682 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2007/02/04(日) 13:51:50 ID:???
ロラン「ジュドー。悪いんですけど、暫く部屋には行かないでもらえますか」
ジュドー「え? なんでさ?」
ロラン「今、ガロードとティファさんが勉強中なんです」
ジュドー「ああ、なるほど。ティファさんが来てるのか。……って、ガロードが勉強!?」
ロラン「僕がティファさんに先生役をお願いしたんですよ。
ガロードはティファさんがいるとやる気を出しますから」
ジュドー「さすが。よく分かってらっしゃる。
……そういや、勉強で思い出したけど、俺もそろそろやっとかないとまずいんだよなぁ。
もうすぐテストがあるし。俺も誰かに教わるかな。
ルーかエルか、もしくはプルか
プルツーにでも頼むか」
ロラン「……ルーさんとエルさんはともかく、
プルちゃんとプルツーちゃんから勉強を教わるようでは駄目でしょ」
ジュドー「細かいことは気にしない気にしない。
さーて、誰に頼もうかな。ここはやっぱりルーにでも」
ハマーン「その役目、私に任せてもらおう」
ジュドー「は、ハマーン!? なんでここに? っていうか、どっから湧いて出た!?」
ハマーン「フッ。私は教師なのだぞ。教えを請おうとしている生徒のもとに現れるのは当然のことだ」
ジュドー「なんか正しいことを言ってるように聞こえなくもないけど、
いきなり湧いて出た理由にはなってないだろ、それ」
ロラン「こんにちは、ハマーンさん。いつもジュドーがお世話になってます」
ジュドー「つーか、ロラン兄も普通に挨拶してんなよ!」
ハマーン「さて、
ロラン君。早速だが、ジュドーを預からせてもらっても構わないかな?」
ロラン「ええ、どうぞどうぞ」
ハマーン「ありがとう。では行くぞ、ジュドー」
ジュドー「当事者を無視して勝手に話を進めるなって。行くぞって、どこにさ!?」
ハマーン「私の家だ」
ジュドー「なんでわざわざハマーンの家に行かなきゃいけないんだよ!?
勉強だったらここでも出来るじゃないか」
ハマーン「何を言う。
ここでは邪魔が入る……もとい、ご家族の団欒の妨げになってしまうではないか」
ジュドー「ちょっと待て。邪魔ってなんだ、邪魔って!?」
ハマーン「気にするな。言葉の綾だ。そんなことより……ほら、行くぞ」
ジュドー「は、離せって……お、おい。ロラン兄も黙って見てないで助け……」
ハマーン「ではロラン君。ジュドーを二、三日ほど借りていくぞ」
ロラン「はい。ジュドーのこと、お願いしますね」
ジュドー「ちょw」
ロラン「くすっ。助けてだなんて心にも無いことを言っちゃって。
ほんと、ジュドーは照れ屋さんですね」
688 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2007/02/05(月) 01:29:48 ID:???
プル(ぴきーん★)「あー、ジュドーが来るよー」
ミネバ「そうなのか、ならみんなで遊ぼう」
ジャーン ジャーン ジャーン
ハマーン「げえっ ミネバ様」
ミネバ「いきなり横山口調にならなくてもよいぞハマーン……
ジュドーを連れてきてくれたのか、嬉しいぞ」
ジュドー「あ……う、うん。ミネバも元気そうだなー」
ハマーン「ミネバ様、ジュドーは勉強に来たのです。遊びに来たのではありません」
プル「えー」
ミネバ「よし、ならみんなで一緒に勉強しようではないか。ちょうど私もハマーンに教えて欲しいことがあったのだ」
プル「ええーっ」
プルツー「姉さん、勉強もしないと駄目だよ……」
ミネバ「ハマーン、それでここがだな……」
ハマーン「はい、これはですね……」 (ああ、またこうなった……)
プル「あー、私も同じとこわかんないー」
ハマーン「自分で考えなさい」
プル「えー、なんで私だけー」
ジュドー(身の危険が去ったのはいいけど…… 勉強教えてももらえなくなった……)
ジュドー「あー、あのさ、ハマーン、俺も教えて欲しいんだけどさ」
ハマーン(やった!ジュドーの方から!)
ミネバ「少し待っていてくれ、こちらが終わるまで」
ハマーン(うううっ…… しかしミネバ様の養育もしなくては……)
プルツー「なあジュドー、これはこうするんじゃないか?」
ジュドー「おおっ!すごいっ、プルツー天才!」
プルツー「……小学校で習うぞ、それは」
ジュドー「俺、学校フケてたから」
プル「私もそこわかんないー」
プルツー「姉さんは真面目に授業受けなさいよ!」
ハマーン(いつのまにかジュドーの質問が……! うううっ、この子たちが寝るまでの辛抱だ……)
690 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2007/02/05(月) 10:17:49 ID:???
ミネバ「ハマーン、起きろ、おい、ハマーン」
ハマーン(zzzzz……)
プルツー「だめだな、起きないよ」
ジュドー「疲れてるんだろ、寝かせておいてやれよ」(自分の上着をハマーンにかけてやる)
プル「ねえジュドー、勉強終わったんなら一緒に遊んでよー」
プルツー「姉さんはまた、そういうことを……」
ジュドー「いや、いいよ、急いで帰らなきゃならない用があるわけじゃないしな」
プル「やった!それじゃねー……」
ミネバ「あ!私も混ぜろ!」
プルツー「そ、そういうことなら私も混ざってやってもいいぞ」
ジュドー「ははは、オッケー、んじゃみんなで遊ぼうか!」
ハマーン「むにゃ、ジュドー……♪」
691 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2007/02/05(月) 14:52:46 ID:???
そしてそれを木陰から見つめるマシュマー。
ジュドーへ嫉妬するがハマーン様の満足そうな寝顔が見られてちょっと嬉しかったりw
更にそんなマシュマーを見掛けて後でからかってやろうと思うキャラ。
698 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2007/02/06(火) 23:46:17 ID:???
ハマーン「……ふう、すっかり寝てしまった。だが休んだおかげで疲れも取れたぞ。これで今夜は貫徹で」
ミネバ「ああ、ハマーン、起きたのか。ジュドーはもう帰ってしまったぞ」
ハマーン「帰っ……!?」
ミネバ「もうそろそろ晩ご飯の時間だと言ってな」
ハマーン「そ……そんな……」
ミネバ「どうした、ハマーン? ジュドーは勉強しに来ただけなのだろう?」
ハマーン「は……はい、その通りですミネバ様」
ミネバ「それより、おなかがすいたぞ。私たちも早くご飯にしよう」
プル「ハマーンが起きてから一緒に食べるんだって、ずーっと待ってたんだよー?」
ハマーン「ミネバ様も…… プル、プルツー、お前たちもなのか」
プルツー「だ、だって、いつもみんなで食べてるから」
ミネバ「みんなハマーンがいて欲しいのだ。いないと寂しいぞ」
プル「早く行こうよー!あっちでマシュマーがひもじくて倒れてるよー?」
ハマーン「ああ…… ミネバ様、お待たせしてしまい、申し訳ございませんでした」
ミネバ「いいのだ、疲れていたのだろう? 私たちもジュドーと遊べて楽しかったぞ」
ハマーン(ジュドーと遊べてっ……!!)
団欒やらなんやら
アクシズ家も夜が更けていくのでした
最終更新:2019年04月06日 23:08