886 名前:1/3 :2012/11/20(火) 21:18:18.42 ID:???
871を見て
ルナ「ぅぇぇ・・・アッグ・・・ジュアッグ・・・」
テクス「泣くのはいいが、ベッドを汚さないでくれよ?・・・コレでも飲みたまえ」
つ【珈琲】
ルナ「あ、ありがとうございます・・・」ズズズ
テクス「しかし、なかなかな事を言う者もいるようだね」
ルナ「私だって何度か諦めかけたことがあるんです・・・でも」
テクス「諦めるたびに、諦めきれずに、途方にくれる・・・か」
ルナ「井荻麟、でしたっけ・・・」
テクス「いや、売野雅勇だ。これからも諦めるつもりは無いんだろう?」
ルナ「・・・はい」
テクス「ならば、どこかで大声でも出すといい。思いの内を大声で叫べば少しは楽になる
溜めてばかりでは心が持たないぞ」
ルナ「・・・わかりました。落ち込んでばっかりだと私らしくないですもんね!」
テクス「その意気だ」
ルナ「それじゃ早速、屋上にでも行ってきます!」
テクス「ああ、発散できたら早く帰るんだぞ。私も臨時とはいえ、保険医として役に立てたかな・・・」
シン「ったく、ルナの奴どこに行ったんだよ。自分からケーキ食べに行こうって言ったのに」
ステラ「シン、早くルナを探してM&Sに・・・」
マユ「もー、ルナお姉ちゃんってば忘れっぽいんだから」
ルー「にしてもどこに行ったのかしら」
ネーナ「・・・・あ、ギリ?うん、ちょっと遅れそう。お店のケーキ取っておいてよ」
シン「・・・あ、すみません」
テクス「どうかしたかね?」
シン「あの、アホ毛の逞しい女子って見かけませんでしたか?」
テクス「・・・ああ、彼女か。彼女なら屋上に行くといっていたが。彼女の友達か?」
シン「ええ、まぁ・・・」
テクス「彼女、なにやら恋愛で悩みがあるようだった。友人なら話し相手になってやってくれ」
シン「あいつが恋愛で?・・・水臭いな、悩みがあるなら俺に一言言ってくれれば良かったのに」
ルー(ダメだコイツ)
ネーナ(いつか誰かに叩かれるんじゃないのコレ・・・)
ステラ「屋上!ルナ屋上に居るの?行こう!早く行こう!」
マユ「ステラお姉ちゃん引っ張らないで・・・あ、ありがとうございました!」
ステラ「シンも早く!ルナとケーキ!」
シン「分かったから引っ張るなって・・・あ、ありがとうございました!」
テクス「・・・ん?シン・・?これは、まずいことをしてしまったか・・・」
887 名前:2/3 :2012/11/20(火) 21:19:45.26 ID:???
屋上にて
ルナ「今の時間なら校庭に誰も居ないし・・・気合入れて叫ぼう!」
シン「・・・っと、ルナ。居るのか?居るなら返事・・・」
ルナ「どうせ伝わらないのなら叫んでやるわよ!
シン! 好きだァー!シン!
愛しているんだ!シィィィィン!
私の思いにいつまでたっても気づいてくれなくても好きなの!
好きなんてもんじゃないの!シンの事はもっと知りたい!
シンの事はみんな、ぜーんぶ知っておきたいの!シンを抱き締めたいんの!
シィィィン! 愛してるの!
クラスが同じになってから、シンを知ってから、私はアナタの虜になってしまったのよ!
愛してるってこと!好きだってこと!私にに振り向いて!
シンが僕に振り向いてくれれば、私はこんなに苦しまなくってすむのにィィィィッ!!」
ガタン!!
ルナ「っぃっ!?だ、誰か居るの!?」
シン「・・・い、いや・・・あの・・・・」
ルー(言ったッッ!よく言ったッ!!!)
ネーナ(ルナ・・・アンタ今、この町で一番輝いてる・・・!)
ステラ「ルナもシンの事好き?私と同じ・・・」
マユ「・・・」
ルナ「・・・ご、ごめん!!」
シン「どこに行くんだよ!ルナ!」
シン「ど、どこ行くんだよ・・・ルナ・・・」
ステラ「シン!ルナもシンのこと好き!同じ!ステラと同じ!」
ルー「・・・で、あんなこと叫ばれてアンタはどうするの?」
シン「い、いや・・・アレってほら罰ゲームか何かだよ。ルナだって本気なわけ」
ネーナ「シン!アンタなってこと言って」
パッシイァ!!!
シン「痛っ!!?・・・・ま、マユ・・・何を・・・」
ルー(び、ビンタした!?)
ネーナ(マユちゃんが・・・シンを!?)
マユ「お兄ちゃん・・・女の子はね、嘘でも男のことを好きとか、愛してるとか言わないよ?
それなのにお兄ちゃん、そんな言い方・・・最低」
シン「!?」
マユ「お兄ちゃんだけだよ?ルナさんがお兄ちゃんのこと好きって気がつかないの
それなのにルナさんは毎日毎日お兄ちゃんを思って・・・これじゃルナさんが可愛そうよ!」
シン「いや、それはルナが友達だから・・・」
マユ「本当にそう思ってるの?ただの友達って・・・」
シン「・・・」
マユ「走って」
シン「ぇ・・・」
マユ「早く追いかけて!それでお兄ちゃんの答えをルナさんに言ってあげて!
友達とかじゃなく、ルナさんの言葉に対する答えを!」
シン「・・・ッ!」
マユ「好きでもない女の子とずっと一緒に居る男の子なんて居ないでしょ!走って!!」
シン「・・・クッ!ル、ルナァァァァァァァ!!!」
888 名前:3/3 :2012/11/20(火) 21:20:42.79 ID:???
ルー「マユちゃん・・・」
マユ「・・・私、お兄ちゃんのことは大好きです。でも大好きだからこそ幸せになって欲しい・・・」
ネーナ「マユちゃん。貴女偉いよ・・・」
ステラ「・・・・?みんななんでそんな顔してるの?シンがルナを愛してるの当たり前」
ルー「はっ!?」
マユ「えっ!?」
ネーナ「ぅぇっ!?」
ステラ「シン、前に言ってた。本当に自分を愛して居てくれる人は、いつも側に居てくれる人だって
それ、ルナのことでしょ?学校でも帰り道でもいっつも一緒!私たちのお姉ちゃんだし!」
マユ「・・・自分でそんなこと言って気づいてなかったんだ。お兄ちゃん
私たちがお兄ちゃんのこと好きってのいうのはすぐ気づいたのに」
ルー(LIKEには気づいてもLOVEには気づかなかったのかアイツ)
ネーナ(さすがセッちゃんと同じ血を引いてるだけあるわー)
そして二人は教室で抱擁し合い、本当の愛を確かめ合う・・・
yes,my sweet,yes my sweetest
i wanna get back where you were
愛しい人よ もう一度
yes,my sweet,yes my sweetest
i wanna get back where you were
誰も一人では 生きられない
メイリン「こんな作戦ならお姉ちゃんとシンの仲も」
マユ「・・・あの、お兄ちゃんは私にビンタされた位じゃ気づかないと」
ネーナ「ないわー、妹(のような人)にビンタされても気づかないとかないわー」
最終更新:2015年11月24日 21:21