569 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/11/02(日) 00:53:44.79 ID:ecxAvLYS0
オードリー「今日はバナージとのデート。マリーダも口裏を合わせてくれる」
オードリー「いた!バナージ……え……!?」
そこにいたのは、ロニと親しげに話すバナージの姿。バナージはオードリーの姿に気付くと、手を振って呼んだ。
バナージ「オードリー!」
オードリー「待っ……た……?」
バナージ「いや、今来たところだよ。それじゃあ行こうか」
ロニ「じゃあ、私はこれで。まったく、モテる男は大変だな」
オードリー「……」
オードリー「待ちなさい、ロニ・ガーベイ」
ロニ「何だ?」
オードリー「バナージと何をしていた、答えよ」
ロニ「偶然会ったから、話をしていただけだよ。それとも私はジオンのお姫様に話の内容を一言一句言わなければいけないのか?」
オードリー「お前は今日バナージと私がデートをする情報をマリーダから仕入れている筈。
それを知って話しかけたのか?」
ロニ「知っているさ。だからお前と過ごすのは大変だね、という話をしていた」
オードリー「何!?」
ロニ「私はいつでも会えるから今日は譲るよ、と言っているんだ」
オードリー「ふふ……そうか……ロニ、お前とは決着を付けねばならないと思っていた」
ロニ「姫様が私と?冗談でしょ?」
2人の後ろにビグザムとシャンブロの姿が浮かび上がり、巨大なサイコフィールドが周りの物を吹き飛ばす。
オードリー「バナージを拐かすな、これは命令である」
ロニ「もう諦めろ、バナージは私だけのものだ」
そして、それぞれのメガ粒子砲が同時に放たれ、辺りは光に包まれた……!
オードリー「……」パチクリ
目が覚めたのはユニコーンのコクピット。辺りはもう夕暮れだ。
バナージ「オードリー、起きた?辛そうな顔してたから心配したよ」
オードリー「バナー……ジ?」
バナージ「よっぽど疲れてたんだな、高速道路に入ったらすぐ寝ちゃってた」
オードリー「(そっか、今日、バナージとデートをしていたんだった)」
バナージ「……ごめん、さっきまで渋滞につかまっててさ、まだ
日登町にすら入っていないんだ」
オードリー「……」ギュッ
バナージ「オ、オードリー!?」
オードリー「着くまでこうしていたい。構わないな」
バナージ「……ああ」
まっすぐ伸びる道路を、ユニコーンが走ってゆく。
2人を乗せたその機体は、オレンジの光の中に緑の筋を残しながら、夕日の沈む日登町へと向かっていった。
おわり
最終更新:2016年04月27日 14:25