316 : 過去の受験のエトセトラ2015/12/11(金) 18:35:20.78 ID:EduW0tAx0
セレーネ「キョウジ。模試どうだった?」
キョウジ「ああ、ホレ」
セレーネ「どれどれ…うっわ、嫌味ね~全部A判偏差値75越えだなんて」
キョウジ「お前だって同じようなもんだろう」
セレーネ「まーね。あ、ギニアス~あんたはどうだった?」
ギニアス「……放っておけ」
キョウジ「セレーネ、やめとけよ」
セレーネ「ほらほら、もったいぶらずに。あんた技術系の名門私立受けるって言ってたじゃないの。お手並み拝見」ヒョイ
ギニアス「!」
セレーネ「…どれ……え?オールE判……白紙!?」
ギニアス「……返せ!……私はもう大学になど行けんのだ…!!」
セレーネ「……は?」
放課後
キョウジ「…セレーネ、知らなかったのか?今あいつの家が大変だってこと」
セレーネ「……んなこと知らないわよ。お金持ちのサハリン家の事情なんか興味ないわ」
キョウジ「……相変わらずだな、お前は」
セレーネ「ふん。金が無いぐらいなんなのよ。甘えよ甘え。私は貧乏暮らしだけど進学希望だし」
キョウジ「まぁ俺たちは国立希望だからな…。私立は…今じゃ奨学金も締め切られたし、金が無きゃ難しいぞ」
セレーネ「…私立私立って……どーせギニアスだって行き着く先は私たちと同じ科学者なのに…………そうだわ!」
キョウジ「どうした?」
次の日
セレーネ「ギニアス!!」
ギニアス「……なんだ騒々しい…」
セレーネ「国立目指すわよ!ほら、参考書出しなさい」
ギニアス「はぁ!?今は冬休み直前、試験まで1ヶ月もないんだぞ?…お前は馬鹿か」
セレーネ「…馬鹿もなにも…金が無いからって、簡単に諦めるような情けないボンボン野郎を見てらんないってだけよ」
ギニアス「貴様……!」
キョウジ「…気を悪くしないでくれ。あいつなりにお前のこと心配してるんだよ」
ギニアス「…………」
キョウジ「お前はもともと頭良いんだから、きっと間に合う。な、俺も協力するから」
ギニアス「…………そうだな。悪あがきでもしてみる価値はあるかもしれん」
セレーネ「……よし!校内ワンツーフィニッシュの私たちに任しときなさい!!」
兄弟家
ロラン「お姉ちゃん、おきゃくさんですか?」
セレーネ「そうそう、こいつらにはてきとーに梅昆布茶とかでいいわよ」
ギニアス「ジジイか…少年、私は紅茶。アールグレイで頼む」
キョウジ「結構図々しいなお前」
セレーネ「ほら、さっさと始めるわよ」
マイ「…………」ウズウズ
シロー「どうした?マイ。そんなにそわそわして」
マイ「姉さんたち凄く楽しそうな話してるから……つい」
シロー「なるほど、マイは機械工学が好きだもんな。…てか、あの金髪の人…………なぜかわからないけどすっごい嫌な感じがする…」
最終更新:2016年05月17日 07:18