760 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/02/09(日) 04:38:49.69 ID:???
カトル「コタツは宇宙の心ですね……」
キオ「僕、髪がいつの間にか金髪にスプレーされているんだけど……」
アスラン「金髪率高いよな、今日」ツーツー
ウィッツ「アスラン、蜜柑のスジ全部取るなんて男らしくないぜ」
アスラン「人の食べ方にケチつけるなよ」
アンドレイ「そろそろ鍋も良さそうだな。どれ、私がよそって回ろう」
キオ「僕も手伝いますよ」
アンドレイ「ははは、気持ちだけで結構だよ。君はこの中で一番年下なのだし」
ユノア「カテジナさん、アレですよアレ!」
カテジナ「ん?」
ユノア「率先してみんなに食事配ったり、お手伝いしたりする女子力ですよ!」
カテジナ「そ、そうか……!!」
アスラン(女子力がなくてもいい……率先してチリソースをぶちまけてくれなければ)
キオ「くしゅん!!」
カトル「あぁ、いけないですね。これは。服が濡れているのかも知れない。変えを持ってきましょうか」
アンドレイ「そうだ、サイズが合わないかも知れないが私はカシミアのセーターを持ってるから取り敢えずコレをきたまえ」
キオ「ありがとうございます」
アンドレイ「君みたいな年頃の子が着るには地味だろうが……」
ユノア(どーしよう……ウィッツさんの時と同じものを感じる……)
アスラン「ねずみ色は暖かそうでいいじゃないか。たしかに父上ぐらいの年の人の方が似合いそうだけど」
カテジナ「察しが悪い子供なんて腹立たしい!!」ブチッ
アスラン「やめろ!前髪を毟るな!前髪ならトロワだろ!俺が何をしたんだ!!!」
アンドレイ「気を使わなくて結構だ。確かにこのセーターは父さんの為に買ったもの」
ウィッツ「アンドレイ……お前……」
アンドレイ「いいんだ。所詮は既製品。ピーリスさんが自分で編んだセーターの方が、例え不格好でも父さんは喜ぶのは理解できる」
カテジナ「そういう手作り至上主義が地球を滅ぼすんだ!!」
アンドレイ「ただね……」
キオ「続きがあるの?モウヤメヨウヨ……」
アンドレイ「父さんの方もコートを私達に買っていたんだ」
アスラン「"達"ってことはちゃんとアンドレイも貰えたんだな」
アンドレイ「そうだな。彼女はミンクの毛皮のコートで私のは……私のは……」
ユノア「ああ…うん……でもホラ、女性モノの方が高いのは仕方ないよ……」
アンドレイ「それは分かる。分かるんだけど、ならいっそ彼女にだけ買ってくればいいじゃないか。
そうすれば、ピーリスさんは女の子だし、私も自立した大人だからな、で済む話なんだ……」
ウィッツ「あー…確かに二人に買ってくることで"平等にあつかってるよ"つーアピールみたいなの感じるよな」
カトル「その上で値段に差が付いていると……」
トロワ「その値段の差がそのまま兄妹の愛情の差だと」
キオ「片方だけに買ってきたほうが、後で埋め合わせがあるかもって思えるしね。両方だとこの件はお終いってことになるし」
カテジナ「なまじモノを貰ってる分、文句も言いづらいな」
アンドレイ「なんというか
コメントに困るんだよ。ピーリスさんは目一杯喜べばいい。で、その横で私のリアクションは何が正解なんだ?
彼女の分だけなら……良かったですね、似合ってますよと彼女を褒めてお終いなのに」
カトル「ソーマさんと同じテンションで喜ぶのも変ですしね」
アンドレイ「その通りだ。当たり障り無くありがとうございますとだけ言ったら……後で"気に入らなかったのなら返品しようか?"とコッソリ尋ねられた。
そうじゃない!そうじゃないだろ、父さん!!気を使う部分が間違っているんだ、貴方は!!
私は別に不満じゃないんだ。ただ途惑ってるだけなんだ……とも言えないだろう、本人は善意なだけに!!」
ウィッツ「なんだよなー本人達は善意なんだよなー」
ユノア「指摘してもそれでスッキリ関係解決ってならないしね。年取ると人間頑固になるし。逆ギレとか、コッチの耳貸さないぐらい落ち込んだり」
カテジナ「メンドクサイわ」
キオ「面倒でもやるんだ……歩み寄ればきっと……」
アスラン「一方的にコッチが近づくしかない状況なんだが。しかもそれが親ってのがな。いや、親も人間なんだって話だけどさ」
カトル「向こうの方が倍以上長く生きているんですけどねぇ……」
トロワ「半端な行動は死に繋がる」
アスラン「突き抜けた行動だって死に繋がるさ」