317 : セクシービームが止まらない2015/12/14(月) 19:45:07.77 ID:pSw5j/5q0
バナージ「マリーダさん、こんな所に呼び出して何なんですか一体」
オードリー「バナージ、ごめんなさい。あなたしか頼れる人がいなくて……」
バナージ「オードリー?俺を呼んだのはオードリーだったんだ」
マリーダ「そうだ」
バナージ「あっ、ひょっとしてまたデートに行って来いって……」
マリーダ「そんな訳無いだろう」
バナージ「じゃあ、どうして?」
オードリー「助けて、バナージ。私……」


オードリー「セクシービームが止まらない!」


バナージ「……セクシービーム?」
オードリー「ええ。昨日から、目を開けるとセクシービームが放たれ続けてしまうわ」
バナージ「それでバスクさんみたいなメガネをしているのか」
オードリー「とりあえずとガルマ叔父さんに貰ったんだけど……」
バナージ「あはは、目からビームが出続けるなんてアニメでしょう?本当だったとしても、もう治ってるよ」ヒョイッ
オードリー「あ……」ピカッ

ちゅどーん(AA略

バナージ(真っ黒アフロ)「オードリー、君が深刻な事態に陥ってるって事はすごくよく分かった」
オードリー「だから言ったのに……」
バナージ「でも、家族は何も言ってないの?ドズルさんだってそんな時期があってもよさそうなものだけど……」
オードリー「お父様は口からだと言っていたし、ギレン叔父さんも『女子は目力だな』と言ってまともに取り合ってくれない」
バナージ「口からだとそれはそれで問題が……いや、今はどうでもいい。今大切なのはセクシービームの暴走を止める事だ」

318 : セクシービームが止まらない2015/12/14(月) 19:46:06.25 ID:pSw5j/5q0
テクス「それで、私のところに来たと」
バナージ「ええ、先生ならこういう事にも詳しいと思って」
テクス「私はそこまで博識では無いよ。
    まあ、先に電話を貰ったから調べてみたが……そう簡単に解決策が見つかるものではないな」
オードリー「そうでしたか」
テクス「だが、希望はある。医者仲間から症例を教えてもらったよ。その方は昔ザビ家の主治医だった」
バナージ「つまり……」
テクス「症例は君のお父さんの可能性がある」
オードリー「それで、その時は何と!?」
テクス「患者は10代後半。口からメガ粒子に似た物質、自称男気ビームを呼吸時に形成。
    原因は特定できなかったが食事と睡眠時間に発生は認められなかった事から精神的な要因が強いと考えられる」
マリーダ「精神的……それを取り除けば収まるという事か?」
テクス「口と目では発生のメカニズムが違うと思うから断定は出来ないが、その可能性はある。
    さて、バナージ君。ここからは診察。つまりデリケートな時間だ。
    もっとも、彼女の同意の上なら居続けても構わないが、私はお奨め出来ないな」
バナージ「分かりました。オードリーを頼みます」

テクス「さて!」
マリーダ「どうしたんだ?やけに気合を入れているじゃないか」
テクス「場合によっては僕がミンチになるかもしれないからね」
オードリー「やはりゴーグルを外すのですね……」
テクス「全ての神経を集中させてくれ。特にバナージ君の事は少しの間忘れてほしい」
オードリー「え!?」
テクス「いいから!」
マリーダ「ミネバ様、今は指示に従って下さい」
オードリー「……はい!」
オードリー「(バナージを忘れる、バナージを忘れる、バナージを忘れる……)」
テクス「よし、いいぞ。マリーダ君、ゴーグルを外してくれ」
マリーダ「分かりました」
オードリー「(バナージを忘れる、バナージを忘れる、バナージを忘れる……)」
テクス「……やはり眼に異常は見られないな」
バナージ「オードリー、大丈夫かな?このまま戻らなかったら……」ボソッ
オードリー「√(あっ、今バナージを感じた気がする)」
 ぴかー
テクス「まずいぞ!」
マリーダ「危ない!!」
 さっ
テクス「ふう、助かったよ、マリーダ。君は良い助手になれそうだ」
マリーダ「光栄です、ドクター」

319 : セクシービームが止まらない2015/12/14(月) 19:46:43.50 ID:pSw5j/5q0
オードリー「ごめんなさい、忘れろと言われていたのですが……」
テクス「撃つ前に済んだんだ。謝られる義理は無いさ。それに、ある程度は分かってきた」
マリーダ「それで、ミネバ様は……」
テクス「その前にコーヒーでも飲みながらヒアリングだ。仮説を立証出来なければ振り出しに戻ってしまう」

テクス「まず、セクシービームは最初は自分の意思で撃てていたんだね?」
オードリー「はい。威力もある程度は自分でコントロール出来ていました」
テクス「その時に痛みや違和感は?」
オードリー「ありません。眩しさも感じない程ですから」
テクス「心のあり方や呼吸、心拍数は?」
オードリー「スポーツをしている様な感じだったと思います」
テクス「それが、急に止まらなくなった」
オードリー「ええ」
テクス「撃っている間の脈や呼吸の変化を調べてみようか。あっちなら撃っても大丈夫な筈だ」
オードリー「はい」(核爆発AA略)
テクス「変化無し、だな」
マリーダ「自分でやっている時は違いが出るのに、出てしまってる時は普段の状態なのか」
テクス「うんうん……ここまで過去の症例にそっくりだな。となれば、この可能性か……」

テクス「オードリー、よく聴いてほしい。さっき私は、過去の症例では精神的なものが原因と言ったね?」
オードリー「はい」
テクス「そして、ゴーグルを外す時バナージの事を忘れてくれと言った。もうこの時点で予想は付いていると思う」
オードリー「……はい」
テクス「君の意思に反したビーム。それは恋煩いが悪化し、心と体のバランスが崩れた事が原因だ。
    無意識な感情の昂りを体が抑えきれなくなった結果だな」
オードリー「そうでしたか……」
テクス「だが、心配する事は無い。これは成長痛みたいなもので、時間が解決してくれる。
    彼も初恋の時期にそうなったが、告白する前にビームの方は落ち着いたそうだ。そういう家系なんだろう」
マリーダ「だが、あまりこの状態は体に良くないのでは。それに……」
テクス「その心配の通りだな。ストレスが掛かりやすい状態である事に間違いは無い。
    私も心を落ち着かせるのに詳しい人を探しておくから、オードリーは気にせず普段通りでいればいい。
    何より、君が落ち込んでバナージ君が心配すれば負の連鎖が起きてしまいかねないからね」
オードリー「分かりました」
テクス「もう一度言っておくが、この問題は時間が解決してくれる。特別な何かをする必要は無いんだ」

320 : セクシービームが止まらない2015/12/14(月) 19:47:12.18 ID:pSw5j/5q0
 がちゃ
バナージ「どうでしたか!?」
テクス「まあ、恐らくは一種の遺伝子病みたいなものだよ。思春期に自分の力を抑えられなくなるのはよくある話だ。
    暫く様子を見ていれば収まる筈だよ」
バナージ「そうでしたか……安心しました」
オードリー「……」
バナージ「オードリー。落ち込む気持ちは分かるけど、その内治るんだろ?気にする事ないよ」
オードリー「ええ」
バナージ「ホットドッグ食べに行こうよ。キースのお店で新作が出たらしいんだ」
オードリー「……ありがとう。でも、今日は止めておく。こんな姿だし」
マリーダ「姫様に相応しい眼鏡を探させている。また誘ってくれ」
バナージ「……はい」
マリーダ「私は姫様を送っていく。お前は一人で帰れ」

バナージ「(冷たいな……何か隠してるのだろうか……)」

マリーダ「良かったのですか?」
オードリー「バナージと一緒にいるとバナージの事で頭が一杯になってしまう。少し離れた方が良い」
マリーダ「どちらにしても余計考えるだけだと思いますが。
     姫様が考えているのは、ビームがゴーグルをしていても抑えられなくなる事でしょう?」
オードリー「よく知っている」
マリーダ「姫様と私の仲ですから」
オードリー「マリーダ、私はどうすればいい?」
マリーダ「深く考えなければ良いと思いますよ。姉さんの様に」
オードリー「それが出来ればいいのに……」
マリーダ「兎に角、マシュマーには今日中に姫様でも付けられるゴーグルを用意させていますし、ガルマ殿下にも伝えてあります。
     明日からは昨日までと同じ様に、バナージと接してください」
オードリー「分かったわ」
マリーダ「(少し、面倒くさい事になったな……)」

321 : セクシービームが止まらない2015/12/14(月) 19:47:41.47 ID:pSw5j/5q0
マリーダ「ええい、マシュマーの用意したものが悉くハマーンの付けてたモデルだなんて!」
マシュマー「何を言っている!女性用と言えばハマーン様の付けていた形で間違いは無かろう!?」
マリーダ「年齢と立場を考えろと言っているんだよ!どう考えたって高校生の付けるものじゃないだろう!?」
マシュマー「私の時代にはそういう物だって流行っていた!」
マリーダ「変態しかいない年代と一緒にするな!こういう普通の物でいいんだ!
     はあ、ガルマ殿下が協力的で本当に助かった……」
プル「マリーダ激おこだね。口調がプルツーみたいになってる」
プルツー「さすがにあれを用意されたらな。しかし、モデルがこれほどまでにあるとはな……意外だ」
ガルマ「キラル氏の失明事件からファイター用に広まったらしい。内側にもコーティングされているのは流石に専門店にしかなかったな」
マリーダ「だが、これでようやくバナージに会える」
ガルマ「その事だが……少し難しくなったかもしれない」
マリーダ「難しく?」
ガルマ「兄さんが、ミネバのビームはバナージとの接触が増えたからだと推察している」
オードリー「そんな事はありません!」
ガルマ「ああ。だが、そう考えてしまった以上、今までの様に隠れて会う事がより難しくなるかもしれない。
    マリーダ、プル、プルツー。その時はミネバを助けてやってほしい」
マリーダ「了解しました」

ジンネマン「ドズル閣下の昔話?」
バナージ「はい、口からビームが止まらなくなった事があったって聞いて」
ジンネマン「何でまた天敵の事を」
バナージ「面白いじゃないですか。そういう部分を知っていれば、少しでも恐怖が薄れるかもしれない」
ジンネマン「俺は怖がっていてくれた方が有り難いんだがな……まあいい、教えてやる。
      元々閣下はあの時分からメガ粒子砲を撃っていたんだが、閣下が初恋をした時に、抑え切れなくなった気持ちがビームとしてダダ漏れになっちまったんだ。
      四六時中考えていればビームが出るし、同じ班になったり、授業なんかで応援されれば辺り一面焼け野原だ」
バナージ「焼け野原……」
ジンネマン「向こうは好意に気づいてないし分け隔て無く仲良くするタイプだったから尚更でな。
      会場が危ないって言うんで部活のレギュラーを辞退した程だ」
バナージ「それで、その後は……」
ジンネマン「その子に応援される為にはビームを抑えられる様にならないと、と壮絶な努力をして克服したらしいな。
      悪い事は言わん。恐らく姫様に何かあって聞いたんだろうが、余計な気を使わせないのも優しさだ」
バナージ「まあ、図星ですけど……ドズルさんの目があるからそう言ってる訳じゃないですよね」
ジンネマン「それはお前が判断する事だ」
バナージ「(近付いたらビームの量が増える……やっぱり、少し離れて応援している方が良いのかな)」

 後半に続きます

322 : セクシービームが止まらない2015/12/14(月) 20:56:02.49 ID:pSw5j/5q0
ミネバ「あれから数日経った……バナージは私に気を使っているのか、控えめに接してくれている」
ミネバ「辛い……距離を離す事がこんなに辛いだなんて……」
 ぴかー
ミネバ「あっ、光った」
マリーダ「あっ、ユニコーンが前を通っていった」
ミネバ「収まったわ」
マリーダ「どうやらバナージとの距離に応じて強さが変わるようですね」
ミネバ「感じる分ニュータイプが余計に辛い……」
マリーダ「耐えるのです、姫様。バナージの優しさです。私もそう聞いています」
ミネバ「マリーダ」
マリーダ「何でしょうか?」
ミネバ「もしも抑えきれなくなったら」
マリーダ「それでも私は姫様の側にいます」
ミネバ「優しいのですね」
マリーダ「そう言っていただいて光栄です」
ミネバ「チャンスだと思っていますか?」
マリーダ「……」
ミネバ「眼を逸らさないで!?」
マリーダ「と、兎に角今は少しでも早く収まる方法を探しましょう!ほら!マシュマーも頑張っているんですから!」
ミネバ「話を逸らさないで!?」

ミネバ「ただいま戻りました」
ドズル「おお、お帰り。どうだ?様子は」
ミネバ「昨日と変わっていません」
ドズル「そうか。まあ俺も治ったんだ。その内収まる」
ミネバ「……」
ドズル「お、おい。無視するな。俺が可哀想だろ!?」
 ばたん
ミネバ「……ふう」
ミネバ「何故私にこの様な試練が……」
ミネバ「ザビ家の血……だけど、こんなものは呪いではないか……」

323 : セクシービームが止まらない2015/12/14(月) 20:56:31.05 ID:pSw5j/5q0
 翌朝
ゼナ「お早う」
ミネバ「お母様、お早うございます」
ゼナ「少しは落ち着いた?」
ミネバ「いえ、寧ろ酷くなるばかりです」
ゼナ「そうでしょうね……ミネバは、セクシービームの事をどう思っている?」
ミネバ「……血の呪いです」
ゼナ「そう。ならばそんなものは無視してしまいなさい」
ミネバ「無視?」
ゼナ「ミネバは優しいから無理をしているわ。
   都合の悪い事は私や、ザビ家の血に理由を押し付けて貴女の生きたい様に感情を表現すれば良い」
ミネバ「私のしたい様に……?」
ゼナ「貴女のその現象に対する本音こそが、本当に解決する方法になるのだから」
ミネバ「お母様……ありがとうございます」

ドズル「お早う、ミネバ」
ミネバ「お早うございます……お父様、聞きたい事があります」
ドズル「おお、何だ?」
ミネバ「お父様は、これをどうやって止めたのですか?」
ドズル「そりゃあ必死で止めようと念じて頑張ったな。その子にも会わないよう努力して……」
ミネバ「それが、正しい方法だと?」
ドズル「そうだろうな。俺のせいで学校を壊しては迷惑が掛かるからな」
ミネバ「私はそうは思いません」
ドズル「は?」
ミネバ「感情を押し殺して、溢れが止まるのを待つのは辛い事です。だけど、周囲を考えれば正しい事でもあります」
ミネバ「だけど、私は自分に素直でありたい」
ミネバ「昔の人は言っていました。世界の全てが君の敵になっても僕は君の味方だ、と」スッ
ドズル「お、おい……!?」
ミネバ「私の想いの先は、『それでも』味方になってくれる人です」カッ



            . -‐ニ ̄ニ‐- .
       _/           \_
 =二 ̄ /               ',  ̄二=
     ̄7'' ―― ___ ―― 戈 ̄
――― 从,,i ;         `. 、 .尢r、――――――
      /\じ'jl|此ト=メ i;_,,爻,,i| 刈ゞメ
       ``‐ヾ:;!Iヅ 〃!iメト辷-" ^

324 : セクシービームが止まらない2015/12/14(月) 20:57:02.59 ID:pSw5j/5q0
カイ「ザビ家の屋敷で大爆発!?テロか!?」
ミリアリア「よく分からないけどビグザムが暴走しているんだって!」
絹江「私は量産型ビグザムが集団で暴走したって聞いているわよ!」
カイ「情報が錯綜していやがるな……!」
アムロ「カイ、一体どうなっているんだ!?」
カイ「どうもこうも見ての通りさ。メガ粒子砲の嵐で近付けやしない。
   アムロ、これ位止められないのか?」
アムロ「無茶言うな。押し戻そうにもビームで触れないし、凄く強い感情を感じるんだ。俺じゃあミンチを増やす事しか出来ないよ」

バナージ「オードリーは大丈夫なんだろうか……
     ビームの威力はユニコーンの耐久力を遥かに超えてるし、アムロ兄さんも近付けない」
ガルマ「情けないな」
バナージ「ガルマさん!?無事だったんですか!?」
ガルマ「偶然、昨日は郊外の喫茶店で一夜を明かしてね。それよりミネバの事だが」
バナージ「オードリーは!?連絡は付いているんですか!?」
ガルマ「連絡も何も、あの中心がミネバだ」
バナージ「えっ!?」
ガルマ「感情のダムが決壊したのだろうな。この宇宙を焼き尽くすまで止まる事は無いだろう」
バナージ「そんな……俺はどうしたら」
ガルマ「バナージ君、君なら止められるかもしれない」
バナージ「俺なら!?無理ですよ!今さっきユニコーンが灰になった所なんですよ!?」
ガルマ「それでも、と言ってくれる男だと聞いていたのだけどな。
    あのビームはミネバの想いだ。だったら、君は真正面から受け止められる筈だ」
バナージ「俺なら……受け止められる。分かりました、行きます!」
ガルマ「フッ、それでこそザビ家に嫁ぐに相応しい」

バナージ「オードリー、待っていてくれ……」
 ちゅどーん
バナージ「例え何度ミンチになったって……!」
 ちゅどーん
バナージ「それでも……!」
 ちゅどーん
バナージ「君の……!」
 ちゅどーん
バナージ「もt」
 ちゅどーん
バナージ「少しくらい言わせろよ!?」
 ちゅどーん

325 : セクシービームが止まらない2015/12/14(月) 20:57:41.94 ID:pSw5j/5q0
オードリー「誰かが近付いてくる……もう眩しくて何も見えないのに……」
 『オードリー!』
オードリー「私の名前?誰が呼んでいるの?」
 『オードリー!!』
オードリー「待って、オードリー。そう呼ぶのは……!」
バナージ「オードリー!!!」
オードリー「バナージ!!」
 ちゅどーん
オードリー「バナージ、大丈夫!?」
バナージ「大丈夫。ここに来るまでに数え切れないくらいミンチになったけど」
オードリー「それは大丈夫とは言わないのでは……」
バナージ「俺には日常だよ。それより、オードリーに会えて嬉しかった」
オードリー「私は寂しかった。バナージに会えなくて、優しさが辛くて……」
バナージ「俺もだよ。辛くて、悲しくて……自分で決めた事を守るのが苦しかった」
オードリー「ずっと考えていた。セクシービームの暴走を抑えるにはどうすれば良いかを。
      単純な事だった。これが私から溢れた心なら、心を留めるものなんて壊してしまえば良い。
      全て無くしてしまえば、後は穏やかに流れていくだけ。
      だけど、出来なかった。そうしたら、ただ溢れさせるしか出来なくなって……」
バナージ「怖い事なんだよ、感情を吐き出すっていうのは」
オードリー「でも、今なら出来る気がする……バナージがいるから」
バナージ「絶対に離さない。ミンチより酷くなろうと、最後までここにいる」
オードリー「バナージ……」



                               ヽ`
                              ´
                               ´.
                           __,,:::========:::,,__
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                      ..‐´      ゙          `‐..
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   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                             ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
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                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
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326 : セクシービームが止まらない2015/12/14(月) 20:58:01.64 ID:pSw5j/5q0
アムロ「凄かったな、昨日の爆発」
シャア「お陰で本社は全壊。工場も1日ストップしてしまったよ。この土日で直せると良いが」
アムロ「どこもそうだったから良いんじゃないのか?」
シャア「我が社だけ残れば1歩先を行くチャンスだと思ったのだがな。それで、当のバナージは?」
アムロ「ドズルさんが怖いって今になって屋根裏に篭ってるよ」
シャア「まったく、そこでそのまま立ち向かえんからダメだというのに」

ゼナ「バナージはいますか?」
シャア「これはゼナ殿」
アムロ「珍しいな」
ゼナ「娘の発作が止まりましたから、お礼にと。主人はいないのでご安心を」
アムロ「そうか。バナージ、降りて来い」
バナージ「ゼナさん……昨日は、勝手に入ってごめんなさい」
ゼナ「構わないわ、あの状態なら敷地も分かりませんから。
   それより、ミネバの事。感謝するわ」
バナージ「え?あ、ありがとうございます」
ゼナ「あの子が貴方の事を想っているのは知っています。私も、娘を応援したい。
   是非、ミネバに相応しい男になってくださいましね」
バナージ「は、はい。頑張ります」
バナージ「(よく分からないけど、少し前進したのかな……?)」

ドズル「バナージィィィィィ!!」
バナージ「ええっ!?ド、ドズルさん!?何でここに!?」
ドズル「俺もお礼をと思って来てみたが貴様の顔を見て気が変わったわ!
    ミネバをここまで誑かしたのは褒めてやろう。だが治った以上遠慮をすると思うな!!」
バナージ「ちょ……ゼナさん……そんなの聞いて無い……!!」
ゼナ「あら、私とドズルの子の夫ですもの。主人を越えなくては」
バナージ「なんでそういう方向になるんですか!?」
ドズル「一片の欠片も無く消し去ってくれる!!」
バナージ「結局いつもの落ちかよおおおお!!??」

オードリー「バナージ……zzz」
 おわり


327 : 通常の名無しさんの3倍2015/12/14(月) 21:03:18.66 ID:u4OjSZTx0
乙!www




そんでもって

白リリ「はいはい、マナマナ」ポリポリ
黒リリ「姫様、なげやりすぎです・・・」

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最終更新:2016年05月17日 07:21