用
しただけだ!」
シュバルツ「…それではパク…」
マスター「パクリじゃない!パクリじゃない!オリジナルじゃ!!」
シュバルツ「(どっかで聞いたようなフレーズだな…)」
自宅
シロー「何処へいったんだ…」
アムロ「クソ…もう6日になるぞ…」
ロラン「ヒイロも何処かへ行ってしまったし…」
ガロード「ん?レーダーに反応?…フリーダム?!」
ジュドー「おいおいマジか?!」
ゴォォォォォォォォォ…
キラ「ふう、ただいま」
ロラン「何処へいってたんです?!」
アムロ「心配してたんだぞ!」
キラ「本当にゴメン!僕もいろいろあって、今は反省している」
ドモン「心配したんだぞ!でも無事でなによりだ!」
81 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:05/03/15 22:16:42 ID:???
エピローグ
キラが帰ってきた翌日…
アムロ「ゼロが来たみたいだ」
ヒイロが帰宅した
シロー「一体何をしてきたんだ?」
ヒイロ「…俺は…俺は…俺は何も見ていない!」
コウ「??」
ヒイロ「…な、何も見ていない!何も感じていない!!」
ロラン「ヒイロが壊れた?」
アムロ「落ち着けヒイロ!何があった!」
ヒイロ「俺に構うなっ!放っておけ!!」
ヒイロは自室に向かい走り去った
シーブック「ヒイロの奴一体何が…」
ジュドー「なぁ?ゼロのコクピットにメモが大量にあるぜ!」
シロー「へ?」
ジュドー「えーとなになに…
『2月12日、月、ア・バオア・クー、火星、木星には見つからず、引き続きキラの捜索を続行する』
『2月13日、地球内での捜索を行ったが北半球中を探しまわったが見つからない、
ゼロも教えてくれない…キラ・・何処に居るんだ…』」
『2月14日、キラを探してギアナ高地まで来てしまった、何やら怪しい覆面の男と水色の髪の女がいた、キラのことについて
話していたので後を追う』
『2月14日(続)、ギアナ高地テーブルマウンテンにてキラを発見した、先程の女と何か話していると思ったら抱き合っていた
小屋に入っていったので中を除いた…うおmっじゃ00mhばjk0j!mtgrjk0k
お…俺は何も見ていない!!』
アムロ「な…何を見たんだヒイロ…?」
コウ「さぁ?」
【バレンタイン編完】
最終更新:2019年01月07日 14:27