176 名前:祝!結婚 :2012/07/20(金) 22:33:36.85 ID:???
教会に沢山の人が集まっていた。
家族、友人達、顔なじみの人達が皆、正装をしている。
誰かの結婚式の最中らしいと気づいたシーブックは自分が白いタキシードを着ているのに戸惑う。
「シーブック、おめでとう!」
「先、越されちゃったな!」
「お幸せに!」
「シーブック兄さん!良かったですね」
兄弟、友人らの祝福の声は自分に対して向けられている。
全くわけがわからないよ。どうしてこうなった?
と考えている隙もなく自分の隣に立っている。純白のウエディングドレスを着た
綺羅びやかな金髪が印象的な女性の姿を見て思考が停止する。
シーブックの問いかけにカテジナは幸せそうな顔で静かに微笑んだ。
どうやら自分はカテジナ・ルースと結婚式を挙げているようだ。
結婚する。自分が、カテジナ・ルースと?…ぐぬぬぬ。シーブックの足元に穴が空き、どこまでも落ちる感覚を味わい
意識は混濁していく。
※1
「おい、シーブック、シーブック」
カミーユの声で目覚めたシーブックは寒さに震える。夏なのに、すごく寒い。
しかし、身体からは汗が滝のように出ていた。
「シーブック、どうした?」
カミーユが心配そうな顔でこちらを伺う。
「………なんでも、なにかの夢を見ていたような、思い出せないけど」
「そっか、でも平気で良かったよ。」
いつも寝ているベット、見慣れた部屋、シーブックは安堵する。そうか、夢だったか
何の夢かは思い出せないけど、怖い思いをした…らしい
けれども、それは夢だった。今は現実だ。一息ついた処でカミーユが当たり前のように
「よし、カテジナさんを呼んでくるよ」
「え?」
「いや、当たり前だろ、カテジナさんはお前の……」
…ぐぬぬぬ。シーブックの足元に穴が空き、どこまでも落ちる感覚を味わい、意識は混濁していく。※1へ戻る。
179 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/07/20(金) 23:01:17.77 ID:???
アル「>>176って夢を見たんだって」
バーニィ「奇遇だな、今日全く同じ夢を見たよ...」
181 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/07/20(金) 23:19:28.89 ID:???
179
フラン「あたしも同じような夢を見たわよ、不思議ね、あらジョゼフったら怖い顔してどうしたの?」
最終更新:2015年10月17日 08:13