71 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/03/27(金) 06:57:18.40 ID:FmF/oxi00
シャア「なんだ、今日はロラン君はいないのか」
アムロ「でなければ貴様を家に上げたりするものか」
シャア「しかしロラン君が居ないのなら夕食はどうするのかね?誰がつくるのだ?」
アムロ「まぁ俺を含めて料理できる奴は何人かいるが、今日は外食でいいかと思ってる」
セイ「あ、じゃあガンプラバトルの賞金でたし今日は僕が払うよ」
アムロ「やめろセイ、そういう気遣いはするな」
セイ「でもドモン兄さんのファイトマネーで焼肉とか行ったりするじゃない」
ドモン「む?いや、俺も未成年のときのファイトマネーはそういうことに使うのは禁止されていたぞ」
アムロ「当たり前だ。子供の内からそんなお金の使い方を覚えるな」
シャア「ふむ。では今日は私が奢ろう。焼肉でいいかね?」
アムロ「まて、シャア。ウチは大家族だぞ?」
シャア「ネオジオン社の社長の財布を侮ってもらっては困るな」
アムロ「それはそうだろうが。こしゃまっくれた高級店なんぞに連れて行かれたらな……ウチにはガロードやジュドーもいるし。
     それに子供の内からそんな店を、しかも他人の金でご馳走になるのは教育にもよくない」
シャア「わかっている。冗談だ。ほどほどの店でな、食べ放題だよ。それなればいいだろう」
カミーユ「大尉、何か悪いモノでも食べたんですか?」
マイ「おかしいですね。アムロ兄さんが評価を落としているわけでもないのに、シャア社長がマトモだなんて」
シャア「君達な…」
アムロ「そもそも俺はお前に奢られることを受け入れたつもりはないぞ。弟達の食事代ぐらい、自分で払える甲斐性はあるつもりだ」
シャア「私に借りを作りたくないとでも思ってるならお門違いだぞ、アムロ。これはむしろ私が君たち兄弟に借りを返す機会なのだよ。
     こうして偶にではあるが、兄弟家に私は度々お邪魔している。家庭の味をご馳走になったことは一度や二度ではないのだ。
     よくよく考えてみれば、その礼をしたことがなかった。これでは赤い彗星の名折れではないかね?」
アムロ「む…」
シャア「人の礼の機会を奪うことは悪行だぞ、アムロ」
アムロ「相変わらず舌のよく回る奴だよ、お前は」
シャア「ふっ…道化と呼んでくれて構わんよ」
アムロ「お前達、今日はシャアが焼肉を奢ってくれるそうだ!ちゃんとお礼を言っておけよ!」
シュウト「はーい」
アル「シャアおじちゃんありがとう」
キラ「社長マジ足長おじさん」
刹那「ガンダムだ!!」
劉備「シャア!お前は侠だ!!」
アムロ「……なんか、すまんな、シャア」
シャア「気にするな。お前の弟達らしい」
コウ(あ、あのアムロ兄さんがシャア社長に謝っている……!!わ、わかっているんだ……もうこの家族に常識が通用しないんだってことを……)

72 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/03/27(金) 06:59:39.59 ID:FmF/oxi00
コマンダー「車をこちらに用意しました、マスター」
シロー「自分達のMSがありますよ」
シャア「それでは酒が飲めんだろう?」
キャプテン「我々にはアルコールの何がいいのか理解できない」
コマンビー「まったくだ」
キオ「僕もだよ」
アムロ「大人になればわかるさ」
シャア「ふっ……では気を取り直して。店に向かおう。車に乗りたまえ、皆」
ジュドー「ひゃっほう!肉だ!肉だ!」
ガロード「たらふく食うぜ!」
ヒイロ「任務了解」
アセム「シャア社長の紹介するお店ってアムロ兄さんとは違うお店なのかな?」
シーブック「そりゃあそうだろ。楽しみだな。食べ放題とはいえ、シャア社長の舌のお墨つきなんだから」
シャア「ふっ……期待してくれていいぞ。あそこの豚肉はな」
アムロ「なん…だと……」
シャア「どうした?アムロ」
アムロ「シャア、貴様ともあろうものが焼肉で豚を焼くというのか!?」
シャア「ハッ!?ま、まさかアムロ……貴様、焼肉では牛党なのか!?」
アムロ「普通焼肉といえば牛肉だろう」
シャア「それは地球の重力に魂を引かれたものの考えだよ、アムロ!!」
アムロ「馬鹿にして・・・!そうやって貴様は、永遠に他人を見下すことしかしないんだ!」
シャア「最初にしかけてきたのは君だろう、アムロ!」
アムロ「しかしウチでは焼肉といえば牛肉なんだ。家にはルールがあるんだよ。それがわかるんだ。なぁみんな」
アセム「でも俺は正直豚の方が好きだな」
キラ「あ、僕も僕も。せっかくなんだし今日は豚肉でいいでしょ?」
アムロ「」
ガロード「や、やりやがった……流石ウチの兄弟が誇る二大KY。早くも後ろから刺しやがった……!!」
シン「アンタって人たちはーーー!!」
マイ「まぁまぁ。食に関しては主張するべき時は主張しても構わないでしょう。私も実は豚派ですよ」
アムロ「マ、マイ……お前もか……」
シャア「ふっ……圧倒的ではないか、我が軍は」
ドモン「アムロ兄さん!!俺は牛肉派だぞぉぉぉぉぉ!!!」
アムロ「おおぉ!!ドモン!!」
セレーネ「そうねぇ……私もどちらかといえば牛肉派かしら?」
バナージ「俺は……肉をレアで食べたいだけなんです。焼いたんですよ、焼きました!必死に!!
      豚肉はキッチリ焼かなきゃ駄目なんです!これ以上焼き方がないんです!!
      だから俺は牛肉じゃないと。嘘でも本当でも、焼肉は牛肉だよ!!」
アムロ「よし!いけるぞ!たかだか豚肉派の一つや二つ!押し返してやる!!」
セイ「でも牛ってちょっと臭いキツいと思う時があるんだよね」
アムロ「何女の子みたいなことを言ってるんだセイ!!だいたい普段から模型塗料やシンナーの臭い嗅いでいるお前がそこに拘るか!?」
ウッソ「でも肉の処理を考えると豚の方が優れてるのは否めませんよ。
     豚は余すところなく食べられるますし。脂一つとっても豚の方が味が良いですし、他の料理にも使えます」
カミーユ「まぁ豚の方が食用として育てられた歴史が長いからな。養豚の歴史は人類の歴史と言ってもいいし」
シャア「その通りだカミーユ。肉とはつまり豚のことなのだよ。
     家の言う漢字のウ冠の下は豚のことを表しているぐらいなのだからな」
シロー「とは言え、牛ももはや俺達の日常には欠かせませんよ。張り込みに吉●家の牛丼はマストアイテムです」
シン「あぁ、確かに牛の方がパワー付く感じはあるよな。俺もツッコミ疲れの後は牛丼を思いっきりかきこみたい事あるし」
コウ「牛の方が高いんだし、同じ量なら牛の方が優れてるんじゃないか、やっぱり」

73 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/03/27(金) 07:01:47.43 ID:FmF/oxi00
シーブック「牛の方が値段が高いのは単に牛の方が育てるのが大変だからだよ、コウ兄さん。
       豚は半年もすれば出荷できるけど、牛は2、3年はかかるでしょ。一回の出産で生まれる子供の数も豚が多いし」
コウ「そ、そうだったのか…」
アムロ「シーブック、余計なことを言うんじゃない!!」
シーブック「なんとー!?兄さん!牛肉を強いる兄さんのどこに真実がある!寝言を言うなぁぁーー!!」
アムロ「駄目じゃないかシーブック!お前は牛肉派じゃなきゃ!!」
ヒイロ「豚肉の方がパフォーマンスに優れているのは事実だ。
     衛生面・品質面で安心度の高い国産も安価で手に入る。
     ジ●リアニメの中身を濃厚な豚同士のキスの映像に差し替えるというイタズラにも使える。
     もう気づいているはずだ。牛豚戦争はもう終わっている。今ここにある豚肉を信じてみろ!!」
ガロード「そうそう。豚肉の方がたらふく食べられるしさ、お徳じゃん!」
ジュドー「何言ってんの!どんな理由であれ牛肉の方が高いってのは事実でしょ?
      なら牛肉を沢山食べたほうがお徳じゃない!俺は牛肉を支持するね!!」
フリット「家族の……大黒柱のアムロ兄さんが牛肉を支持してるんだ!牛肉なんだぞ!!
      豚肉は殲滅する!!牛肉は英雄にならなきゃならないんだ!!」
刹那「その通りだフリット。真のガンダムが牛肉ならば、俺が、俺達が牛肉だ!!
    そもそも豚肉は神聖なものだ。食用にしてはならない、イスラム的に考えて」
アムロ「いいぞ刹那。この際お前のファッションイスラム教すら利用して豚肉派を潰す!徹底的にだ!!」
シャア「……アムロ、確かにイスラムでは豚は御法度だ。しかし逆に牛が禁忌とされている宗教もあるのは知っているだろう」
アムロ「そりゃヒンドゥー教だろ。だがそれがどうした?俺の周りにはヒンドゥー教な…ん……て………」
シャア「気づいたか。流石は私のライバルだ」
アムロ「まさか、シャア……貴様が豚党なのは……」
シャア「ララァは牛肉を食べる習慣がなかったのでね。自然とそうなった」
アムロ「ぐぅうぅう!!」
シャア「まあ当然だな。私は君よりもララァとは長くいた。当たり前のように共に生活していたのだ!!」
アムロ「シャア……貴様が先に出逢わなければ……」
劉備「赤流火穏の連中と一緒なのか。まぁ宗教はわからないけど、基本的に牛って農耕用だもんな。
    そりゃ食うに困ったら牛とか人間とか食べたりしちゃうけど(中国感)」
キオ「今さらっと怖いこと言った!?」
フリット「キオ、キオは豚肉を殲滅する英雄になるよね!」
アセム「やめろフリット。キオは自分で考えてお肉を選ぶ!そして貫く」
キオ「僕にはできない。豚を殲滅するなんて……
    モウヤメヨウヨ……はれときどきぶたを読んでくれたフリット兄さんはどこへいっちゃったの?」
アル「っていうか、シャアおじさんがお金出してくれるんだから豚でいいじゃない」
アムロ「ここまできたら俺が金を出して牛肉食いにいくからな!豚肉を食べたい奴だけシャアについていけばいいさ!!」
シャア「大人気ないな、アムロ!!あと、諸君!私の方の食べ放題にはスィーツもついてくるぞ!」
アムロ「貴様もセコいぞ!肉だけで勝負しろ、肉だけで!!」

74 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/03/27(金) 07:02:54.45 ID:FmF/oxi00
シュウト「………」

<インテリガー
<サイノウヲリヨウサレテ!

シュウト「キャプテン、コマンダーサザビー、ちょっとよっと」
キャプテン「?」
コマンビー「?」
シュウト「ごにょごにょ」
キャプテン「ふむふむ」
コマンビー「なるほど」

シャア「牛肉との戯言はやめろ!アムロ!そうすればララァも喜ぶ!!」
アムロ「それはエゴだよ!!」
コマンダー「マスター!」
キャプテン「マスター!」
シャムロ「「なんだ!?」
キャプテン「ここはやはり牛肉と豚肉でそれぞれ分かれて店に行くのがいいと思う」
コマンビー「元々この大人数だ。一つの店に全員がいくのも迷惑だろう」
アムロ「む?確かに」
シャア「しかたあるまい。では豚肉派は私についてきたまえ。牛肉を選ぶオールドタイプはアムロの方だ」
コマンビー「いえ、逆ですマスター」
シャア「なに?」
キャプテン「アムロは豚肉派を引き連れて豚肉の焼肉に、シャアは牛肉派を引き連れて牛肉の店にいくんだ」
アムロ「なぜ俺とシャアだけ交換なんだ!!」
コマンビー「そうすることで相手の気持ちを理解して欲しいと考えた」
キャプテン「やはり食事をとらない我々にはこの問題を理解することはできなかったのか。だから解決もできない……」
アムロ「うっ…」
シャア「て、敵を知り己を知れば百戦危うからずというからな。
     アムロの推薦する牛肉とやらを確かめた上で完膚なきに叩きのめすのもいいだろう」
アムロ「は!よくいう。よしキャプテン、俺のオススメの店までシャアをナビゲートしてやってくれ」
キャプテン「了解した」
シャア「コマンダーサザビー、アムロのナビは任せたぞ」
コマンビー「は!」
シュウト(ふぅ、なんとか纏まったね。じゃあキャプテン、シャアさんのことよろしくね)
キャプテン(まかせろシュウト。安心して食事を楽しんでくれ)





<後日>

ロラン「お家で焼肉なんですよ!?折角シャアさんがお肉を持ち込んでくれたのに、どうして争うんですか!!」
アムロ「シャア!!どうして焼肉戦争で豚党として戦った男が牛肉を持ってくる!!」
シャア「アムロ……っ!!牛党のお前が豚肉を用意しているとはな!!」
アムロ「悔しいけど俺は日本人なんだな。トンカツとかトン汁とかで育ったんだよ!!豚ほど馴染むものはない!!」
シャア「ララァに会うのが嬉しいだけだろう!私はかつて牛肉を否定した。それはよい。だが過ちは正さねばならん!」
アムロ「牛肉に囚われて!お前と俺とで豚肉の光をみんなにみせなきゃならないんだろ!!」
シャア「豚肉との戯言はやめろ!!今の我々には牛肉が必要なのだ、なぜわからんアムロ!」
ララァ『ジン♪ジン♪ジンギスカーン♪』ジュ!ジュ!ジュゥゥ店
アムロ「やめろ!羊はいつでも焼けるから!!」
シャア「男同士の争いに入ってくるな、ララァ!!……ララァだと!?」

キャプテン「結局こうなるんだブー」
コマンビー「周りの説得もあったが、お互いが紹介した店が互いの琴線に触れ合ったんだモー」
キャプテン「やはりマスターとシャアは理解しあってる確率は124.799%だブー」
コマンビー「それはそれとして、誰か我々を元に戻してくださいモー」

 < 月光蝶ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

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最終更新:2016年05月09日 10:47