517 名前:ネオガマゴオリに行こう! :2015/08/21(金) 23:32:16.69 ID:cWAqcpWv0
アフランシ「さあ、ネオガマゴオリに着いたぞ」
ナナイ「愛知県の東、三河湾を望む街ですね」
シャア「中々良い場所だな。このまま夏休みにしてしまおうか」
ナナイ「社長、あくまでもネオジオンの保養地の選定という事、お忘れなき様」
シャア「分かっているさ」
アル「ねえ、僕達もついてきてよかったの?」
シャア「保養地とは家族で楽しむ場所だからな、君達の意見を募るのも悪くないと思ったのだ」
シュウト「でも、クエスさんもいるよね。僕達じゃなくても良かったんじゃ……」
ウッソ「兄さんがどこにも連れて行ってやれないから頼んだって聞きましたよ」
アフランシ「それは内緒にしておく約束だな」
ナナイ「しかし、それで経費が嵩むのは……」
シャア「ナナイとの今後の事もある」
ナナイ「気にするのは野暮ですね」
ウッソ「(意外と単純ですね……)」
アフランシ「さあ、まずはお参りだな。この橋を渡って竹島に行こうか」
ウッソ「聞きようによっては物騒な名前ですね」
アフランシ「県民ネタさ。でも、この竹島はあっちとは別の意味で特別な島なんだ」
アル「特別な島?」
アフランシ「これだけ陸地に近いにも拘らず、この島の植物の種類は対岸とは全く違うんだ」
ウッソ「そう言えば、前にハサウェイが言ってましたよ」
アフランシ「そうだろう?だから竹島は全体が天然記念物そのものなんだ」
シュウト「すごいんだね」
アフランシ「それに、島の神社には縁結びと安産の神様がいるんだ。この橋だって、縁結びの橋と呼ばれているんだよ」
シャア「ナナイ、そうくっ付くな。仕事では無かったのか?」
ナナイ「プライベートを過ごす場ならば、そういう気分をやるのは間違ってはいないわ」
シャア「しかし普段以上だぞ。ナナイも歩き辛いのではないか?」
ナナイ「私には丁度良い距離です」
アフランシ「ああいう風に離れずに渡るのが大切なんだよ」
アル「きれいな島だね」
シュウト「魚がいっぱいいる!」
アフランシ「良い島だろう?この辺りはマリンスポーツのメッカで、国際大会も開けるんだ」
シャア「確か東京オリンピックのセーリング会場に手を挙げていたな」
ナナイ「しかし距離が遠すぎましたね、ネオナゴヤで開かれていれば間違いなく会場になっていたと……」
アフランシ「県民、というよりネオナゴヤのトラウマだよ、その話題は」
518 名前:ネオガマゴオリに行こう! :2015/08/21(金) 23:33:31.55 ID:cWAqcpWv0
アフランシ「さあ、お参りしたら次は竹島のすぐそばにある……」
ウッソ「というより、駐車場が同じですよね」
アフランシ「そう、竹島水族館だ」
アル「やったあ!」
アフランシ「ここは市営の水族館で、他には無い親しみやすい展示を行っている」
シャア「外見はオールドタイプだな。ボロいと言えばそれまでだが」
アフランシ「それがここの魅力さ。特に出口は世界一ショボいと思う」
ウッソ「そういえば、キラ兄さんが見所を纏めてくれたんですが……」
- 禁断の文字が並ぶ手書きポップ
- ヤンデレ系アシカ♀
- やる気の無いカピバラショー
- ウツボ
ウッソ「何ですかこれ!?」
アフランシ「うん、だいたいあってる」
ウッソ「意味が分かりませんよ!?最後のウツボって何!?」
アフランシ「ウッソ君」
ウッソ「はい」
アフランシ「ネタバレするとそれだけで行った気になって満足する人がいるだろう?」
ウッソ「目が洒落になってませんよアフランシさん……!」
シャア「大人500円子ども200円か。ますますオールドタイプだな」
アフランシ「そう、基本的にリーズナブルな値段で楽しめるのがネオガマゴオリの魅力なんだよ」
アル「基本的に?」
シュウト「例外があるって事だね」
アフランシ「さて、次は少しだけ離れたところにある生命(いのち)の海科学館に行こうか」
ナナイ「わざわざ車で動く程でも無い距離ですね」
シャア「ほう、ここでは本物の隕石や鉱物に触れるのか。しかも安いとは」
ナナイ「少し小さいですが、楽しめる場所ですね」
ウッソ「市の施設なのにホームページで割引券配布ですか……」
アフランシ「そんなもの無くたってどうせ大抵の人が割引になる資格を持っているんだ。
ニュータイプの意味だって案外そんなものなのかもしれないな」
シュウト「あっ、人類最古のサイコフレーム鉱石だって」
アル「触ってみようよ!」
シャア「ええい、触るな!アムロの弟となれば何が起きるか分からんぞ!」
519 名前:ネオガマゴオリに行こう! :2015/08/21(金) 23:34:47.37 ID:cWAqcpWv0
アフランシ「さあ、次はラグーナテンボスだな」
ウッソ「少し前に話題になってましたね。今はネオナガサキのハウステンボスと同じ所が運営してるんですよね」
シャア「ああ。それについては少し調べた。何しろ我々も……」
ナナイ「社長、長くなりそうなのでお話はこの辺りで」
シャア「そうだな」
アフランシ「さて、ここだが……実は話す事が殆ど無い」
アル「ええっ!?」
アフランシ「実際に来た事が無い人が語るのは滑稽だろう?」
ウッソ「でも、他の場所は語れるほど来ているんでしょう?それなのに……」
アフランシ「エヴァリーと来る予定が無かったって事さ(遠い目)」
ウッソ「あっ……(察し)」
アフランシ「だけど、1日中遊べる場所だって事に間違いは無い。夜も3Dマッピングがあるからね」
ウッソ「投げやりですね」
アフランシ「僕はクリシュナを誘える男じゃあ無かったんだよ(遠い目)」
シャア「温泉とは気持ちいいな」
アフランシ「ネオガマゴオリには4種類の温泉があるからね。どれも格別だよ」
シュウト「疲れたねー」
アル「1日遊んだけど、3日くらい遊んだみたいだ」
ウッソ「今日のルートをじっくり1日は不可能ですからね。丸2日コースですよ」
アフランシ「それに、他にも見所はたくさんある。今日行ったのはほんの一部さ」
シャア「それでいて、食事は良い物が出るのだろう?楽しませてくれる」
ウッソ「海産物の他にみかんが有名ですよね」
シュウト「そっか、ネオガマゴオリってどこかで見たと思ったらみかんのダンボールだ」
アル「それがここだったんだね」
アフランシ「1つ、勉強になったね」
シャア「あとは混浴であれば尚良かったのだがな」
アフランシ「それは求めすぎさ、記憶の中の僕。壁越しに漏れる声だけで満足すべきだよ」
ナナイ「あら、ユリンちゃんにエミリーちゃん。貴女達も来てたのね」
シャア「なんだと!?」ガタッ
アフランシ「止めろ!記憶の中の僕!!今も一応仕事なんだぞ!?」
シャア「チャンスは最大限に活かす、それが私の主義だ!」
アフランシ「薄壁の向こうは最大のピンチだって分かって言っているのか!?」
シャア「私の記憶があるならばそれでも行かねばならんのは知っている筈だ!」
アフランシ「こうなればウッソ君!」
ウッソ「ええ、止めますよ!!」
シャア「うわあああああああ!!!」
ウッソ「……という事があったんですよ」
フリット「ふうん、大変だったんだね」
ウッソ「反応それだけ!?」
おしまい
最終更新:2016年05月14日 07:58