671 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/11/11(火) 00:25:41.14 ID:U+NvXIc50
『天気がいいのでお散歩に行ってきます。マリア』
クロノクル「………はぁ」
社長室に置かれたメモ書きを見て、副社長のクロノクルは大きなため息をついた。
カテジナ「どうしますか?」
クロノクル「どうもこうもない。処理しなければならない案件がたまっているんだ。私が代行する」
カテジナ「副社長、報告が何件か上がっております」
クロノクル「続けてくれ」
カテジナ「えー、営業部長のピピニーデン氏が営業のためビルケナウで出撃しようとしたところ
近くで戦闘を行っていたストライクフリーダムの流れ弾が直撃してカタパルトもろとも吹き飛んだと――」
クロノクル「あれほどビルケナウに乗るなと言っておいたのに…修理費は奴の給料から引く!」
カテジナ「運転手のメッチェ氏が社用携帯を恋人との長電話に使っているようです」
クロノクル「せめて自分の携帯電話を使わせるように言ってくれ! 奴の社用携帯については後で考える!」
カテジナ「ライオール・サバト氏が他人のMSを誤認してトラブルを起こしたと――」
クロノクル「…この会社にそんな社員がいただろうか…覚えがないぞ」
カテジナ「私も覚えがないのですが、いちおう社員名簿には載ってます。印刷が悪くて消えかけてますけど」
クロノクル「まあいい。後でどうにかする。続きを」
カテジナ「はい。女性社員からはタシロ常務のセクハラが酷いとの訴えが」
クロノクル「あのスケベ親父は性懲りもなく…」
マリア「宇宙漂流の刑ですね」
クロノクル「え?」
マリア「ザンスカールは女性の社会進出を後押しする会社でもあります
ここで女性の尊厳を傷つける人間にはキツいお仕置きが必要です」
672 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/11/11(火) 00:26:43.43 ID:U+NvXIc50
クロノクル「あ、はい…そうですね。社長が仰るなら」
カテジナ「いつからお戻りになられていたのですか」
マリア「ついさっきです」
カテジナ「気を取り直して…キスハール氏とカリンガ氏が場所も時間もわきまえずイチャつくので
何とかしてほしいと営業部のクワン・リー氏から」
クロノクル「社長にそんな案件を持ってくるな!」
マリア「ちょっと行ってまいります」
クロノクル「え?」
マリア「彼に愛の大切さを説きに行くのです。では」
カテジナ「行ってしまいましたね」
クロノクル「こんな性格だから、ああいう案件が社長に届くんだ…」
カテジナ「そのおかげでこの会社がここまで来られたと、以前話していましたよね?」
クロノクル「よく覚えているな。その通りだ。――さあ、残った案件を片付けてしまおうか」
カテジナ「あ、もう一件報告が。最近売り出したアドラステアマッサージ機について、大量のクレームが…」
クロノクル「ドゥカー・イクを呼べえ!」
最終更新:2016年04月29日 19:46